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2016年5月5日木曜日

藍色鯉のタペストリー

兜飾りや鯉のぼり。
成人男子1名の我が家では、端午の節句の飾りは本当にごくシンプルなものです。

仕事場のニッチ用に購入していた装飾布も、ぴったり合うサイズの額がなくてしばらく手元で温めていました。
節分の額に加えて、こちらも姉に制作オーダー。
H580×W470 、厚さ100の薄い和額装となりました。
飾りだして5~6年ほど経ったかな。
いつもの場所に毎年同じものを飾る安堵感を、今年も感じています。

藍染めではおそらくありませんが、大空に泳ぐ色とりどりの鯉とは異なり、藍色の鯉も落ち着いていて素敵です。
藍色は、私の思う五月色(笑)。



あやめ、かきつばた、はなしょうぶの違いが、いまだに分からずいつも花図鑑とにらめっこです。
藍色が素敵なこれらの花たち。
色がリンクした鯉のタペストリーで、今年も静かにお祝いします。
どの子も皆、健やかで幸せに育ちますように。

余談・・。
キーボードで文字の変換したら、藍色恋のタペストリーとなりました(笑)。
藍色恋ってどんな恋?(笑)。

2016年4月26日火曜日

進級祝いのブックコサージュ~たっちコラムvol.3~

2016.4月号(No.83)のこどもたっちコラムです。


コサージュ・・というと。
アクリルケースに大事そうに納められた“大人女性の特別な美装飾品”というイメージが真っ先に浮かびます。
七五三や入学・卒業式などでは、胸元に造られた花を添える女性のたしなみが素敵だし、結婚式で男性がタキシードの左胸に飾る小ぶりのコサージュ(ブートニア)も繊細な華やかさを感じます。
ヨーロッパでは昔、女性の家までの道に咲く野花を男性が摘んで束ねたあと、プロポーズするのにその花束(ブーケ)を用いたそうで、女性はそこから抜いた花を男性の胸に挿して(ブートニア)、想いに応えていたとのこと。
美意識を形にした“コサージュ”には、それを目(手)にした相手を思いやる“小さな愛”を感じます。


進級・入学した娘たちに、コサージュ添えの洒落たノートを贈りました。
枯れないアーティフィシャルフラワー(自然の形になぞられて造られた花)を用いたのは、この時を思い出に残したいから。

花材には彼女たちが幼かった頃一緒に積んだ野花や、今春のプランターに溢れる花々をイメージしました。

小さな愛が届けば、私も幸せ。

2016年4月21日木曜日

To the bright ~置き型アレンジ~

春の花、アネモネを入れました。
麗らかな陽射しは、橙色ローズで。
さほど背は高くない置き型アレンジです。
春分の日を待って、先月のうちに仕事場へ納品です(笑)。

明るい光が欲しいとき、華やかさはあまり求めていません。
作っている間は、とても静かな気持ちでした。

(自分の後ろ盾が欲しい。)
(柔らかな陽だまりの温かさが欲しい。)
(あと少し頑張れる強さが欲しい。)

葉も虫も人も向かうのは、明るいほうへ。
イメージは、“童謡詩人 金子みすゞ”さんのポエムです。




明るい方へ 明るい方へ。
一つの葉でも、陽の洩るとこへ。
やぶかげの草は。

明るい方へ 明るい方へ。
はねはこげよと、灯のあるとこへ。
夜とぶ虫は。

明るい方へ 明るい方へ。
一分もひろく 日のさすとこへ。
都会に住む子らは。

『明るいほうへ』 金子みすゞ


2016年3月27日日曜日

春を呼ぶ色

先月作ったミモザリース
壁にかけるより、棚の上にそのまま置いた方がしっくりしています。
リースの真ん中にうさぎを入れたら、ちょっぴり“イースター風アレンジ”に見えなくもない(笑)。

春を呼ぶ色、イエロー。
神経を象徴して、良い方へ思考と判断を導く色。
知性を刺激する色。
太陽から受け取るような、喜びや希望を与えてくれる色。

こうやってパソコンに言葉を打ち込むだけでも、気持ちが明るくなって体調も整えられそう(笑)。



人は外から得られる情報の80%~90%を、視覚に頼っているそうです。
物事の印象を決めるのに、シルエット以外で色の影響力はとても大きいのだと思います。

新しい出会いが始まる春。
人に自分を印象付けるのに、身に纏う洋服もまた、色の効力を使わない手はないかも(笑)
どんな自分でありたいでしょうか?

2016年3月17日木曜日

Spring Pot ~Honey Green~

春はやっぱりいいな。
どの季節も好きですが、この時期はまた特別に好き。
何となく花粉症予備軍の気もしますが、気にしない気にしない(笑)。

イメージは“春の足音”で一つ作品を仕上げました。
柔らかな光が部屋にも差し込んで、心が躍りだす感じ。
今年もめぐりくる季節に、期待も夢も膨らみます。
花が色づくのはまだ少し先だけれど、若葉が顔を出し始めました。
挿し色に使ったのは、“Honey Green”。
希望に満ち溢れている明るい若葉色です。
別れも出会いもあるこの時期は、迷いのないこんな色で、見る人の心の不安を新しいエネルギーに変えて欲しいな・・と思います。

W350×H300×D250 の中型サイズ。
少し丸みがあるホリゾンタルスタイル(のつもり)なので、四方どこから見ても同じ形です。
プリザーブドとアーティフィシャルを半々ずつ使用しています。



先日の雛祭りが終わると、早々に模様替え。
自宅で愛でる暇なく、作品は仕事場ニッチへ直行しました。

自分が作ったものを飾ること。
少しだけ勇気がいります。
でも、その緊張感もまた悪くはないものです。
私の不安も、“Honey Green”で払拭です(笑)。


2016年3月11日金曜日

Memorial~仏花アレンジ~

東日本大震災から5年。
沢山の命を失いました。

時間が過ぎても、あの時の恐怖や戸惑いは記憶から消えることはありません。
反対に、気付いたこと得たものもたくさんあって今に至ります。

自分が信じるものは何かをはっきりと知ることが出来ました。
それを次を生きる子どもに伝えることは、絶対に必要で大切なことです。
きっとこの先も色んなことがあるだろうけれど、もしその時隣にその子が信じるべき大切な人がいるのなら、心を重ねて乗り越えて欲しいと思います。

我が家にとって3月は、大切な人を亡くして偲ぶ月。
ずっと繋がっている命に感謝する月。
見守られているな・・と思う月。

花アレンジを覚えた今、仏壇にお供えしようと思います。



タッセルには、祈りを込めて輪にしたパールを通しました。
合掌して天を仰ぐは“デルフィ二ウム”、今日もまっすぐ前を見てまた生きられるように“ダリアや濃紫バラ”の意志の強さを正面に。
花には悲しみや喜びを表現したり、人の気持ちを代弁してくれる力があると思います。
心を静かに癒してくれる力も・・。

東日本大震災で亡くなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げます。

2016年2月19日金曜日

Spring Wreath~Mimosa~ 

コアトレーニングの帰り道、光が暖かくて上着を脱ぎました。
朝・夕とキッチンに立っていても、日脚が伸びているのを感じられて、春を待つ心がふくらんでいきます。
小学校のそばに、これから徐々にミモザが咲き乱れるお宅があって、毎年散歩のときは楽しませていただきます。
冬菫色にミモザイエロー。どちらも春が訪れる喜びを感じさせる色です。

早春のこの時期にずっと飾りたかった“Mimosa Wreath”。
9割方アーティフィシャルフラワーを使ったリースです。
ガーランド仕立てをくるっと丸めましたが、途中頭が混乱しました(笑)。
先生にヒントを頂いて、ようやく完成です。




近ごろのアーティフィシャルって、本当によく出来ています。
ミモザのふわふわ感も上手に再現しているな・・と驚きです。


昨年の秋口に、家の片隅にミモザを植えました。
日に日にふくらむ花蕾を見て、春の兆しを感じるこの頃です。