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2018年3月29日木曜日

夜桜

すっかりご無沙汰しております。
しーんと静まり返ったブログに、心配しているとご連絡下さった皆様ありがとうございました。
相変わらず忙しい日々ですが、私は元気です。

気がつけば、3月ももうすぐ終わり。
長女の受験も無事終了して、気持ち新たに4月を迎えられそうです。

今夜はたった今帰宅しました。
先程、思いがけず都内で見上げた夜桜が美しくてスマートフォンで写真を撮りました。

今年初めて見た桜の後ろには、十三夜。
これからの道を切り開いていくパワーが満ちる月です。

刻々と変わる毎日に、母親としてはしなやかさを求められるこの頃です。
私ひとりなら、きっと色んなことを乗り越えられそうもない。
だから、いつも隣にいてくれる彼に感謝。
たった二人で見上げた夜桜は、周りの雑踏が気にならないほどとても静かで儚い美しさでした。








2018年1月29日月曜日

Secret Bouquet 〜sweet peaの甘い香り〜

日常こそがすべて。
“記念日”という特別な日もありますが、そこも含めてやはり日常こそが宝物です。

先日、flower bar にたくさんのスイートピーを見つけました。
バラやフリージア、水仙や金木犀に続いて大好きな香りです。
ひらりとした花弁も、柔らかそうで癒されます。

いつもはキッチンの定置に置きますが、あまりものこの柔らかさと香りに魅了されてしまったので、家族がよく使うドレッシングルームへ花たちを移動(笑)。
もちろんキッチンにあれば家族の目には留まりますが、たまには意外な場所において喜ばせたくなりました。


帰宅して真っ先に入る場所に、忍ばせた色と香りの贈り物。



すぐさま反応した家族の様子も可笑しくて・・というより、嬉しくて。
寒さ厳しいこの時期に、笑いと香りと温かさをシークレットブーケがもたらしています。

春が恋しい。
スイートピーを眺めていたら、恋しさ倍増・・。

写真からは、香りまで伝えられないのが本当に残念。
女性的でとても優しく甘い香りです。



2018年1月28日日曜日

第22回 フラワーデザイン展 ~はなcaféア・ヌーにて~



昨日、今日とフラワーショップa noeud(ア・ヌー)にて、生徒さんたちの作品展示会が催されました。
私自身は、新婚時代に一度だけ参加して以来、実に20年ぶりとなりました。
こんなに歳月が過ぎても、花に触れる時間は以前にも増して心地よく、先生に手ほどきを受けることがとても嬉しいのです。
今夜手元に戻った私のアレンジは、また日中写真に収めることにして・・。
今日は会場内のコラージュを。
色鮮やかな花に出迎えられて、素敵な花時間を満喫してきました。


昨日は、とても忙しかったので、本日娘たちを連れ立って行きました。
フレッシュフラワーというのは、生気があります。
花を眺めていると、心が穏やかになります。
無心になれます。
同じ気持ちの方がたくさんいて、目の前にある花をみて「美しいね」と言葉にして喜びを共有できるのも嬉しいこと。


子どもたちはペーパークラフトを体験してきました。
そちらはまた後日書き留めたいと思います。

今夜のスイーツは、お土産に持ち帰ったフラワーケーキです。
手のひらサイズの、愛らしさがたまりません。
美味しかった!ごちそうさまでした。

花柄、花空間、花時間、花の香り、花色、花のモチーフ・・。
花のつくものは何でも好き(笑)。


それから、先生はじめスタッフの皆さま。
いつも素敵な時間を過ごさせていただき、本当にありがとうございます。
ますますのご活躍とご多幸と、皆さまのご健康を心からお祈りしています。
そして・・まだまだお世話になります(笑)。
これまで同様に、これからもどうぞよろしくお願い致します。



2017年12月30日土曜日

朝の花〜心を探る時間~

仕事納めの本日。
毎年恒例の午後の大掃除も、スタッフさんのおかげで仕事場がきれいになりました。
年明けも気持ちよく一年をスタート出来そうです。

私はというと、やはり一年間の締めくくり。
いつもの事務仕事、家事、子育て、社会の仕事・・。
書類に目が通すことが多くて、眼鏡と目薬が手放せません(笑)。

一昨日から次女も課外がお休みになったので、早朝のお弁当作りも冬休みに入りました。
だから朝もちょっぴりゆったりと目覚められます。

この数週間は、短くなった花たちから元気をもらって乗り切れた感じです。
朝、キッチンの花を眺めたときに、大体心の調子がわかります。
すうっと心に花が溶け込んで、迷いなく美しいと思える時は私自身も朗らかで。
逆に、どんなに花が好きでもしっくりこないときもあって、そんなとき自分を見つめればやはり余裕を感じられないで過ごしているわけです。

だから敢えて、朝の花を見る。
余裕がないものだから・・花を見る。
すると深呼吸するように、心が落ち着きます。



空き瓶ごとに、テーマをつけて仕分け。
一年を振り返り・・、この先も忘れないようにしようと思うキーワードです。

どんな時も、「敬う」こと。




「前向きに考える」こと。
全てが変わるから。





そして、「自己肯定感を持つ」こと。
だって幸福感が全然違うから。



私の場合はキッチンですが・・。
いつも居る場所に、ぜひ花を。
誰のためでもなく、先ずは自分のために。
マインドケアができて、心が安定します。
よって・・家族も笑顔。

良いこと尽くしの、朝の花です。

2017年12月19日火曜日

転入女性交流のつどい ~Wing取材参加~

昨日は、Wingの取材でラトブ6階で開かれた、“転入女性交流のつどい”へ。
私自身は2度目になる取材参加でした。

いわき転入女性の会」主催のこちらのつどいは、全国各地から縁があっていわき市へ転入された様々な世代の女性たちが、年に2回の交流会を行っているとのことです。

今年の10月は、“フラ女将とフラダンス体験&ランチ”。
そしてこの12月は、“クリスマス交流会”。

会場内には託児サービスもり、また各テーブルに置かれたミニフラワーアレンジメントやクリスマスの飾りを眺めながら、温かなお茶とケーキを美味しくいただいて、ご参加の皆さま方はとても有意義な時間を過ごせているようでした。

会の半ばでは、ゲーム“フルーツバスケット”が行われました。

そして、そのまま各自持参してこられたプレゼント交換の時間も。

楽しそうだな~・・なんて、思いながら、私は写真撮影(笑)。
途中、あるテーブルに混ざって、色々と話も聴かせていただきました。


「いわきは風の強さには驚いたけれど、夏は過ごしやすく気候に恵まれ、市内面積は広いのに人の繋がりも強く、素敵なところ。」

「車でアクティブに動くようになった、美味しいお店を探しています・・。」
「子育て情報や病院受診の方法や案内など、もっと情報を得る手段はないものか・・」。

色々とお話を伺う中で、いわき市の現状や課題も、私自身が再確認することが出来ました。


さて・・私はというと、学生時代過ごした仙台から、結婚を機に故郷へUターン。
逆に私の姉は、関西への転出組。
両方の環境を考えると、どちらも一長一短ありますが、能動的に動けるフットワークがあるのなら、どの地でも女性同士のネットワークは築けるのかもしれないなと感じます。

与えられた地で、暮らしを楽しめるかどうかは自分次第。
ご縁があっていわき市へお越しくださった皆さまへ。
この先ここに留まられても、また再び転出されても、それからまた戻られても・・。
どうかいわきを満喫できますように。
姉の顔も暮らしも浮かび、そう願わずにはいられない和やかなひと時でした。

今回も参加させてくださり、ありがとうございました!



2017年12月14日木曜日

Birthday Red Flowers 〜クリスマスブッシュでお祝い〜

無事にひとつ歳を重ねました。
昨日の午後は、花たちが自宅に・・。
真っ赤な花材だけを考えてくれた彼に感謝しています。
いつも公私ともにお世話になっている、花カフェ“ア・ヌー”さんが届けてくださいました。
12月は特別に、赤を欲します
後はバレンタイン時期に(笑)。
さぁて、どうあしらいましょう。
・・嬉しい悩みに、わくわくします。



先ず最初に目を引いたのが、ボルドー色の大人シックな花・・カラー。
見ているだけでうっとりします。




そして、可愛らしい実ものもつぼみも欠かせなくて、アレンジする私の気持ちを上げてくれます。




どの写真も好きですが、今回一番気に入ったのが、真っ赤な花たちを集めたこの一枚。
少し暗めに写したので、ハッとする赤の魅力をいつもよりも強く感じます。
意外だったのが、ガーベラの妖艶さ。
少女的な愛らしさでは、チューリップに並ぶ花かと思っていましたが、赤だけを集めるとこの花にはドキリとさせられました。
まるで、大人になりかけた少女が、真っ赤なルージュをひいたような、新鮮な美しさなのです。



花瓶は・・黒が似合うかな?
仕上がりはこんな感じです。

時間が経ては、花は枯れてなくなります。
2017年の誕生日も、一生に一度のこと。
きっと花写真を後から眺めれば、今日の想い出も懐かしく蘇る日がくるのでしょうから、忘れずに一枚。





この師走の最中に、母は私を産んでくれました。
そして私も、末っ子を同じように、年の瀬に出産。
外気温は下がっていく一方なのに、新しい命を授かった退院後の日々は、とても心が温かく、家族が増えた喜びと皆の成長が楽しみでなりませんでした。

母親になって分かる、これまでの母の気持ち。
妹が出来た姉の気持ちも、娘たちを見ていたらよくわかります。

朝はその姉からも心に留めておきたい言葉を贈ってもらって、とても勇気づけられました。

私は、冬が大好きです。
誕生日をきっかけに、色々と心の整理が出来るこの時期が大好きです。



少しだけ残ったクリスマスブッシュも、天使に抱かせてこちらも記念写真(笑)。

来年の誕生日も、花のとなりで年を重ねられますように。



2017年12月5日火曜日

ブプレリウムの自然香 ~ただいまの癒し~

ただいま。
今日は一日中走っていました。

場所も人も変わり、朝からずっと先ほどまで、話し続けていました。
こうなるともう、心身共にフロー状態(笑)。
寝る前は、アロマオイルでマッサージでもしようかな・・の気分です。

ただいま・・と言ったのは、可愛らしい花がちょこんと待っていたからです。
先日の花束での、使えなかった枝をいつも通り容器に挿して。
元々はちみつが入っていたこちらの角ガラスが、とても新鮮でグリーンとオレンジの二人にお似合い。

ブプレリウムとアトリアが、今日も私に元気を授けてくれました。
因みに、このブプレリウム・・このままで香りは全く感じませんが、葉を落とす時、微かにすっきりとした匂いを楽しめます。
いつかどこかで出会った香り・・。
セリ科の植物なのに、ミツバほど強くなく、おしゃれなカフェで焚かれているような自然香・・とでも言うべきか。

優しい。
大好き。




そして花言葉は・・「はじめてのKiss」。
ブプレの愛らしさが伝わるかしら。


さて、これから会議の資料チェックです。
8年在籍していたいわき市連P母親委員会を退くことになり、明日持参する引継ぎ資料をまとめています。
最後の会議・・。
たくさんの想いと感謝とで、今はまだこの気持ちが言葉になりません。
また別な日記で、心の内は綴ろうか。
もしも泣いてしまったら、どうしよう。
気持ちはもちろん・・整理することは山積みです。


今の足元を見て・・自分の真心を一つひとつにのせていきたいと思います。
小さな花のそばで考える、明日のこと、この先のこと。

香りの癒しが欲しくて、ブプレの葉を一枚いただきました。

2017年10月22日日曜日

feminine & masculine ~Halloween Arrangement~

少しずつ、雨脚が強まってきました。
大型の台風だけに・・心配です。
明日は学校も臨時休校。
何事もないように、家の中で祈って過ごすだけです。

さて、ここずっとフレッシュレッスンであしらった季節のアレンジを飾っています。
気温がぐっと下がってきたので、花もちがとても良い。


少し水分の抜けた赤ドラセナと麦の穂、ストライプのワイヤーリボンに紫のワックスペーパーのコンビネーションが、私の目にはちょっぴり男性的(masculine)に映ります。
末っ子が喜んでペタペタ貼る、100円ショップのジェルステッカーが、季節のイベントには大活躍。

ところどころ見え隠れする、ミニカボチャやフォックスフェイスも愛らしさをプラスするのに一役買って・・。
生花で作る、ハロウィンアレンジの出来上がりです。





副素材が男性的なら、主役の花たちは女性的(feminine)。
コサージュ咲きのトルコキキョウや、テラコッタという素敵な名のつくカーネーション。
そしてオレンジ色のバラ。
はっと目の覚める天然色は、華やかさもさることながら花弁の柔らかさが見て取れてうっとりします。




マスキュリンとフェミニンの同居する今回の花時間。
決して女性尽くしではない全体の雰囲気に、フラワーアレンジの新たな喜びを覚えています。


いつもの場所においてみると、キッチンの空間も一気に秋一色になりました。
これまでの実りの秋、そして厳しい冬からその先の春の芽吹きへ通じる・・始まりの秋。
心を整えたくなる全体の姿です。


私だけではなく家族の心も癒してくれる花たちには、感謝の気持ちでいっぱい。
切り花なのに、精一杯今を生きている花の姿に勇気づけられる・・。

花に触れることで、私は前を見据えられています。









2017年9月26日火曜日

GreenBaton ~Instagramより~

かぼちゃの種を蒔きました。
どんぐりの種も蒔きました。
レモン、ブンタン、葡萄の種も(笑)。
芽が出て膨らんで、ぐんぐん伸びて、花が咲いて・・。

簡易シャーレでの発芽の楽しみと、それ以上に育って見守り続ける楽しみと。
家族共通の喜びです。


さて昨日は、Instagramで友人よりグリーンバトンを受け取りました。
いつも可愛らしいジャックラッセルテリアの投稿に、私はとことん癒されている彼女からの嬉しいバトンタッチ。
秋の始まり・・虫の音が聞こえる涼しげなグリーンフォトを整理していたことろでしたので、とても嬉しくて有り難いです。

朝夕と日中の寒暖の差が出てきました。
秋分の日を過ぎて、お肌も乾燥・・。
ドライスキンの長女は、保湿を心掛けているかな・・などと気になって、連絡を入れました。
もちろん、我が家の下の子たちへも、入浴後のオイルケアでスキンシップを。
幸せホルモンのオキシトシンUpのために、今朝も数秒間のハグタイムを。

GreenBatonを受け取って、慈しむ気持ちも再確認できました。
今日も今を生きましょう!



2017年9月25日月曜日

Cascade Bouquet ~2つの表情~

ピンク色とクリーム色。
そこにワックスフラワーが入って、愛らしさ抜群のブーケ。
週初めの花時間は、流れるような憧れのキャスケード作りでした。
いつもレッスン当日まで何を作るかは知らされていないので、ドキドキします。

ブーケ作りは、繊細な作りこみが必要とされる気がして、私自身も少々緊張美味。
日常生活では意識しないと、この緊張場面にはなかなか出会わないので、とても良い刺激です(笑)。

全体のフォルムは最後にお披露目するとして・・。
私が苦戦したリボンワークから(泣)。
これね‥どうしても苦手です。
ループと後ろ交差を続けていくのですけれど、やっぱりなかなか上達できず。
今後の課題かな(笑)。

花嫁にとっては常に目に触れるブーケの持ち手は、表からは見えないけれどこんなにチャーミング。
バック処理って大事です。
扱いにくかったサテンリボンも・・仕上がりはとても可愛い(笑)。


トルコキキョウとバラのピンク具合がブルー系で同じ色合い。
クリーム色のスプレーローズがまた合います。
グニユーカリやワックススフラワーで表情をつけて。
そして・・大好きな利休草。
やはりブーケのあしらいは、何度やっても神聖な時間です。


全体の立ち姿は、2つの表情をつけて記録に残しました。
昼と夜。
光と影。
どちらの美しさに惹かれますか?




実はどちらも同じ時間に撮ったもの。
階段にちょうど差し込んだ午後の光が眩しくて、照らされた花弁からヒントを得ました。

先入観って・・驚くほどに不思議です。
写真のレタリングに、おやすみなさい・・素敵な夢を、そんな言葉を添えたらすっかり夜モードの1枚に見えなくもない。
きっとブラケットに照らされて・・花も眠りにつくのだろうと想像できます。

昔ちょっぴり習った英会話で、担当の先生にこんなことを言われました。
“micico, イマジネーションがとっても大事です!”と。

想像力。
子どもたちのそれにはついていけないことがありますが、感性を高めたり豊かな言語を自然に身につけるには、素人ながら本当に大切なのだな・・と感じています。

もう寝ましょう。
花も・・いつもの場所で朝を待ってます。
おやすみなさい。

2017年9月22日金曜日

20th Wedding Anniversary ~Rose Bouquet ~

一つのことに20年もの歳月を費やすなんて、生まれて初めてのことです。

いつもならオフの昨日も、祝日のある週は我が家は仕事です。
いつもの朝、いつもの食卓、いつもの会話、いつもの笑顔。
変わらない時間を過ごせることが、何よりも嬉しく感じていました。

ところがお昼休みに、思いがけず彼からのサプライズギフト。
何も準備はしないと言っていたのに・・。
涙腺崩壊の終日でした(笑)。


いつもは自分で家族のために(自分のためでもあります・・)花を買うのに、こう贈られる立場になると、嬉し過ぎて言葉を失います。
動揺して写真がうまく取れないのは・・ご愛嬌。
きっと彼にとっては、私が通う花教室はこれまでも駆け込み寺的な立ち位置なので、今回どんな風に希望を伝えたのかは聞かずにいようかと思います(笑)。
嬉しかったのは花の美しさもさることながら、お店の方がステムをそのまま残してくださったこと。
もちろん早速のブーケづくり。
特別な日はなおさら胸がドキドキしました。
花材を並べていざ始めましょう!・・この瞬間が、やはり一番好きです。


一本、一本が、これまでの思い出。
昨年私は、“来年は自分好みの花材を準備してあしらいたい”と思っていました。
今年は、思いがけないバラの花。
ずっしりとしたステムが組みやすく、感無量の花時間です。


花が空間に溶け込むように、そこにいるだけでいいなと思う。
全くの他人だったのに、不思議なものです。
240月、1043週、7305日、175,320時間・・。
恋人、親友、夫婦、戦友として・・ともに過ごしてきた時間です。
これからも生きている間に、互いの心のうちにどれだけの想い出が作れるのでしょう。


今日からまた一年目。
明らかに20年前とは異なる朝です。
諦めないで生きてみる・・。
これからもそうしてみます。


2017年9月21日木曜日

二つの花束~瀕死の白鳥~

先日、ピアノの発表会を無事終えることができました。
サン・サーンスの白鳥・・。
三女の曲目は、死を悟った白鳥の、切なくも優雅な旋律。

彼女といつもお世話になっている先生へ。
好きな花材を入れてみて、いつもの私の好みとは異なる雰囲気で束ねています。



秋らしくワレモコウを入れてみて。
白のアストロメリアや斑入りのグリーンが、一層華やかにしてくれました。


曲を弾きこなすというのは本当に大変なことです。
子どもがその情景を思い浮かべるのに、バレエ動画を見せたり、私も弾いてみたり(笑)。

でもピアノって、練習しただけ応えてくれる楽器。
それまで、何度も何度も躓きながら弾いていたのに、お盆明け先日の私の不在時に彼女なりにしっかり練習をしてくれていたようで・・。
するとある日を境に、必ずその成果が音となって表れるているから不思議です。
そこまで行くのに励ますのが、私の仕事・・(笑)。

さて、発表会では、一度もミスタッチなく奏でてくれました。
それには、先生も私も、本当にびっくり。
どんな演奏でも私は嬉しかったけれど、一番嬉しいのは、本人が満足していることです。
また小さな山を、一つ越えることが出来ました。


昨日、私の住む地域のPTA研修会を終えたばかり。
講師は、福島県骨髄バンク推進連絡協議会運営委員の 志賀 としえ 様
白血病を患い、骨髄移植を受けられて回復されてから現在に至るまで、命の大切さや当たり前ではない毎日の儚さを、ご自身のまさに生死を賭けた体験から美しい声でお話しくださいました。
さらにこの研修の場では、小学校生活が始まり、わずか三か月で、白血病でこの世を去った7歳の光祐(こうすけ)くんの軌跡を綴ったDVD『いのちのアサガオ』を鑑賞しました。

生きたいと思っても生きられない命がたくさんあること。
苦しみを乗り越えた先は、大きな力に変えられること。
どうしてこうなってしまったんだろう・・と過ぎたことばかりに目を向けるのではなく、どうしたら今を変えていくことができるだろうか・・と未来へ目を向けること。
志賀さんのお話からは、たくさんの気付きがあり、会の終了時には私なりの言葉でお礼の気持ちをお伝えしました。

今日はもう一度私自身が、この曲を弾いてみました。
瀕死の白鳥の、命の儚さ、美しさ、嘆き、悲しみ。
講話を聴いたばかりだからか、旋律がとても切なかったです。
でも、白血病を発病した白鳥は・・回復して美しく今を生きています。

発表会を終えて、今日もちょこちょこ三女はピアノに向かっています。
音楽が心を揺るがすように、毎日が愛おしい・・。
この子の人生のどこかで・・音楽が支えになってくれると信じています。
生きていればこそ、出来ること。
毎日が、毎日が本当に大切です。
毎日を生きられる幸せを噛みしめる。
もちろん、昨日も今日もこれからもずっと・・。



2017年9月12日火曜日

香る花束〜補色の美しさ〜

いつもの丸いガラス花器に収まる、可愛らしい花束レッスン。
何と言っても今日の魅力は、主役の黄色いバラ“トゥールーズロートレック”の香りかな。
パヒュームのようなすっきりとしたこの香りは、私の記憶にあってリラクゼーション効果抜群でした。
まるでラナンキュラスと見間違えてしまいそうなほどの、たっぷりとした花弁の数。
手の中で花束を組みながら、時折鼻を近づけて・・うっとり。
とても美しく優しい色です。



今年の父の日にも花材として用いたハイブリットチースが、今回のアレンジにも入っていますが、こちらが入ると一気に上品な愛らしさが増す気がしています。



今日のトルコキキョウは、“ボヤージュグリーン”。
大きめのフリンジ系のこちらは、花の巻き具合と爽やかなライムグリーンがとてもきれいです。

相変わらず花束は難しい。
ふんわりと優しく・・花を傷つけないように螺旋状に組みました。
ところで今日の色合い。
小さなスプレーローズ“レモンベイブ”が、更に黄味を強調させているのに、青紫のデルフィニウムとの相性がとても良いのです。

すべて調和がとれていて、補色の美しさとはこういうことかな・・と考えます。
花から学ぶことは、本当に多い。
見た目の美しさだけではないし、それぞれの個性だけでもないし、花材の多さだけでもない・・各々の馴染み具合。
人との交わりとも同じかな・・なんて思ったりして、とても集中できる心地よい花時間でした。



いつものように、短すぎて使えなかった花材をミニアレンジに。
やはりいつもの場所に飾ると落ち着いて、穏やかな気持ちになります。
小さいのに、華やかさには欠けるのに、とても素朴な愛らしさです。



虫の音とともに、深夜の外は雨音が響いています。
今日も日中はちょっぴり暑さが戻りました。
それでも秋を感じられるこの頃。

目覚めのキッチンで、今日の花束を愛でるのが楽しみです(笑)。
もう寝なくちゃ・・。
おやすみなさい。





2017年9月4日月曜日

Urban×Chicな秋色アレンジ

前回のフレッシュレッスンはいつだった?
毎年盛夏時期は、教室レッスンはお休みなので、おかげで夏休み中の子どもとはたくさん向き合えるのですけれど、心が寂しい。。。
今日はしばらくぶりの花時間がとても嬉しくて、ドキドキ・・ときめきし通しでした(笑)。

写真を撮っていると、そのものをらしく写したいという願望があります。
例えば柔らかな綿毛はふんわりと、儚い花弁は美しく、粗なものは荒く、硬質なものはコントラストをもって。
今回の柄の長い花瓶の美しさは伝わるかな。
花器だけで40センチは高さがあります。
ガラスの光沢と黒い器部分が、とても洗練された素敵さです。



黒が大好き。
どんな色を合わせても、すっきり決まるなといつも思います。
今日はワレモコウやレックスベゴニアのダークカラーとリンクして更にアレンジが引き締まりました。
この微妙な色は、日本の伝統色でいう黒鳶黒紅あたりかな・・?


パンパスグラスをコアにしているので、全長1メートルを超えるあしらいになります。
全体を映すと・・こちらもゴージャス(笑)。
カーネーション(ファリダ)やケイトウが、秋色アジサイにとても合います。
グリーンで用いたマンサクや、ピンク色の小花が可愛いワックスフラワー。
ラインフラワーのリンドウも・・面で魅せるフラワーアレンジは、どんな花材を合わせてもうまく収まるのが凄いなといつも思うのです。



ところで、ローズマリー状の葉を持つワックスフラワーですが・・。
どんな香りがするかしら?と葉をちぎってみたら、レモングラスのようなすっきりとした芳香♡。
きっと、私はこの類の香りが好きなのだと・・今年二度咲きしたレモンの香りを思い出しました。

フラワーアレンジレッスンは、普段別なところに気が向いている私にとっては、自分のリラックスのための極上セルフセラピー(笑)。
花たちを眺めていると、どの花も美しく、本当に心地よく・・。
心を上向きにさせてくれるのです。
ちょっぴり秋色の花たちで、アーバンシックなアレンジ完成。



2017年8月28日月曜日

ドライボタニカルディフューザー~たっちコラムvol.19~

2017.8月号(No.99)のこどもたっちコラムです。

夏の疲れを、自分好みの心地よい香りで癒しませんか?
いつもは雑貨屋さんで購入したり、贈り物で頂いたりするリードディフューザーを、この夏は自分で作ってみました。

ドライになりやすい水分少なめの花材は、アレンジに用いたものを乾燥させて。
リード(スティック部分)には、こちらも乾燥させたスチールグラスを切りそろえて用いました。

葦や籐の素材のほうが、ぐんぐんと吸い上げて香りも広がりやすいのかもしれませんが、瑠璃玉アザミの茎部分にスティックの役目を兼ねさせたので、どれだけ香るかを実験中(笑)。

ドラッグストアで購入できる揮発性の高い無水エタノールと、手持ちのブレンドエッセンシャルオイルとを、約10:1位の割合で混和させました。


ペーパーフラワーや、ソイフラワー(東南アジアの水辺に育つ“ソラの木”を、薄く向いて花上に形成したもの)にも、液が染み渡り、香りが徐々に広がるのを期待しています。
オイルの中には、カサカサに乾燥させたスターチスをちょっぴり入れて。

見て触れて、香りも楽しめるフレグランスインテリアの完成です。

2017年8月25日金曜日

その先の強さ

今日心を惹かれるのは、二つの強さ。
一つ目の白妙向日葵については、昨年もちょうど今頃に綴っていました
暑さの中ぐんぐん成長を続けて、秋にかけて長く咲く品種です。
勢いの良いものは、私の背の高さぐらいにはなっているかな・・。
秋の気配すら感じる夏の終わりに、“私たちはこれからだ”と言わんばかりに、疲れも感じさせず咲く姿には、勇気づけられます。

自分の影も後ろも絶対に振り向かない。
太陽しか見ずに育ち続けて花を咲かせ、自然に朽ちてくるのです。

光のある方へ、ただ感じる方へ。
疲れや不安を感じているときって、こういう先を見据えた花の強さが羨ましい(笑)。


それから、二つ目は今日の夕空。

すっかり太陽が見えなくなるまで、山の向こうに隠れても、雲の隙間にまっすぐ光線を伸ばしてきます。
思わず美しくてスマホでパチリ。

電線が邪魔しておりますが、我が家からはここしか夕日が望めません(笑)。

夏の夕空にもまた、その先の強さを感じます。

一年中空をながめていると、その異なる表情にハッと息をのむことがあります。
美しさに、悲しさに、強さに、静かさに。

春とも秋とも冬とも違う、夏の夕空・・。
もうちょっとだけ踏ん張ってみようかって、思わせてくれます。
もうちょっとだけ・・ね。



2017年8月17日木曜日

睡蓮と小葉擬宝珠

ふぅ〜、夏休みも終盤(笑)。
お盆辺りからとても涼しくて、梅雨へ逆戻りか、早くも秋の訪れかと思うほどでした。
宿題を仕上げるのには、凌ぎやすくて助かりますが、夏らしさに欠けるのも何だか寂しい。
暑さが苦手なのに・・人間って、身勝手なもの(笑)。

さて、今年の夏の思い出は、車での走行距離950キロの近県の旅でした。
地図上で眺めると大した距離はなさそうですが、極力ハイウェイを使わないで移動したので、一般道路も裏道も・・それから山あり谷あり、ワインディングロードもどこでも通る数日間でした。

突如道端に現れた睡蓮の沼。
辺りはとても静かでした。




旅の初日に出会った、潤いの花。
気の向くままに車を停めて、その土地ならではの風景をカメラに収める楽しさは、いつにも増して膨らみます。
この辺りを散策すると、寛ぎ中の蛙くん発見!
茶色の保護色に身を包み・・本当にリラックスしている様子です。



そして・・こちらでも(笑)。
蛙って、どれだけ色が変わるのでしょう?
とても素朴な疑問が湧いてきて、末っ子と考えていました。



睡蓮と言ったら、私は白色しか思い浮かばなかった貧弱な頭の中・・。
こっちにおいでよと彼に誘われ付いていくと・・初めて見たピンク色の睡蓮を見つけて感動♡

厳かで・・とても美しい!



地面の至る所には、小葉擬宝珠(コバギボウシ)が咲き乱れていました。
ギボウシ(ホスタ)と言ったら、私は真っ先に斑入りの清々しい葉を思い浮かべますが、この小さな葉と下向きの紫花の美しさには、本当にうっとりします。

露に濡れた野生の花の美しさ。
日当たりのよい湿地に生える多年草だそうです。



花とともに始まった夏の数日間。
記録できるときに、思い出を綴ることにします。