朝の時間は、花時間にも似た・・とても心静かで、一日の中でも自分らしく居られる時間です。
こんな早朝に、日記を書くのも悪くないかも(笑)。
さて・・今年の父の日は、ノスタルジックカラーでまとめたスパイラルブーケを。
馴染みのスターチスがこんなに可愛らしいなと感じたのは初めてです。
カサカサと乾いた音がするこの花を、所々に混ぜ込みながら束ねると、一層素直な気持ちが溢れ出てきます。
平和の象徴である黄色も、懐かしさ溢れる色味の小花(笑)。
いつか綴った憧れの人。
父の日なのに、彼を思い浮かべながらのミニブーケ作りはときめきが倍増します(笑)。花材の豊富さや、もちろんプロのフローリストとしての技術の高さ、それから彼のフレンチシックな抜群のセンスはいつも私の頭のどこかにあって、お会いしたこともないのに花を通してドキドキするのは・・いかがなものか(笑)。
たったこれだけの花材を螺旋に組むのに、あたふたしている私。
グランブーケをものの見事に作られる・・そういう匠の艶姿は、山の頂を目指すような気持ちに私をさせて、勇気を分けて貰えるのです(笑)。
一つひとつの色が、父との思い出。
いつか霞んでいく記憶を、花といっしょに束ねました。
花をアレンジするのは、気持ちをまとめ上げ相手に贈り出したり、私の心に留めたりすることと似ています。
父がいなければ、今の私の価値観は生まれませんでした。
そんな彼に、まだまだ生きてね!と願いつつ。
いつか、憧れの人が束ねるような、そんな素敵な花を贈りたい。
今日もここに・・花が生きています。