2016年5月31日火曜日

絵本 たったひとりの戦い

明日からはもう6月です。
読み聞かせから始まる月になります。

一度にすべての学年を巡りたくて、皆で相談し、分担しました。
今回私の担当は、新6年生。
初の1組と2組合同の読み聞かせになります。

セレクトしたのは、絵本「たったひとりの戦い」。
作者は、パリ生まれ“アナイス・ヴォージュラード”。
私と同い年(笑)!
現在フランスで活躍する女性の絵本作家です。



戦国の時代、
となりあった赤の国と青の国の戦争も長いあいだ続いていた。
青の国の王子ファビアンは戦争の決着をつけるため、
王子同士の一騎打ちに出かけたが、
相手を倒せず、父王の怒りをかい、追放の身となった。
国を追われたファビアンが、
戦争を終わらせるためにひとりでおこした戦いとは・・・。
~あらすじより抜粋~

軍隊を持たず、
知恵を武器に戦った王子の物語。



中を開くと・・。
どことなく繊細で美しく、力強さも感じさせる絵本です。

今まで以上に体も心もフル回転で活躍する最高学年の子どもたちへ。
なぜ学ぶのか、なぜ生きるのか・・。
知恵を武器にしたファビアンの行く末を見届けて欲しいなと思います。


さて、もう寝ましょ。
おやすみなさい。

2016年5月29日日曜日

琥珀の工作教室 in ほるる

家族が揃う日曜は、平日よりも穏やかさに欠ける我が家です。
正確に言えば、きっと私だけがそう思うのかも(笑)。
オフ中の皆を横目に、圧倒的に家事に追われる時間の多い今日一日が無事終わろうとしています。
上の子たちは定期テスト前なので、私とは意味の異なるやること多さに、ある意味幸せそう(苦笑)。
こんな時、年の離れた末っ子はちょっぴり可哀想だな・・と思います。
今朝も彼女のルーティンワークがひと通り終わると、手持ち無沙汰な様子で寝転んでいました。

末っ子には物心着いたころから、時々父親と二人で外デートを愉しむようさせています。
理由は3つ。
①単純に、彼との絆を深めて欲しいから。
②普段末っ子のことで手が塞がる母親の私と、上の子たちとの“半大人女子的時間”を大切にしたいから。
③家事をサクサクこなして、日曜ならではのフリータイムを満喫したいから。

そんなわけで、本日はランチタイムから始まりバスに乗っての、“いわき市石炭・化石館「ほるる」”デートになった模様。




大事そうに抱えてきたお土産は、体験教室で制作したコーパルとアンモナイトの標本、それに首長恐竜“エラスモサウルス”のフィギュアです。
※コーパルとは、化石になっていないか半化石状態の若い天然樹脂。

彼女が磨いてきたのは、若いコーパル・・と言っても数万年前~数百万年前のマダガスカル産 虫入りコハク。
彼が標本したアンモナイトは、中世代ジュラ紀(1億5000万年前)のフランス産 ペリスフィンクテス。
大昔から長い年月をかけて地中に留まっていたものを、手に取れることに感動を覚えます。

いわき市の約8500万年前の地層から1968年に高校生の鈴木直さんによって発見されたクビナガリュウ。
その化石が新属新種のクビナガリュウだと38年目にわかり、正式に「フタバサウルス・スズキイ」という学名になったとのこと。
琥珀の産地としても知られるようになった地元いわきの歴史を、父娘デートで満喫したようでした。


今夜、“エラスモサウルス”を抱いて床に就いた彼女が見る夢は、どんな夢かな・・・。
 

2016年5月27日金曜日

男女共同参画基礎講座の参加者募集 ~女性の健康編~

いわき市では6月11日(土)に開催される男女共同参画基礎講座「女性の健康編」の参加者を募集しています。

◇男女共同参画基礎講座 女性の健康編
~もっと知りたい女(ワタシ)のカラダ 自分のカラダとココロを大切にするために~
詳しくはこちら→いわき市ホームページより


PDF閲覧はこちらから



大塚製薬のプチ講座や、アンケートにご協力いただいた方には腸内細菌チェックキットプレゼント!
当日は1歳半~の無料託児付き(定員10名、先着順・要予約)です。

Wing編集委員の皆さんも当日の講座を楽しみにして、私も早速申し込みました。
ステージ毎に変化する女性のカラダとココロをよく知ること。
自分を理解して生き方を考える・・素晴らしい機会だと思います。




2016年5月26日木曜日

ローズガーデン~たっちコラムvol.4~

2016.5月号(No.84)のこどもたっちコラムです。


風薫る五月、いよいよバラの季節です。

二年前に名前も分からぬまま初めてのバラを購入しました。
二重の平咲きローズが花開く前に、今年は一段と張りのある葉を茂らせています。
家の書棚には『はじめてのバラ栽培』類の本が何冊かありますが、本を片手に見よう見まねで枝を切り詰めるにしても、バラの持つ気高さの前にいつも尻込みしてしまいます。

そんな様子を見かねて剪定してくれたのが、バラの愛育家である母の友人。

大先輩の鋏入れのおかげで、バラは元気を取り戻した様子です。
さらに嬉しいことに、彼女が愛でているバラたちに会える“オープンガーデン”へのお誘いも頂きました。
もうじきご対面できる花たちに思いを寄せて制作したアレンジは、アーティフィシャルのバラ尽くし『ローズガーデン』。



バラは“愛と美の象徴”だそうですが、その効能は精神ストレス緩和や美肌効果だったり、またホルモンバランスを整えたりと女性に嬉しいことだらけ。

大昔から世の女性を虜にした理由が一目瞭然です。

花を愛することが、自分を大切にすることに繋がる気がしています。


2016年5月25日水曜日

Cantabile

“カンタービレ”。
音楽用語でいうところの、“歌うように・表情豊かに”。

フレッシュレッスン時に使いきれなかった、僅かなスプレーバラ“カンタービレ”を持ち帰り、ガラス製タンブラーに入れています。
昨日今日と、徐々に開いてきました。
その花弁が、絵に描いたようなまわり方でとても美しいです。
キッチンのシンク横に置いていますが、そこに立つたびに作業の手を休め見とれてしまいます。
コアトレーニング後の疲労感をも、優しく迎え入れてくれる“癒し”があります。

一番ステキな表情を、記念にパチリ(笑)!



今日は“カンタービレ”如く、レタリングも歌うように流して(笑)。

本物の花・・自然の形を観察するとき、花弁に規則性が見え隠れしてわくわくします。
プリザーブドで開花するときの参考になりそう。

朽ちてくるまでの花のいのちを頂いて。
カンタービレは、正統派の美しさを知るひとときです。



2016年5月24日火曜日

Early summer wreath ~L'écrin ~

二日連続で、気温は上昇。
少し動くと汗ばむ感じです。
初夏の日差しを感じながら、久しぶりのレカンフラワー教室へ。
本日のブルジョンコースカリキュラムは、B5サイズ額に収めるリース作りです。
花色もちょっとだけ涼やかに青~紫を強調しました。
青みピンクは、ゼラニウムペタル。
挿し色にするには鮮やかで重宝するのに、レカンにするとはらり・・とほぐれてしまって取り出すのが大変でした。
ブルースター、デルフィニウム、それからアクセントに小菊も仲間に入れて完成です(笑)。



時間をかけて花を乾燥させるレカンフラワーには、フレッシュやプリザーブドとは異なる悦びがあります。
しばらく自宅で愛でた後は、早速仕事場へ納品です(笑)。
花が放つ和やかな“気”が、目に留めてくれる人に届けば嬉しいな。

2016年5月23日月曜日

Triangular ~Cecile Pink~

今日のフレッシュレッスン、お題は“トライアンギュラー”。
基礎正しく花材を挿していく、基本の構成理論を学びました。

先ずはグニユーカリでアウトライン作り。
若い葉なのか、全体的に瑞々しくて先がとても柔らかです。
花材はフォーカルポイントを意識しながら三角形になるように整えていきます。
置きたい場所に、花を置く・・。
頭の中で分かっていても、一つとして同じではないステムの自然的な流れが挿し場所を躊躇させます(笑)。
今日のフォトは、真正面からのストレートな一枚。
理路整然と並んだ花たちを前に、小細工はしたくなくなりました(笑)。
帰りの車の中、花たちにとっても辛い暑さだったもの・・ね。
トップのユーカリがちょっとお疲れ気味です。


写真は二次元の世界なので、鏡に映したとき同様、良いラインといま一つのラインが一目瞭然です。
教えていただいた理論を復習すると、直したいところがいっぱい(笑)。
客観的に見ることは凄く大切なのだと気がつきました。

今日の主役のトルコキキョウ、名前はセシルピンク!
市場に八重咲きでフリルたっぷりのキキョウが出回る中、一重のセシルは凜として優美な雰囲気を醸し出しています。
週初めの花時間。
今週も花たちから元気を貰って頑張ります(笑)。


2016年5月20日金曜日

招待状

最近の嬉しいこと。
このところ、10年ぐらい前に親交のあった人たちと立て続けに会いました。
どの方も少し離れている場所に住んでいるのに、何故か私がいつも利用するこの辺りの買い物場所で、思いがけず再会。
お互い驚いて、さよならした後も胸がドキドキしたままでした。
偶然が続くと、何かあるのかな~なんて思ったり、その当時の自分や日々の出来事を懐古してみたり。
あれから変わらない日常の中で、確実に変わった今はこれで良いのかと心の中で確認してみたり。

そんな中、こちらも思いがけないお誘いで驚きました。
今日は平日の金曜日、知人がチャペルで挙式です。
先ほどまで仕事関係の来客があったので参列できなかったけれど、これから食事会へ行ってきます。
皆が集まる素敵な機会を作ってくれた彼女に感謝。
10年前には想像もしていなかった“今”のフィールドで、繋がる人の縁もまた大切にしたいと思う今日です。

2016年5月19日木曜日

Pretty Angel ~Baby Gift ~

自分自身がどうだったかと言えば、妊娠中も産後も大変だった気がします。
体のしんどさも去ることながら、母親になっていくこと。
今年3月の“いわき WOMAN FESTA”での、吉岡さんのお話”が心に染み込んでいったのは、そんな理由からです。
子どもと一緒に泣いたり喜んだり・・自分の成長は我が子といつも一緒です。

身近な人が、昨年の暮れに可愛い赤ちゃんを無事出産されました。
里帰りもされていたし、会えるタイミングがなかなかなかったけれどようやく贈れます(笑)。

淡い3色プリザを入れて、優しい雰囲気の鳥かごギフトを作りました。
羽ばたくまでそばで大切に見守られて、すくすく育っていくのでしょう。
我が家にはいない男の子。
優しく逞しく生きていってね!


母親になってきっと戸惑うこともたくさんあるだろうけれど、会える時間は彼女の話したいことはいろいろ聞いてあげたいなと思います。
答えが出なくても、気持ちを抑えず吐き出すことは、母親となった自分を癒せる時間につなげられると思うから。

ともあれ、今日も可愛い赤ちゃんと彼女に会えて嬉しかったです。
抱っこした柔らかさとぬくもりと、優しい匂いがまだ残っています。
時々成長を見届けられることに感謝して・・。
これからもよろしくお願いします(笑)。

2016年5月18日水曜日

Feminine Crown ~lavender color~

午前中は、学校図書ボランティアの本年度初の打ち合わせがありました。
立ち上げた頃から細々と続けて、7年目。
新しいメンバーも加わって、今年も楽しく活動できそうな予感がします(笑)。

さて、お花の方は・・・。
クラウン型のロートアイアンに、フェミニンカラーを入れてのプチアレンジが完成しました。
メインはラベンダーカラーのプリザと紫陽花。
ストライプリボンで甘さを中和したつもりだけれど、仕上がりはとても女性的になりました。

爽やかなアレンジも好きですが、ガーリー以上フェミニンに限りなく近いこちらも大好き。
後日、お世話になっている方にお贈りします。



仕事や子育て以外に、自分のやりたいことをちょっぴり日常にプラスする毎日・・。

読み聞かせを続けていられるのは、花時間同様にそこに静かな悦びがあるからです。
波動が同じなのか、どちらの時間も集まる人たちの空気感がとても心地よいです。

家族と過ごす時間ではない、自分の居場所作り。
いつか巣立つ子どもたちに心は離さずとも・・巣立ち後の私自身の生き方をも考えるこの頃です。



2016年5月15日日曜日

5月の風~Nostalgic Bicycle~

昨日は、少し風吹く運動会でした。
かけっこ遅めの末っ子は、チャンス走でまさに“チャンス”を掴み、まさかの一等賞。
これからの一年でどれだけ成長できることやら。
来年の運動会も楽しみです。

花飾りを作り始めて、初めての5月。
この季節には、爽やかなグリーンのアレンジを作りたいとずっと思っていました。
自分なりに考えたキーワードは、“懐かしさ”と“空気感”。

昔から実家のどこかには飾ってあるロートアイアンの置物を花器に用いました。
こちらは母におねだりしての譲り受け(笑)。
グリーンネックレス、アジアンタム、オリヅルラン等々、花だけでなく観葉植物も大好きな彼女の影響を、無意識に私も受けているのかも・・と時々思います。

今回は全てアーティフィシャルの自然的アレンジです。
ミラカンサスももちろんフェイクなので、ワイヤー入りで“ため”が効いて流れは自由自在です(笑)。
“ため”とは、ちょっと堅い枝とか茎を手でしならせて形作ること。
人工的な葉・・ミラカンサスの直線を自然的に見せるのが、ちょっぴり難しいのです(笑)。





それから“空気感”のヒントは、よく読む花雑誌に掲載されていたこんな言葉から。
「ものを作るということは、見えないものを表現すること。真の姿を映すこと。」
なるほど!

届けたいのは、部屋に流れてきた5月のそよ風や、草花いっぱいの花かご自転車の清々しさです。
1枚のフォトから伝わればいいな。

2016年5月13日金曜日

Little Star ~ORNE~

今も昔も、夜の星空を観察するのが大好き。
小学生の頃祖父から貰った望遠鏡で、生まれて初めて土星の円盤を確認した時の驚きと喜びは、大人になった今でも忘れられません。
でも、私よりも姉の方がもっと天体好き(のはず・・笑)。
深夜の真冬の空は、まさにダイヤモンドが零れ落ちそうに星が瞬くので、受験勉強の合間・・瞼が重くなると決まって星空を仰ぎに外へ出ました。

明日の上弦の月を過ぎると、翌15日は月が木星に接近する日です。
夜空を見たら、きっと月に寄り添うジュピター(木星)が見られるはず。
☆自然科学研究機構 国立天文台HPより→

ジュピターは、太陽系で最も巨大な惑星です。
ホルストの組曲『木星』もまた、平原綾香さんの歌で更に広まったからきっと知らない人はいないと思います(笑)。
壮大な宇宙に、ちっぽけな自分。
寝る前のリラックス法は、星に包まれて宇宙に漂う自分をイメージすること。



オルネの課題でも、小さな流れ星と流れリーフを作りました。
昨日の星の王子さまをイメージさせるような、可愛らしいメルヘンオルネ(笑)。
お星さまを作ったり見たりすると、童心に返って楽しさだけを追求できます。

さて、明日は小学校の運動会。
我が家から見える今夜の空は、ちょっぴり雲が広がっています。
天候に恵まれますように、オルネスターにお祈りです(笑)

2016年5月12日木曜日

Le Petit Prince~星の王子さま~

本日、快晴。
共同参画の担当原稿も仕上がり、気持ちもすっきり。
二日振りに顔を出した太陽が眩しくて、街路樹もキラキラしています。
晴れの日はとてもありがたいです。
家の中の掃除も捗るし、買い出しに外に出るのも億劫にならないし、心の中もカラッとします。
きれいに片付いた部屋は、花が映えます。
いや、花空間を愉しみたくて部屋を片付けるのか・・。
どちらにしても、モノ(色)が溢れる部屋には何となく花が合わない気がするし、もし飾れたとしてもそれはまだ、私にとってはハイセンスな話。
調和よりも、きっと心のざわつきが勝ってしまいそうです。

掃除の後、今日は母の日の真っ赤なカーネーションを一本抜いて空き瓶に挿しました。

トゲのある花ではないけれど、真っ先に思い浮かんだのが「星の王子さま」の一場面。
我儘な彼女(トゲのある花)の言うことをいちいち聞いてやるのが辛くなって、しばらく自分の星を離れて旅する王子さま・・。
☆星の王子さまWEBサイト→

サン=テグジュペリの名言は、インクが一滴広がるように、心に静かに染み渡ります。

例えば、有名過ぎるこちら。
☆「愛は、お互いを見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることである。」

他には、
☆「計画のない目標は、ただの願い事にすぎない。」
☆「人生には解決法なんかないんだ。あるのは、前に進む力だけだ。解決法は、後からついてくるものさ。」

☆「ぼくがこれほどあなたに執着しているのは、たぶんあなたを、自分で勝手につくりあげているからだ。」

本当に、そうだと思う(笑)。

でも、やっぱり一番好きなのは、こちら。

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ。」
It is only with the heart that one can see rightly ;
what is essential is invisible to the eye


何度読んでも、読んだ分だけ染み込む本。
『星の王子さま』、今夜の一冊になりそうです。


2016年5月9日月曜日

サントワマミー~Spring Pink Strauss~

今日は久しぶりのシュトラウス(小さな花束)レッスンでした。
幾分、螺旋組みも前回より出来るようになった反面、ふんわり丸くしたいのにアウトラインがおざなりに。
きれいに仕上げるのは大変です(笑)。




春のピンク色が引き立つように、花材はホワイトとグリーンでまとめてあります。
ビバーナム、手毬草、ユーカリ、ブルースター(白色)、マトリカリア。
挿し色ピンクは、スプレーカーネーションのチェリースター。
ナデシコ仲間の可愛い星咲きです。

そして、今日の主役は、淡いピンク色が愛らしいスプレーバラ“サントワマミー”。
シャンソン“Sans toi ma mie”と同じ名前で、そんなバラもあるのね~!と皆に笑みがこぼれました。
“Without you my love (きみなしでは)”という意味らしいですが、微かな芳香も容姿も名前も、三拍子そろって素敵すぎ(笑)。

シュトラウス。
課題は沢山あるけれど、レッスン後の満足度はとても高い花時間でした。




2016年5月8日日曜日

Mother's Day Wreath

ここ数年、“母と娘の確執を乗り越えるための本”を、店先でよく見かけます。
娘を持つ母の思い、実母と向き合う娘の思い。
どちらもよく分かる自分がいます。
(あー!私だけではなかったのね)って、驚きと安心と(笑)。

いつだったか、夫がこんなことを言ってくれました。
「自分たちの世代で出来ないことは無理してやらなくても、次の世代の課題になるだろうから。信じてやれることだけをやろう。」と。
当たり前のことをその時彼は言っていたのだと思いますが、それを聞いたら肩の力がスッと抜けて、何が何でも頑張らなくて良いのだと思うようになりました。
結果、子育ても母娘の関係も楽に(笑)。

どの子も母体は同じなのに、性格や感性はバラバラです。
私も母も娘たちも、「個」の集まりなので分かり合えないことがあって当たり前。
もちろん共感し合えることも沢山ありますが。

色んなことを感じられる今があるのは、母から生まれてきたから。
この世に生を与えてくれて、ありがとう。


プリザーブドとアーティフィシャルでバラのリースを作りました。
花の大好きな母へ、日頃の感謝の気持ちを込めて。

母親になったら、実母の気持ちが少しずつ分かるようになりました。
母親歴は、27年間の差があって私はまだまだ未熟だけれど、彼女を見てもっと改めたいと思う部分は、いつもの生活で実践あるのみ。
真似したいところは、娘の世代まで引き継ぎたいことです。
私の良いところも悪いところも、娘たちにはよく見て心で感じて欲しいな・・と思う“母の日”です(笑)。

2016年5月6日金曜日

育てる楽しみ~My Pot~

種から発芽させるも、苗を購入するも、他者から頂いてくるも、教材を利用するも・・そこは自由。
今年も一人ひとりの“My Pot”の成長を見守る時期がやってきました。

先ずは、我が家の黒一点がとても大切にしているポットから。
彼の両親が昔から大切に庭で育てていた葡萄をひと房、数年前に頂いてその種から育てたもの。
昨年、剪定の仕方を知らない私がバッサリと枝を落として、もう育たないかとがっかりしていましたが、良かった(笑)!
とにかく生命力が強そうで、へこたれそうもない瑞々しさです。
美味しい実がなるといいな。

それから、上の子たちの柑橘類・・レモンと文旦。
どちらも、食後のフルーツからぷっくり太った種だけを取り残し、子どもたちが脱脂綿から発芽させました。
もう、7~8年は経つのに実がなったのは、レモン一度きり。
だって彼女たち、栄養もあげない放任栽培だから(笑)。
柔らかい葉は、専ら青虫さんのご飯となっている模様。
スレンダーなこちらは、レモンの葉。

ちょっと太目の葉を持つこちらは、文旦です。

私は・・というと。
愛らしい実が欲しくて苗を購入し、育てています。
今年実れば、3回目の収穫です。
花言葉は、「あなたと共に」。
ブラックベリーは、真っ赤に甘く熟すまで、数日間・・辛抱、辛抱です。
実がついて収穫するまでの日課は、鳥に啄まれていないかを、毎朝郵便受けから新聞を取るときに確認すること。
この花を見ると、今年も夏がやってくるのだな・・と甘酸っぱい想いになります。

そして、新入りの末っ子が育て始めたのは、2つ。
秋に拾ったどんぐりを、我が家の発芽専用ポットに入れて、諦めず見守っていたら発芽しました!
どんぐりの芽を見たのは、私自身も生まれて初めて。
「どんぐりを植えたらが発芽するかもよ~!」との絵本は、読み聞かせでよく使いますが、半信半疑でした(笑)。
本当に芽が出たなんて、感動です。
これからどんな風に育っていくのでしょう。
学校裏公園の、背の高いどんぐりの木を想像して胸がドキドキ(笑)。

それから、おまけは教材のミニトマト。
彼女は“ミニちゃん”と名付け、カレンダーをつけながら見届けていますが、種を植えて5日目で無事発芽しました。
枯れないで育つといいなぁ。

実がなってもならなくても、種を植え、芽が出て花が咲き・・。
子どもたちとその過程を見届けるのがとても楽しいです。
美味しい葉ほど虫に食べられますが、めげずに育って欲しいな。


2016年5月5日木曜日

藍色鯉のタペストリー

兜飾りや鯉のぼり。
成人男子1名の我が家では、端午の節句の飾りは本当にごくシンプルなものです。

仕事場のニッチ用に購入していた装飾布も、ぴったり合うサイズの額がなくてしばらく手元で温めていました。
節分の額に加えて、こちらも姉に制作オーダー。
H580×W470 、厚さ100の薄い和額装となりました。
飾りだして5~6年ほど経ったかな。
いつもの場所に毎年同じものを飾る安堵感を、今年も感じています。

藍染めではおそらくありませんが、大空に泳ぐ色とりどりの鯉とは異なり、藍色の鯉も落ち着いていて素敵です。
藍色は、私の思う五月色(笑)。



あやめ、かきつばた、はなしょうぶの違いが、いまだに分からずいつも花図鑑とにらめっこです。
藍色が素敵なこれらの花たち。
色がリンクした鯉のタペストリーで、今年も静かにお祝いします。
どの子も皆、健やかで幸せに育ちますように。

余談・・。
キーボードで文字の変換したら、藍色恋のタペストリーとなりました(笑)。
藍色恋ってどんな恋?(笑)。

2016年5月1日日曜日

硝子のミュゲ

雨は上がったかな?
もう、5月になりました。
今月と10月は、気温と湿度のバランスが丁度良くて大好きな月。
新緑の季節になると大気も自然の浄化作用が働くのか、春特有の霞がなくなってきて視界がクリアになる気がします。

5月1日は、フランスでは「スズラン(フランス語でミュゲ)の日」だそうで、愛する人や身近な人にスズランを贈って幸福を祈るのだそう。
フランス独自の素敵な文化だと思います。

子どもの頃学校帰りにランドセルを背負ったまま、庭先の純白の花をスズランだと思って眺めていた記憶があります。
あの時の花は、「スノーフレーク(別名:鈴蘭水仙)」だということを、大人になってから知りました。
長年の謎が解けてスッキリ(笑)。

それから新婚時代の旅先・・小樽で購入した思い出の硝子細工は、淡いピンク色のスズランです。
震災の時に、花器が倒れて柄の部分がポキッと割れてしまいましたが、補修して飾り続けています。
仕事場のキュリオケースに人知れず佇む、私たちの守り神。
人の出入りを20年近く見届けている、硝子のミュゲです。



旭川のあるホテルラウンジには、この時期スズランが惜しげもなく飾られていました。
バラやジャスミンと並んで、香りも素敵なスズラン。
女性の憧れ、クリスチャン・ディオールの名香“ディオリッシモ”は、上品でやさしいスズランの香りがベースだそうで・・トップからラストノートまでの想像が止まらなくなります(笑)。

ミュゲの花言葉:幸せの再来

月が変わっても、いつもの日常が私やあなたに幸せを運んでくれますように。