2017年3月30日木曜日

家族の癒し花~Table Flower~

三女のアレンジは、本人が大好きな紫系花材がメインのラウンドスタイル。
アクセントになるブルーリボンも、自分で選ばせてもらったよう(笑)。
スプレーマム、カーネーション、トルコキキョウの花弁の形がどれも異なっているので、リズムがあって見ていて楽しいです。
真ん中のカーネーションの薄い黄緑色が、トルコキキョウの蕾とリンクしています。

テーブルの上に置いても邪魔にならない高さのアレンジなので、ずっと食卓の上に飾っています。
家族の癒し花・・子どもの作ったアレンジは、私が持ち帰るものとは異なる優しさがあって愛らしいです。


ほんの数輪・・異なる花材でアレンジした仕上がりを見て、私は色々と学ぶことが多かった・・。
真剣な眼差しと笑顔と。
花に触れている子どもたちの横顔が忘れられません。

2017年3月29日水曜日

Chinoiserie Arrangement

時は17世紀中頃から18世紀。
西洋文化に、東洋(中国)の趣味や美意識を反映させた美術様式・・"シノワズリ"。
この言葉を初めて知ったのは、結婚したばかりの頃でした。
大学を卒業してから、籍を入れて長女が生まれるまで、とにかく私は自分身丈のワンピースを飽きもせず縫い続けていました。
夏に纏うサンドレスのとある生地を、姉が「あなたの見立ては、シノワズリーね!」と呟いたそのひと言から、オリエンタリズムの素敵さに開眼。
花鳥風月、ブルー&ホワイト、透し模様、柳の枝に飴色のインテリア。
あくまでも当時の西洋人から見る中国様式への憧れは、何となく身勝手な美しさを感じつつ、情緒的で甘美なものもあって新しい感覚でした(笑)。
先日の次女のアレンジは、自分で個性的なミリオンバンブーを選ぶあたりに東洋好きの拘りが感じられて彼女らしいと思います。
仕上がりを見せて貰って感じたのが、その"シノワズリ"感。
ヨーロピアンとオリエンタルテイストの融合アレンジは、花に関しては私には全くない感覚でした(笑)。
ラナンキュラスもスプレーマムも彼女好みの花材たち。
本人は全く意識もせずあしらっていた感じですけれど、何だかまとまっていて素敵です。


これこそ、私が子どもたちと持ちたかった花時間です。
彼女の感性に、花が遠慮なく響いてくること。
妹のアレンジにも目を配らせ、完成した花たちを前に、帰宅後も互いに褒め合っていました。
長女が家を離れた今は、次女が何かと仕切る役回り。
フラワーアレンジを通して、姉妹仲良く愛で合えたことは、情感豊かなひと時です。
末っ子のアレンジは、また明日。

2017年3月28日火曜日

Various Colors ~十人十色のStrauss~

雨の花時間で始まった昨日・・月曜日。
フレッシュレッスンは、花束です。
先ずは持ち帰りはこのような状態(笑)。
ユーカリが入っていて、可憐な小花たちたっぷりの香る花束となりました。



最初にナチュラルな花たち・・マトリカリア、ホワイトレースフラワー、ライスフラワー、コデマリ、ユーカリを先に組んでいきました。
ラナンキュラスと、チューリップ"ファンタジー・レディ"は後挿し。
揺れるものと細やかな花材が対照的で、とても素敵です。
このラナンキュラスの色味がまたいい!
頬が上気したような花弁なので、魅惑的で目が釘付けになりました(笑)。
挿している最中からゆっくり開いて・・光なのか温度なのか、その感度にびっくり。
一方、八重咲きのチューリップはどんな花を開かせるのかな・・こちらも楽しみです。


昨日のレッスンには、娘たちも同行。
初参加の次女と一緒に、三女も素敵なアレンジを作ってくれました。
それぞれの作品の良さがあるので、次回・・出来上がりのアレンジは別々に記録します(笑)。

花は皆、色や形、香りが違うけれど、どれも全て素敵。
お互いが花束の中で引き立て合って、美しく佇んでいます。
(子どもたちもそんな風に育ってくれたらいいな・・。)
花カフェで美味しそうにランチを頬張る娘たちを眺めながら、心の中で呟きました(笑)。



2017年3月27日月曜日

一筆箋と季語帳~くらし随筆(7) いわき民報~

手書きの文字には、その人の心の温度まで伝わるような気がします。
それは文字の多さに比例するわけではなさそうだから、不思議です。
カードでも、もちろん思いの丈を綴る手紙でも、充分に伝わってしまう書き手の想い。
とにかく、言葉を贈るということは頭の中はものすごいエネルギーを使うわけで、就寝前に書こうものなら・・なかなか寝付けない(笑)。

長々としたためなくても、想いを手軽に伝えられる一筆箋の魅力が、今夜のテーマです。
短いからこそ気を遣うのですけれど、気持ちがぎゅっと凝縮される数行に、言葉の力を借りて、自分らしさをちりばめられたらいいな。
私が思う"季語帳"とは、いつでも引き出しを開けてセレクトできるような"言葉のネタ帳"です。
五感があるのだから、深呼吸して毎日を味わう。
それが生きていることの楽しみでもあるから・・。
ペンと季語帳をバッグに忍ばせて、今年は麗らかな春を満喫したいと思います。







2017年3月25日土曜日

ミモザのリース ~たっちコラムvol.14~

2017.3月号(No.94)のこどもたっちコラムです。

いくつもの小さな蕾が黄味を増して徐々に花開くと、今年も春がやって来たなと嬉しくなります。
ふわふわポンポンの丸いミモザに恋をして、家の片隅に植えてから、2年目の春。
昨年はカイガラムシに悩まされ、未だにその駆除が大変に感じるときもありますが、春風に揺れる姿を見ると心が弾みます。
花ごよみから食卓にもヒントを得て、"ミモザサラダ"もこの時期は登場します。
ミモザに見立てた刻んだ茹で卵を、ゆとりがある時には子どもたちに裏ごしさせて、更に粒状に。
柔らかな春野菜の緑色とミモザに見立てた黄身の彩りサラダ作りは、子どもも楽しめる春の食育スタイルの一つです。



さて、今月上旬。
国際女性デーの3月8日は「ミモザの日」。
イタリアでは愛する人や身近な女性へ、男性が日頃の感謝を込めてこの花を贈る習慣があるとのこと。
女性を敬う気持ちをこのミモザに託すとは、小粋でロマンチックで、何とも羨ましい話です。
今年も飾るミモザリースに誓うは、大切な人を尊敬すること。
春を運ぶこの小さな花が、忘れてはいけないことまでも私に届けてくれます。

2017年3月24日金曜日

通過点

昨日は、子どもの成長に静かに感動した一日でした。
末っ子の今学年修了と、真ん中の子の義務教育修了式。
高校へと内部進学するので、卒業式とは言わない次女の学校です。
上の子から順に子育てを考えると、次女にウエイトを置きたいこれからの三年間。
幼い頃からの彼女の成長を思い出し、先生の贈る言葉が身に染みた修了式でしたが、いつか羽ばたくだろう日を思うと、通過点と考えられる昨日です。

黄色の薔薇をいくつも持ち帰ってきて、娘は水に挿していました。
胸に一本ずつ頂いたものですが、いらないよと言うお友達の分も貰ってきたよう(笑)。
花に心を留めた気持ちが、私は嬉しかった・・。
組み直したら、可愛らしいミニブーケになりました(笑)。


彼が何を思ったか・・子どもたちの成長が収められた昔のビデオを取り出して、購入した変換器を介し、この数日間ハードディスクに記録し続けています。
私もずっと気にはなってはいたこと(笑)。
8ミリとかminiDVとか、テープが劣化する前に、どこかそれ専門の方にお願いして家族の軌跡を残しておこうかと思っていたので、いよいよ行動に移してくれた彼に感謝です。
そして・・これが・・泣けてくる。
所々飛んでいる記憶が蘇り、言葉を覚えたての天真爛漫の子どもたちの姿に、いつの間にか麻痺している私の母性が刺激されて、言葉では言い表せない気持ちが溢れてくるのです。

私の子育ても、その時々にターニングポイントがありました。
上の子たちは客観的に自分を見ることが出来るようになった今、言葉で形で、彼女たちから元気を貰ったり勇気付けられることの方が多くなってきています。
節目の昨日は、長女からプレセントもあって、尚のことびっくり(笑)。
三女に、次女に、私に・・ぴったりのものを選んでくれていたこと。
年の離れた三女には、手紙もありました。
涙腺崩壊の終日から今日・・どんな春休みにしていきましょう。
一緒に過ごせる一日一日が、かけがえのない時間に思えます。








2017年3月22日水曜日

いわき市男女共同参画情報紙"Wing46"号発行

今期編集メンバーでの最後の号・・Wing46号~SPRING~は、3月17日の発行でした。

特集 日の事業は、"つるの剛士氏"のトークショー
自然体でのワーク・ライフ・バランスについて、ゲストの皆さんとお話頂いた様子を掲載しております。
また、男女共同参画に関する川柳やフォトコンテストの入賞作品のご紹介。
昨年創設された"いわき市女性活躍推進企業認証制度"や、ホテルハワイアンズで開催された"中核市サミット2016 in いわき"における分科会テーマ「女性活躍の推進について」についてもご報告です。
今回のいわきのさんかくさんは、"野らぼう"さん。
この企画が始まってからというもの、いつも皆様には快く取材を受けて頂き、編集委員一同・・感謝の気持ちでいっぱいです。

Wingは回覧板で世帯回覧されるほか、各支所、公民館等にも置いてありますので、ぜひご覧ください。(バックナンバーはこちら


何もない状態から、一冊の情報紙が出来上がるまで・・。
沢山の人の手を介して刷り上がったWingですので、最後の梱包作業で一冊を手にしたときの喜びも一入でした。

時代は確実に変わってきたと思います。
世知辛くもあり、豊かさゆえの虚しさもあり。
正しいと思うことを自分の頭で考えて行動していく・・働き方も仕事以外の生き方も、その人らしさ溢れたスタイルが尊重され、受け入れられる時代がやってきていると思います。
人が置かれている状況は様々・・。
情報紙に目を留める時間が、人生の豊かさを後押しできる一助になれば幸いです。
編集委員の皆の想いがどうか届きますように。