2016年3月30日水曜日

押し花カード

上の子たちも連れて行けばよかったな・・と思います。
なぜなら、あまり負担にならない手軽な楽しさだったから(笑)。
私のオルネフラワーのレッスン横で、末娘は押し花カードを作りました。
一枚で終了するのかと思いきや、同じように参加していた小学生のお姉さんを見て、「私ももう一枚作りたい!」(笑)。
仕上がりはナチュラル&ちょっぴりボタニカルな感じです。

ワンピースに入れた紫小花の「忘れな草」。
中世ドイツの伝説で思い起こされる可憐な花です。

騎士ルドルフと恋人のベルタ。
ドナウ川の岸辺・・手に届きにくそうな場所に咲いていた青紫色の小花を、彼女のために採ってあげようと思い手を伸ばすも、ルドルフは誤って川に落ちて没する悲しい話。
(僕を忘れないで)
伝説がそのまま植物名になるなんて、胸が切なくなるけれど素敵です。
その花にまつわる諸々を知ると、強く記憶に残ります。

そんな感傷的な花言葉とはかけ離れた、春いっぱいのカードです。
“花柄ワンピース”と“可愛いワンちゃん”、二作品が完成しました。



下地の紙や何色の押し花を使うか、考えて貼り付けるのがとても楽しそう。
こういうものを作ると、ひと言添えて誰かに贈りたくなります。

大きな作品も素敵ですが、プチクラフトも良いものです。
ポッと心が温かくなる・・折を見て私も作りたいなと思います。 

2016年3月29日火曜日

補色の効果

昨日同伴した末娘も、小さなアレンジを作りました。
「何色で作りたい?」
先生に質問されて、彼女はしばらく考えていました。
そしてひらめいた色は、「黄色と青色」。
私が想像していなかった補色の組み合わせでした。

スイートピー、バラ、カーネーション、マーガレット。
きれいな青色はデルフィニウムで、その名も“マリンブルー”。
ぴったりな名前に二人で顔を合わせてにっこりしました(笑)。

大胆にハサミを入れて完成したのがこちら。
私のラウンドブーケより、素敵に感じてしまうのは気のせいかな?



色合い(色相)をリング状に配置した“色相環”の知識は彼女にはないけれど・・。お絵かきをしていると、虹色のグラデーションが心地好いという感覚を無意識に得ているよう。
※色相環とは:ニュートンが発見した光のスペクトル(太陽光線をプリズムで分光して得られた、色のグラデーション・・光の波長順に並べたもの)を環状にしたもの。

環にしたとき、反対側の色が補色(反対色)になるわけだけれど、この時お互いの色を引き立て合う調和関係が成り立つそう。
時折、私が惹かれる色の組み合わせは、この相乗効果だと知ってようやく腑に落ちました。

彼女がこの色を選んだのは、「何となくそんな気分だったから」。
計算尽くではない素敵な直感です(笑)。

それにしても、デルフィニュウムの花は透き通っていて、いつ見ても心惹かれます。
先生曰く、青い花はとても貴重だそうです。
清々しさとすぐに窄んでしまいそうな儚さに魅力を感じます。


2016年3月28日月曜日

Bridal Bouquet~Round Style~

今日の生花は、ブライダルブーケの基本レッスンでした。
スタイルはふんわり丸いラウンド。
ブーケホルダーは、傾きのあるタイプを用いました。

高さ、直径、ラインの取り方などブーケの基礎を習いましたが、教えていただいたことはシンプルなのに実際に挿していくと難しく感じます。
先生が作られたブーケは、小粋な大人女子ブーケ。
一方、私が完成させたものは、田舎風でこぼこブーケ(笑)。
本当の挙式で使うものは、もっと花材を入れるとのことでした。

ポイントは、やはりライン取りと花の顔向きかな。
オアシスが透けちゃう仕上がり具合に、反省点はいっぱいです。



花材の小花は、“マトリカリア”。
カモミールにそっくりな、と~っても可愛らしい花です。

美しい花嫁が携えるのなら、マトリカリアのキャラクターをもっと前面に出すべく、顔をどれも放射状に真っ直ぐに向けないといけないのだと・・先生のアレンジを拝見して気が付きました(笑)。

私が仕上げたでこぼこアレンジ。
これはこれで、透け感があって好きなのですけどね(笑)。

今日もまた何かと学びの多かった花時間です。

2016年3月27日日曜日

春を呼ぶ色

先月作ったミモザリース
壁にかけるより、棚の上にそのまま置いた方がしっくりしています。
リースの真ん中にうさぎを入れたら、ちょっぴり“イースター風アレンジ”に見えなくもない(笑)。

春を呼ぶ色、イエロー。
神経を象徴して、良い方へ思考と判断を導く色。
知性を刺激する色。
太陽から受け取るような、喜びや希望を与えてくれる色。

こうやってパソコンに言葉を打ち込むだけでも、気持ちが明るくなって体調も整えられそう(笑)。



人は外から得られる情報の80%~90%を、視覚に頼っているそうです。
物事の印象を決めるのに、シルエット以外で色の影響力はとても大きいのだと思います。

新しい出会いが始まる春。
人に自分を印象付けるのに、身に纏う洋服もまた、色の効力を使わない手はないかも(笑)
どんな自分でありたいでしょうか?

2016年3月26日土曜日

小さなお気に入り~Mini Pot~

春・夏・冬休み。
小さな子どもがいる数週間は、違う意味で忙しいです(笑)。
家事と仕事以外に、彼女との時間をどう過ごそうか。
幼いのに花粉症持ちなので、外を出歩くのも躊躇われます。

卒園から一週間・・。
昨日は二人でディズニー映画『アーロと少年』を観てきました。
3Dコンピュータアニメーションの技術って、素晴らしいです。
草木、水、太陽・・自然の光景がとてもみずみずしくて息をのむ美しさでした。
大きいけれど言葉を持つ“弱虫の恐竜アーロ”と、小さいけれどいまだ言葉を持たない“勇敢な少年スポット”の奇跡と友情を描くアドベンチャー・ファンタジー。
地球が隕石の衝突を逃れ、恐竜が絶滅せず進化したら・・。“もしも”の世界が舞台の映画です。

物語も佳境に入って何気にとなりを見たら、娘が大きな涙。
スクリーンに映し出される物語は、毎晩の読み聞かせとは異なる感動があったようです。
小さくてもちゃんと心が受け止めていることに、むしろ私は感動(笑)

映画以外で、彼女の心を動かすのはこんなミニアレンジでもあります。
昨年のお休み中に、小さな手を動かして教室で作りました。


娘の背丈の位置に飾っておきますが、いつもうさぎさんと目配せしてにっこり。
作って持ち帰った日から、ずっと彼女のお気に入りです。

この春休みも、私の趣味時間に連れて行こうかと思います。
その時心で感じることは何なのか、聞いてみようかな。


2016年3月25日金曜日

スイートピーの花クッション~たっちコラムvol.2~

2016.3月号(No.82)のこどもたっちコラムです。


春先の花屋さんは、まさに百花繚乱。色とりどりの花びらと甘い香りで、心がときめきます。
チューリップやラナンキュラス、ミモザにスカビオサ、パンジー、アネモネ、フリージア、ヒヤシンス・・。
目移りするほどたくさんある花の中で、私が一番惹かれるのは、“スイートピー(sweet pea)”です。
“pea”とはエンドウ豆のことで、“sweet pea”はその親戚。
英名の通り、甘い香りとマメ科の特有のひらひら蝶形花びらが特徴的です。
どちらも先の方に巻きひげつけて絡む相手を見つけながら上へ伸びようとします
でも、エンドウ豆と異なるのは、スイートピーからできた豆には毒があること。
あくまでも、見て香りを楽しむ花です。



今回は、あらかじめカットした円形のオアシスを、スイートピーのフリルで丸く囲み、クッション風にアレンジ。
ビバーナムの鮮やかな緑色と、まだ開かない蕾や可憐な小花も取り入れました。
仕上がった花クッションは、淡い春の香りを放っています。
空き瓶に2~3輪、スイートピーを飾るだけでも空間が華やぎます。

スイートピーの花言葉:門出、思い出、別離


2016年3月24日木曜日

見上げる桜

今日は、上の子たちの修了式でした。
大きな病気もせずに一年間通えたことが、とても嬉しいです。
女の子も思春期を抜け始めると、少しずつ大人的な会話が出来て楽しくなります。
クラスメイトの話や、今一番気になること、そして将来のこと。
その子のもつ個性がもっと伸びて、納得できる未来が開かれれば良いなと思います。

個性と言えば、真ん中の子は昔から生き物と絵を描くのが大好き。
言葉ではなく、心を形で表現するのは嫌いではないようです。

彼女が描いた絵を白黒コピーしたら、増しました“趣”が(笑)。
いつも色々なものを見上げていた子どもだったのに、背も伸びて目線も近くなったこの頃です。
自分が楽しめること・・大人になっても忘れて欲しくない。
きっとその時々の状況で目に映る景色は変わって見えるから、客観的なものの見方も養って欲しいなと思います。
大人の階段を上っている今、彼女が“見上げる桜”はこんな感じです。


ご近所にとても立派な桜の大木があります。
毎年楽しみにしているのですが、昨年枝を剪定された様子。

仮に親の木が倒れても、命をつないでいくのは“ひこばえ”だとか。
根元や切り株から小さな枝とともに、勢いよく伸びる若芽のことです。
長い歳月を経て、“ひこばえ”が見上げるほどの桜になれば凄いだろうな・・と思いました。

土手の桜も、ご近所の大木もいつも頭上の美しさに目を奪われるけれど、今年は足元も見てみようかと思います。