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2017年6月18日日曜日

Dear Dad Bouquet ~ノスタルジック・スパイラル~

日曜なのに、訳あって今朝は早起き。
朝の時間は、花時間にも似た・・とても心静かで、一日の中でも自分らしく居られる時間です。
こんな早朝に、日記を書くのも悪くないかも(笑)。


さて・・今年の父の日は、ノスタルジックカラーでまとめたスパイラルブーケを。

馴染みのスターチスがこんなに可愛らしいなと感じたのは初めてです。
カサカサと乾いた音がするこの花を、所々に混ぜ込みながら束ねると、一層素直な気持ちが溢れ出てきます。
平和の象徴である黄色も、懐かしさ溢れる色味の小花(笑)。



いつか綴った憧れの人
父の日なのに、を思い浮かべながらのミニブーケ作りはときめきが倍増します(笑)。
花材の豊富さや、もちろんプロのフローリストとしての技術の高さ、それから彼のフレンチシックな抜群のセンスはいつも私の頭のどこかにあって、お会いしたこともないのに花を通してドキドキするのは・・いかがなものか(笑)。


たったこれだけの花材を螺旋に組むのに、あたふたしている私。
グランブーケをものの見事に作られる・・そういう匠の艶姿は、山の頂を目指すような気持ちに私をさせて、勇気を分けて貰えるのです(笑)。


一つひとつの色が、父との思い出。
いつか霞んでいく記憶を、花といっしょに束ねました。
花をアレンジするのは、気持ちをまとめ上げ相手に贈り出したり、私の心に留めたりすることと似ています。


父がいなければ、今の私の価値観は生まれませんでした。
そんな彼に、まだまだ生きてね!と願いつつ。


いつか、憧れの人が束ねるような、そんな素敵な花を贈りたい。

今日もここに・・花が生きています。





2017年5月13日土曜日

ステファンのRound Arrangememt

このところ紫色が気になります。
昨年は、ミントグリーンがやけに気になりましたが、今年は紫がかったものなら何でも好き(笑)。
昨年夏から使っているスマートフォンのカバーは、長女とお揃いの・・色違いで藤色。
手帳も、ここずっと他社に浮気していましたが、結局愛しのクオバディスに戻って、フューシャ?マゼンタ?のようなカバーを新調。
青みピンクのグラデーションを目にすると、とても心が疼くのです。
今年に入ってからもまあ色々とありますから、自分の中では幸運カラーなのかなと勝手にこじ付け、エッセンス的に身につけるようにしています。

これって、花セレクトにもでるのですね。
今週のレッスンでは、実に様々な彩りの花材を先生は準備してくださいましたが、私が選んだ色は、やはり紫系統でした(笑)。
考えたら芍薬の花束でも、真紫のリボンを用いていました。
深く考えずに手に取った色・・。
心が求めている色(笑)。
 ちょっと気になるサイトがありまして・・覗いてみたら、どっきり!⇒


色彩心理って、本当に興味深いものがあります。
年齢的なものもありますけれど、次のステージに向かう時なのかな・・(笑)。

スプレーローズの"ステファン"、赤紫色と同色縁取りのカーネーション・・それだけではさすがに濃いので、淡いグリーンがかったガーベラも入れて、母の日アレンジの出来上がり。

今回のレッスンは基本に戻って、ラウンドスタイルの確認作業。
見落としていたこともあって、とても充実した花時間でした。

明日は、母の日です。
世のお母さま、そして、お疲れさま・・自分(笑)。
毎日、毎日、本当にありがとう!


2017年1月9日月曜日

羽二重餅

すっかり正月の気分が抜けたところで、明日から学校が始まる末っ子の宿題と持ち物の準備を今日は見届けました。
初めて経験する書道も、よく頑張りました。
途中・・泣き出すかな?とも思いましたが、毎日一時間ほど練習をして描くこと数日。
どうにか仕上げ用までたどり着き、本人以上に親の私がほっと安心しています(笑)

子どもたちと過ごした冬休みは、何だか体が重いです(笑)。
毎日軽めの雑炊とお新香で、しばらくは過ごしたい。。。
そうは言っても、手元に美味しそうなものがあるとつい口にしたくなります。
今日は夕食後の甘味として、“羽二重餅”をいただきました。

本来、正月といえば“花びら餅”。
初釜の茶事では馴染みの、求肥や丸い白餅に甘く煮た牛蒡と味噌餡をのせ、半月型に仕上げた菓子です。
柔らかな白餅からうっすらと透ける紅色がとても美しく、純白の雪、早春の梅の花や枝ぶりを彷彿とさせます。
歴史は平安時代までさかのぼるという・・とても雅やかな菓子です。
年によっては、そんな季節限定の菓子を届けてくれる叔母が、先日石川県と福井県へ出かけてきました。
そして今回彼女からの土産の一つが、“羽二重餅”。
日本を代表する絹織物の“羽二重”の軽く柔らかな様を表現した、なんとも上品な菓子です。
よもぎの香りがほのかに口の中に広がります。


絹織物といえば、地元福島県では川俣シルクフェアリー・フェザー”が、世界一薄い絹織物として有名です。
人の手がないと生きられない蚕。
家畜化された蚕は、野生では生きられないと言います。
小さな繭から繊細な生糸ができて、素敵な絹織物になるまで・・それが中国で始まり“シルクロード”の確立で、東西の交易が盛んになって日本に伝えられていく歴史にも、とても興味深いものがあります。

高速ネット社会の昨今、自宅にいて取り寄せられないものは無いのではないか・・と思うほど、国内外問わず欲しいものがいつでも手に入る便利な世の中になりました。
でも、旅の土産話を聞きながら、その土地の菓子を味わうのも良いものです。

今夜も冷えます。
北陸の寒さは如何ばかりか・・。
太平洋側に住む我が家でも、今週辺りいよいよ冬将軍の到来かな。
心して生活しなくては。

2016年12月28日水曜日

雪 ~一文字レター~

早朝、車を運転中に。
昼前に、美容室の窓辺から。
今日は二度ほど空から雪が舞うのを見ました。

今期は二度目かな。
気候温暖ないわきで雪を見るのは珍しいです。
それでも何十センチか積もる年があって、今年も取りあえずタイヤを履き替えました。

冬は好きだけれど、雪の上を滑ることは苦手です。
スキーは全くダメなので、滑ることが大好きな彼について行けば私は専ら傍観者(笑)。
水の中なら思いのまま泳げるので、出来れば近場に温泉プールのあるスキー場がありがたい。
年末年始、仕事休み、家族旅行・・そして雪。
頭の中ではそんなことを考えます(笑)。


母の描く一文字レター、11月~12月のカレンダーは、“雪”。
墨で描く文字の上には、金・銀双方の雪が舞って楽しそう。
作品を作る彼女の気持ちも、きっと踊っているのでしょう。
”には、静かな美しさを感じます。

来年のカレンダーはどんな一文字なのかな。
いつも楽しみにしていることを告げたら、本人はとても喜んでいました。


2016年12月27日火曜日

真冬の“ひまわり” ~ゴッホとゴーギャン展~

10/8から12/18まで、2か月半近く東京都美術館で開催されていた「ゴッホとゴーギャン展」。
タイムリーに日記に載せられなかったことが悔やまれますが、今月初め母たちは美術鑑賞へと出かけました。

19世紀末に活躍した、ポスト印象派画家“フィンセント・ファン・ゴッホ(1953-1890)”と“ポール・ゴーギャン(1848-1903)”の二人に焦点を当てた、日本初の展覧会だったそうです。

オランダ出身のゴッホに、片や幼少期を南米ペルーで過ごしたゴーギャン。
生い立ちの異なる彼らが1888年に南仏で約2か月の共同生活を送りました。
絵画の表現方法も違う二人は、どんな風に互いに影響を与え合ったのか。


「ゴーギャンと私は、体中の熱が消えるほど感情を高ぶらせて、話し込んだものだ。」
~ゴッホの手紙(1889年9月)より抜粋~



東京美術館では、次回1/21からはヴェネツィア・ルネサンス美術の魅力を堪能できる「ティツィアーノとヴェネツィア派展」。
“ミケランジェロが嫉妬した、その色彩”・・って、何?
案内のキャッチフレーズがすごく気になります(笑)。

ゴッホ、ゴーギャンを楽しみたければ、モネ、ルノワール、ドガを代表する印象派から、20世紀のドイツ絵画・フランス絵画まで、ヨーロッパの名画に会える上野の森美術館の「デトロイト美術館展」へ。
こちらは、1/20まで開催されているそうです。

それにしても、真冬に“ひまわり”かぁ。
ゴッホの力強いタッチとゴーギャンの色彩を見ると・・心が熱くなって、丸めていた背中も心なしかシャキッとする感じです(笑)。
母たちの美術館散策、次回はどこへ行くのでしょう。
実際私は足を運んでいるわけではないのに、なぜかワクワク、心待ちにしてしまいます。

2016年11月9日水曜日

竹生島宝厳寺~琵琶湖に浮かぶ聖地~

学生時代の仲間たちとのシニア同窓旅行。
今回、父の向かった先は滋賀県でした。

東北に住んでいると、少なくとも私にとっては関東から西のその先は未知であり冒険であり(笑)。
この先年を重ねて子育てもひと段落したら、日本国内至る所へ訪れて、旅先の風景や歴史を心に留めたり、その土地ならではの食の楽しみも味わいたい!という夢があります。
滋賀県と言えば、すぐに思い浮かぶのは琵琶湖、比叡山延暦寺、彦根城、信楽焼・・。
父にとって気心知れた友達との近江滞在は、きっと観光スポットを訪れた喜び以上の楽しい思い出ができたのではないかなと思います(笑)。

それから、三人それぞれに御守りを貰いました。
出先でも孫を思う父の気持ちがありがたいです。


琵琶湖に浮かぶ聖地「竹生島宝厳寺(ちくぶしまほうごんじ)」は日本三弁才天の一つ。
西国三十三ヵ所観音霊場の第三十番札所だそうで・・宝厳寺の唐門は豊臣秀吉の大阪城唯一の遺構と伝わり、国宝に指定されているとのこと。
竹生島宝厳寺ホームページからバーチャル拝観が出来ます。

行ったことも見たこともない竹生島。
水の神様が棲まう、まさにパワースポットなのでしょう。
御守りって、色んな邪気を祓ってくれそうな神聖な感じがします。



2016年10月17日月曜日

おもてなし と 孔雀草

昨夜の満月・・とてもきれいでした。
でも、いつもながら思うのは、あの満たされた〇の形よりも、満ちる前の数日間か、欠け始めてからの未完成なシルエットに心惹かれます。
車の窓越しに夜空の月を眺めながら帰宅した昨日は、亡き祖母の23回忌法要を営みました。
夜は身内での食事会。
ライフイベントがあると必ず予約を入れるお店のご夫婦とも、10年来のおつきあいになりました。
どういうわけかシェフの作るものは、どんな食材でも子どもたちはぺろりと食べてしまうので、作り手の真心と言うのは、伝わるものなのだな・・と思います。

薄暗い店内には、可愛らしい秋のオブジェ。
外から拾ってきたの!と奥さま。
一枚写真を撮らせていただきました。


上の子が熱を出して伺えなかったその昔、小さな子どものためにお料理を自宅まで届けて下さったことがありました。
温かくて優しい手料理に、いつも幸せな気持ちになります。
比較的食の細い末っ子に、今回、初めてミニコースを頼んでみましたが、どれも美味しいと平らげました(笑)。
食後のデザートの際、彼女にはデミカップでジュースを運んでくれました。
幼くてもレディのように扱いに、見ている母親の私も嬉しくなります。
小さければ小さいなりのおもてなし・・。
その心遣いに感謝です。


昼間の和尚さんとお店のご夫婦がリンクしたのは、どちらもこの地でお仕事を始められて27年経たれたこと。
世紀・・という歳月の中には、様々な出来事があったはず。

祖母が他界してそれに近い年数を過ごして、“もう23年経ったね・・早いね・・”と言うけれど、それだけ残された家族は精一杯毎日を過ごしてきたとも思えます。

墓前には、オレンジ色のカーネーションを除いては、母の育てた花を供えました。
可愛らしい星型アスター(キク科)は、“孔雀草”。
小さく放射状に開く姿が、遠目に見るとかすみ草よりもはっきりとして、初雪のような・・霜がついたような、可憐な野花に見えます。

祖母も母もいなかったなら、私も子どもたちもいなかったかも。
繋がる命の尊さと、もてなす人のあたたかさを感じた昨日でした


2016年9月15日木曜日

中秋の名月~一文字レター~

外の虫の音が心地よいです。
明後日の満月が十五夜だと思っていたら、今年は今夜が中秋の名月。
うっすらと雲のかかったお月さまを、ちょっとだけ見ることが出来ました。
日中も夏の匂いが遠のいてきました。
このまま、秋へまっしぐら・・となるかな。

母の描く一文字レター、9月~10月のカレンダーは、“月”。
流れる文字に、金の絵の具をうっすら一塗。
よく見るとキラキラと細かな輝きが見えます。

春や夏とは異なる秋の月。
もっともっと夜空が美しい冬に向かう途中の、穏やかな月。
毎夜、表情の異なる月を見るのが楽しみです。


昨夜は久しぶりに遠くに住む実姉と長電話をしました。
姉妹・・というのは、本当に話が尽きないもので、近くに住んでいたなら手に取って共有できるモノだらけだっただろうと思います(笑)。

月見、読書、DVD鑑賞、長電話、・・ちょっとのお酒?
秋の夜長にしたいこと、頭の中で色々と挙げているところです。


2016年8月1日月曜日

夏の風 ~一文字レター~

昨日は私用で一日中外に出ていました。
いわきから仙台まで通じる高速道路が出来てから初めて車を走らせましたが、早朝だったせいか二時間ほどで到着!
お隣の宮城県がとても近く感じられて嬉しかったです。
駅裏では“仙台すずめ踊り”も開催されていて、今年初の夏まつりの雰囲気を味わいました。

帰宅する夕暮れ時、ビルの路地裏に流れる風は生暖かくて、決して心地よいものではなかったけれど、夏の匂いがしました。

母の描く一文字レター、7月から8月のカレンダーは、“風”。
夏の一日は、様々な表情の風がそよぎます。


夏はちょっと苦手ですが、一番心地よいと思うのは日没後すぐの浜辺の風。
貝殻やビーチグラスは落ちていないかな・・と、散歩しながら砂浜を裸足で歩くのが愉しいのです。
子どもと一緒に、夕涼みのために海までドライブすることも(笑)。

日中の暑さに疲れた体を緩めながら、潮風に当たるとホッとして素に戻れます。
震災後は、浜辺部分が幾分少なくなって海が以前よりも近くに感じられるようになりました。
海を見ると、未だに胸が締め付けられるような思いになりますが、壮大な自然に癒されるのも事実。

夏の風を感じたくて、今年もいわきの海を散策します(笑)。

2016年7月6日水曜日

初雪草&初雪カズラ

草花の発育が旺盛。
よって、家周りの雑草も伸び放題(笑)。
地中に水分が程よくあると、するりと抜けやすいのでやっぱり雨上がりが最適?
重い腰を上げて、早く雑草処理をしなくては・・と気持ちばかりが急いています。

雑草だろうと何だろうと、外に出て私が気にかけていると決まって母に声を掛けられます。
草花を介しての親子コミュニケーションです。

今時期の彼女のおすすめは、ポインセチアと同じ仲間のユーフォルビア属“初雪草”。
葉の縁はまるで雪が積もったように白くなって、二色カラーが爽やかです。


同じ初雪つながりでも、こちらは白い斑入り“初雪カズラ”。
新芽はピンク色なので、初雪草とは違い三色カラーで賑やかです。
しばらくすると緑色が濃くなってしまうので、時期を見ながら年に数回は刈り込んでいる模様。
暑さにも寒さにも強い、タフな子です(笑)。


彼女は、初雪カズラの蔓状の特性を生かして、アイアンスタンドに鉢を入れて垂らして楽しんでいます。
でも強い植物ならば、地面にそのまま這わせてもイケるはず(笑)。
私はグランドカバーにしたくて、密かにこの子を狙っています。

そのためにも、雑草むしり・・頑張らないと(泣)。


2016年6月24日金曜日

小さな恋人

仕事人生の幕引きから、早7年近くが過ぎました。
学生時代は、詩吟や居合道に夢中だった父。
震災後はその仲間との交流が始まり、年に数回は若かりし頃を思い出しての温泉旅行が楽しみのようです。

近頃届いた小包は、山形住まいの父の友人からの贈り物です。
今が旬のさくらんぼが箱いっぱいに入っていました。

世帯は違えど、我が家と実家はお隣さん同士なので、いただきものがあると時折喜びを共有しています。
さくらんぼの箱の中に入っていた紙には、イラストの端に“小さな恋人”と書かれていました。
ぷっくりと丸くて可愛い姿に、ぴったりのネーミング!


他県に住む方々とは、地理的にも離れているから滅多に会えないらしいですが、付かず離れずの昔仲間とのお付き合いを見ていて、微笑ましいやら羨ましいやら。
私も、遠く離れている友人たちを思い出して、年老いた未来に希望を託しました(笑)。

温かなお心遣いに感謝しつつ、ひと粒パクリ。
果肉がプリッとして、口いっぱいに甘みと酸味が広がります。

2016年6月19日日曜日

Father's Day Strauss

実は、身内にモノを贈る時が、実益も兼ねた一番の練習だったりします。
義父は数年前に他界したので、実父がたった一人の父となりました。
老いてくると、欲しいものはなくなってくると言います。
きっと私にもこれから言えることなのでしょうけれど、必要なのは時間と健康。
生き方も暮らしも、どんどんシンプルになる父へ、今日は自作の花束を贈りました。


店先では、茄子紺のトルコキキョウとパステルグリーンのカーネーションが、私の目を惹きました。
小さなどんぐりのような可愛らしいライトグリーンの実は、ヒペリカム。
どんどん熟していけば、真っ赤になるのかな?
触るとツルツル固くて、暑い夏でも耐えられそうな強さを感じる実です。

お部屋に飾ってね・・と言うと、
「まだ、仏さまにはなりませんよ(笑)」との返事が。

小さな花束は、祖父母の眠る仏壇へそのまま飾られました。
そういうところが、とても父らしいと思うのです。

ヒペリカムの花言葉:悲しみは続かない

人一倍私を心配する父へ。
幼いころからの素の私は変わらないけれど、今はどうにか母になりました。
子を思う親の気持ちが分かるこの頃です。
だから、娘を思う父の気持ちはそのまま受け止めようかと思います(笑)
いつまでも生きてください、出来れば元気で。
穏やかにこれからも過ごせますように。




2016年6月15日水曜日

水の器~紫陽花いろいろ~

いわきも、一昨日梅雨入りです。
日本の四季を代表する紫陽花が、今年も咲き始めました。

花を愛する人は、とても手間をかけます。
手を尽くし過ぎても放任過ぎても、枯れてしまうときは諦めざるを得ないけれど、それでもいつも気にかけています。
生命力を感じるうちに、土壌を整えて元気になる姿を見届けることもまた、楽しみだそうで・・。
母の育てる紫陽花は、息を吹き返した水の器。

先ずは、彼女が大好きだというカシワバアジサイから。
この姿を見るまで、コーン状の紫陽花の存在を私は全く知りませんでした(笑)。
白い紫陽花って、花言葉は「寛容」だそう。
全てを包み込む込みそうな純白の様相が素敵。


お次は、ガクアジサイ。
夏空にパッと打ち上げられたような雰囲気です。
その名も「墨田の花火」。
紫陽花って、中央の粒々が“花”だそうで、花弁に見えるところは実は“萼(ガク)”。
いつ何時見ても、私には花弁にしか見えない美し過ぎる萼(笑)。
ガクアジサイ・・花言葉は、「謙虚」。


紫陽花と言ったら、やはり王道の“手まり咲き”。
グレー一色の雨空と、艶やかな赤色紫陽花のコントラストが元気をくれます。
花言葉は、「快活(元気)な女性」。
この色味なら意味を知らなくても見ているだけで納得です(笑)。


そして、最後は我が家唯一の手まり咲き。
5年位前に夫が購入してきた紫陽花が、今年も徐々に色付き始めています。
年々大きくなって、鉢替えしても割れそうな勢いなので、昨年地植え。
うっかり花を切り落とすことを忘れていたので、今年は咲かないかと心配していました。
小ぶりの開花だけれど、健気に咲く姿にちょっぴり感動です。
今年は、きちんと剪定しなくては(笑)。
青系紫陽花・・花言葉は、「辛抱強い愛情」。
冷淡に見えるもの(人)ほど、実は耐え忍び強い愛を持ち合わせているのかと思います。


雨が似合う花、紫陽花。
徐々に色が変化する様も目を楽しませてくれます。

紫陽花の写真を撮りながら、傘をさしてピチャピチャ登校していた幼き日を思い出しました。
今は、花を眺めながら子どもたちの背中を送り出す番です。


2016年6月13日月曜日

雨・雨・雨 ~一文字レター~

雨の月曜日。
植物たちにとっては、恵みの雨。
今年も自然の恩恵を受けながら、雨による被害が出ないように・・と祈るところです。

毎週月曜は、予定がない限り楽しみにしている花時間を過ごします。
仕事や子育てで頭が凝り固まらないよう、心のストレッチを兼ねて足を運ばせています。
今日はお店の外に出ている草花がしっとり濡れて、とても美しく見えました。

母の描く一文字レター、5月から6月のカレンダーは、「雨」。
しとしと降る雨。ぱらぱら降る雨。ざあざあ降る雨。
雨にもたくさんの擬音語や擬態語があって、日本語のふくよかさを感じます。
これから迎える梅雨時期は、雨音に耳を傾けながら家事をするのも悪くはないものです。

どんな雨音が、好きでしょう?


雨音をBGMにあしらってみた本日の花時間作品は、また明日。
花を眺めながら、午後もしっとり頑張りますか。。。(笑)

2016年5月8日日曜日

Mother's Day Wreath

ここ数年、“母と娘の確執を乗り越えるための本”を、店先でよく見かけます。
娘を持つ母の思い、実母と向き合う娘の思い。
どちらもよく分かる自分がいます。
(あー!私だけではなかったのね)って、驚きと安心と(笑)。

いつだったか、夫がこんなことを言ってくれました。
「自分たちの世代で出来ないことは無理してやらなくても、次の世代の課題になるだろうから。信じてやれることだけをやろう。」と。
当たり前のことをその時彼は言っていたのだと思いますが、それを聞いたら肩の力がスッと抜けて、何が何でも頑張らなくて良いのだと思うようになりました。
結果、子育ても母娘の関係も楽に(笑)。

どの子も母体は同じなのに、性格や感性はバラバラです。
私も母も娘たちも、「個」の集まりなので分かり合えないことがあって当たり前。
もちろん共感し合えることも沢山ありますが。

色んなことを感じられる今があるのは、母から生まれてきたから。
この世に生を与えてくれて、ありがとう。


プリザーブドとアーティフィシャルでバラのリースを作りました。
花の大好きな母へ、日頃の感謝の気持ちを込めて。

母親になったら、実母の気持ちが少しずつ分かるようになりました。
母親歴は、27年間の差があって私はまだまだ未熟だけれど、彼女を見てもっと改めたいと思う部分は、いつもの生活で実践あるのみ。
真似したいところは、娘の世代まで引き継ぎたいことです。
私の良いところも悪いところも、娘たちにはよく見て心で感じて欲しいな・・と思う“母の日”です(笑)。

2016年4月14日木曜日

フェルメールとレンブラント展~17世紀オランダ黄金期時代の巨匠たち~

余生を謳歌するならば、日本中を色々見て歩きたいな・・と思います。
先週末から数日間、父は学生時代の仲間との旅行。
母は本日県立美術館へ。
東日本大震災復興事業『フェルメールとレンブラント展』へと出かけて行きました。

新しい芸術文化が発展した17世紀のオランダ。
他国との貿易が盛んになり経済も成長してまさに“黄金時代”だったそう。
47人の画家たちの計57作品が閲覧できるとあって、ずっと楽しみにしていた様子です。



帰宅早々、いいな♪いいな♪と娘たちと話を聞いて、カレンダーやクリアファイルをお土産に貰いましたが、個人的に私が気に入ったのは、“ストライプキャンディー”。
気になる風味は“フェルメールレモネード”だそうで、レモン好きの長女が真っ先に手を伸ばしました(笑)。
美味しい以外に、「真珠の耳飾りの少女~青いターバンの少女~」をもイメージさせるので、皆で「フェルメールカラーだね」・・と。



何でも嬉しいです。
お土産楽しみです。

祖父母の帰宅後は、目を閉じて話を聞いて、行ったつもり感じたつもりのバーチャル旅行。
そんな時間を一番楽しみにしているのは、実は私自身だったりして・・(笑)。

2016年4月1日金曜日

花・花~一文字レター~

ここいわきでも。
標本木のソメイヨシノが、昨日花開いたそう。
いよいよ春本番かな。

花が一つひとつ咲きだすと、決まって「世界に一つだけの花」が頭に浮かびます。
今から13年も前の歌だそうですが、真髄をとらえている歌詞は鮮やかさを失わない気がします。

さて、母の描く3月~4月のカレンダーの一文字は、「花・花」。
全くもって、こちらもその通り(笑)。
あちらこちらと花顔を見せる春景色が、心を躍らせます。

入学式には、桜満開となるかしら?



昨日は、地元ハワイアンズで催されている『チームラボアイランド~学ぶ未来の遊園地~』へ出かけてきました。
昨年メディアでチームラボが頻繁に紹介されているのを見て、「絶対行きたいよ~!」と言っていた娘の願いがようやく叶って良かったです(笑)。

“共同で創造する「共創」の体験を学ぶ”プロジェクトの趣旨に、私も共感。
最も驚くべきは、このチームラボとは、プログラマ・エンジニア、数学者、建築家、CGアニメーター、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、絵師、編集者など・・スペシャリストから構成されている“ウルトラテクノロジスト集団”であること。
一人ひとりの技術と感性をまとめ上げて、子どもたちにこういった機会を作ってくれることは、本当に素晴らしいことだなと思いました。
親子ともに楽しめた有意義なひとときです。


世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい
人も、自然も、「花・花」。
太陽へ顔を向ける花をいっぱい集めたら、「共創」して世の中が良い方向へ発展していけそうな気がします。

2016年3月15日火曜日

Long Eclair

生まれて初めてエクレアを口にした小学生のころの記憶が、まだ鮮明に残っています(笑)。
シュー生地にクリームを入れるだけなら味の想像は出来るのに、コーティングされたチョコレートとの好相性に子どもながらに驚き・・細長い形にもびっくり。
味や食感の記憶から、昭和時代の懐かしい思い出までもが蘇ってきました(笑)。

昨日のホワイトデー。
父からのお返しは、地元洋菓子店“パティスリー グランブルー”さんの全長30㎝もある“Long Eclair”でした。
先月は娘たちと気持ちばかりの手作りクッキーをプレゼントしただけなのに、気持ちもボリュームも倍返し。
毎年のこととは言え、かたじけないやら嬉しいやら。

不在中の上の子の分は、妹たちのお腹の中にしっかり入り消えてなくなりました(笑)。
甘いものをいただくと、みんなにっこり笑顔になります。

「おじいちゃん、ありがとう!」



孫の顔を眺める横顔が、エクレアよりも甘くて可笑しくなります。
高度成長期の真っ只中を、生きてきた父。
エクレアに昭和の匂いを感じるのは、年老いてきた父が徐に箱を差し出したから。
近い関係ほど、こんな心遣いがとてもありがたく感じます。

私が出来る親孝行があるとすれば、そばで子どもたちの成長を見届けてもらうこと・・かな。
昨夜に引き続き、今日も下の子は父の部屋で眠るそうです。
只今、リュックにお泊り支度準備中・・(笑)。
(いってらっしゃい。おじいちゃん、よろしくね。)


2016年2月29日月曜日

桜の花~一文字レター~

一年、12か月。
四季がはっきりある日本に生まれて、暮らせて、本当に幸せです。
暦をめくりながら、自然の移ろい感じ取ることが出来ます。
春・夏・秋・冬。
三か月ごとに変化する季節は、しばしば人生の四季にも思える時があります。
青春(30歳くらいまで)・朱夏(30歳から50歳)・白秋(50歳から70歳あたり)・玄冬(70歳あたりからそれ以降)。
これは、古代中国の「陰陽五行説」に対応する色をベースにした季節の異なる呼び方だそうです。

そろそろ冬を迎える母が夢中になっているお稽古ごとは、“一文字(ひともじ)レター”。
伝えたい一文字(もしくは大切な言葉)を大きく書いて、余白に一言書き添えれば出来上がり。
素敵に仕上げるためのコツを、先生よりご指導いただいているようです。
心うきうき楽しみにして出かける後ろ姿を、私は毎回笑顔で見送ります。

二か月ごとにめくるカレンダーの上部に、その季節を想う言葉を書き上げました。
1~2月は、待ち遠しい春を恋い慕う文字。




墨で書いた後ろに流れる桜色が、またニクい(笑)。
私の心を打つのは、派手さでも上手さでもなく、きっと母が楽しんでいる作品だからこそ。

また一つ、母娘を繋げる話題が増えました(笑)

冬に葉も枝も落としきる前に・・母からは色々な事を教えてもらおうかと思います。