2017年3月25日土曜日

ミモザのリース ~たっちコラムvol.14~

2017.3月号(No.94)のこどもたっちコラムです。

いくつもの小さな蕾が黄味を増して徐々に花開くと、今年も春がやって来たなと嬉しくなります。
ふわふわポンポンの丸いミモザに恋をして、家の片隅に植えてから、2年目の春。
昨年はカイガラムシに悩まされ、未だにその駆除が大変に感じるときもありますが、春風に揺れる姿を見ると心が弾みます。
花ごよみから食卓にもヒントを得て、"ミモザサラダ"もこの時期は登場します。
ミモザに見立てた刻んだ茹で卵を、ゆとりがある時には子どもたちに裏ごしさせて、更に粒状に。
柔らかな春野菜の緑色とミモザに見立てた黄身の彩りサラダ作りは、子どもも楽しめる春の食育スタイルの一つです。



さて、今月上旬。
国際女性デーの3月8日は「ミモザの日」。
イタリアでは愛する人や身近な女性へ、男性が日頃の感謝を込めてこの花を贈る習慣があるとのこと。
女性を敬う気持ちをこのミモザに託すとは、小粋でロマンチックで、何とも羨ましい話です。
今年も飾るミモザリースに誓うは、大切な人を尊敬すること。
春を運ぶこの小さな花が、忘れてはいけないことまでも私に届けてくれます。

2017年3月24日金曜日

通過点

昨日は、子どもの成長に静かに感動した一日でした。
末っ子の今学年修了と、真ん中の子の義務教育修了式。
高校へと内部進学するので、卒業式とは言わない次女の学校です。
上の子から順に子育てを考えると、次女にウエイトを置きたいこれからの三年間。
幼い頃からの彼女の成長を思い出し、先生の贈る言葉が身に染みた修了式でしたが、いつか羽ばたくだろう日を思うと、通過点と考えられる昨日です。

黄色の薔薇をいくつも持ち帰ってきて、娘は水に挿していました。
胸に一本ずつ頂いたものですが、いらないよと言うお友達の分も貰ってきたよう(笑)。
花に心を留めた気持ちが、私は嬉しかった・・。
組み直したら、可愛らしいミニブーケになりました(笑)。


彼が何を思ったか・・子どもたちの成長が収められた昔のビデオを取り出して、購入した変換器を介し、この数日間ハードディスクに記録し続けています。
私もずっと気にはなってはいたこと(笑)。
8ミリとかminiDVとか、テープが劣化する前に、どこかそれ専門の方にお願いして家族の軌跡を残しておこうかと思っていたので、いよいよ行動に移してくれた彼に感謝です。
そして・・これが・・泣けてくる。
所々飛んでいる記憶が蘇り、言葉を覚えたての天真爛漫の子どもたちの姿に、いつの間にか麻痺している私の母性が刺激されて、言葉では言い表せない気持ちが溢れてくるのです。

私の子育ても、その時々にターニングポイントがありました。
上の子たちは客観的に自分を見ることが出来るようになった今、言葉で形で、彼女たちから元気を貰ったり勇気付けられることの方が多くなってきています。
節目の昨日は、長女からプレセントもあって、尚のことびっくり(笑)。
三女に、次女に、私に・・ぴったりのものを選んでくれていたこと。
年の離れた三女には、手紙もありました。
涙腺崩壊の終日から今日・・どんな春休みにしていきましょう。
一緒に過ごせる一日一日が、かけがえのない時間に思えます。








2017年3月22日水曜日

いわき市男女共同参画情報紙"Wing46"号発行

今期編集メンバーでの最後の号・・Wing46号~SPRING~は、3月17日の発行でした。

特集 日の事業は、"つるの剛士氏"のトークショー
自然体でのワーク・ライフ・バランスについて、ゲストの皆さんとお話頂いた様子を掲載しております。
また、男女共同参画に関する川柳やフォトコンテストの入賞作品のご紹介。
昨年創設された"いわき市女性活躍推進企業認証制度"や、ホテルハワイアンズで開催された"中核市サミット2016 in いわき"における分科会テーマ「女性活躍の推進について」についてもご報告です。
今回のいわきのさんかくさんは、"野らぼう"さん。
この企画が始まってからというもの、いつも皆様には快く取材を受けて頂き、編集委員一同・・感謝の気持ちでいっぱいです。

Wingは回覧板で世帯回覧されるほか、各支所、公民館等にも置いてありますので、ぜひご覧ください。(バックナンバーはこちら


何もない状態から、一冊の情報紙が出来上がるまで・・。
沢山の人の手を介して刷り上がったWingですので、最後の梱包作業で一冊を手にしたときの喜びも一入でした。

時代は確実に変わってきたと思います。
世知辛くもあり、豊かさゆえの虚しさもあり。
正しいと思うことを自分の頭で考えて行動していく・・働き方も仕事以外の生き方も、その人らしさ溢れたスタイルが尊重され、受け入れられる時代がやってきていると思います。
人が置かれている状況は様々・・。
情報紙に目を留める時間が、人生の豊かさを後押しできる一助になれば幸いです。
編集委員の皆の想いがどうか届きますように。


2017年3月20日月曜日

Carmen ~Music Concert~

一つの曲を奏でるために、ここ数か月練習してきました。
自分のパート、お友達のパート・・共に重ねると音の世界が広がって聴いているこちら側は、十分過ぎるほどの満足感でした。
ピアノを習っている下の子の、本日はミュージックコンサートの日。
年上のお姉さんたちと、エレクトーンでビゼーの"カルメン"より前奏曲を合奏しました。

エレクトーンの装飾音は、ピアノとは異なる愉しさがあります。
あの一台から様々な音色が出せるのだから、夢のような楽器だな・・と思います。
合奏って先ずはパート練習が、一人ひとりのスキル向上が、とにかく大事なのかな(笑)。
遠い昔、私自身が所属していた吹奏楽部での厳しい練習を思い出しました。
担当の楽器は、二枚リードで奏でる木管楽器"オーボエ"。
哀愁漂うあの音色を出すことがとても難しく感じられて、人一倍練習を重ねていましたっけ・・(笑)。
それでも、部員皆で曲を合わせ、舞台の上で奏でられる爽快感といったら・・なかなか言葉では言い表すことの出来ないほど、やり切った幸せな気持ちで満たされます。

さて、末っ子ちゃん、幼いなりに、感じてくれたかな?その合奏の悦びを(笑)。
頑張ったね、お疲れさま。
緊張から解放されて、今夜は早々にすやすや・・安堵感に包まれて彼女は夢の世界です・・・。
子どもたちへは、保護者から深紅のバラを一輪プレゼントしました。


娘の毎日のピアノ練習曲は、実は私自身の楽しみだったりします。
彼女が一曲弾けるようになるころには、私も一緒に弾きこなせるようになりたいと思ってしまうのです。
どれだけ練習を重ねたら、曲を仕上げることが出来るのか。
ほんの数十分でも、毎日練習をしていたら、次の日は、またその次の日は・・ちょっぴり弾けるようになっているのがピアノの面白いところ。
小さな積み重ねで生まれる喜びを、彼女と味わいたいと思うのです。

いつか、レッスンをやめる日が来ても、その先にはやはり音楽がある。
上の子たちの今をみても、毎日を彩るのに様々なジャンルの曲が暮らしの中にはあります。
音楽の素晴らしさを堪能できたそんな一日・・春の始まりでした。

2017年3月16日木曜日

有り難いこと

今日は社会教育、明日は土曜学習…と、会議続きの年度末です。
宿題も頂いてきたので、時間を見つけて仕上げなくては。

私は"ありがとう"という言葉が、大好きです。
滅多にない"有り難い"ことが、そもそもの語源だという・・仏教はお釈迦様の話にまでさかのぼるこの5文字。
日常の中で、この"有り難い"経験ができる機会を貰えることは、自分を高めるチャンスでもあると私は考えます。
滅多にないことなので、勿論人には見えないところでちょっぴり苦労もしますし、その分普段感じ得ない特別な悦びも感じることができます。
私が所属する市のPTA研修部門・・こちらも例外ではなく、自ら考え行動する"有り難い"機会を今年も設けてくれました。
昨日は、この組織の年度末慰労会。
美味しい料理と、楽しい話に心が和み・・打ち解け合う席で、研修部長より皆が頂いたのは、滅多に口にすることのない黒糖チョコレート。
ロイズ石垣島の、希少な黒糖の風味豊かな贈り物でした。
上の子たちが小学生の頃、それぞれが別々に私たち親から離れて沖縄へ旅行した記憶が蘇ります。
その時のお土産…手作り琉球ガラスと記念に一枚。
それに、黒糖といえば、亡き祖父はその塊を常備する人でした。
ひとかけら貰って口の中でゆっくり溶かす・・部長から頂いたチョコレートを食べながら色々な思い出が蘇りました。


それから、もう一つの有り難いことは、こんな素敵なメダルを触らせて貰えたこと。
東京マラソン2017を完走された部長より見せて頂きました。
42.195kmなんて、どうしたら走れるのかしら(笑)。
同じ執行部のママでも参加された方がいたことにも驚き・・。
やり遂げたら見える景色が、やはりきっとあるのだろうと想像します。
目に見えるもの、形なきもの・・頑張ったら頑張っただけ手にできるもの。
そんな機会を自ら作っていくことが、キラキラ輝ける秘訣なのかなとも感じた時間でした。
今年度もまとめ時期。
4月からの活動に向けて、心と体調整えないと(笑)。

急がずに、だが休まずに。
by ゲーテ


2017年3月15日水曜日

梅花の雫

登校する子どもたちを見送った後、頭上に目をやりました。
昨日今日と雨降りで寒いのですけれど、母の梅を見たらポッと気持ちがあたたかくなりました。

花と雫って、とても艶っぽい(笑)。
朝露が光る時も、雨に濡れた時も、いつもそう思います。
記念に一枚。
今年も花が咲いて、一安心。


それから今朝は、一通の手紙に涙しました。
それは悲しみの涙ではなく、言葉の持つ温かさに触れてこぼれたもの。
かしこまらず、砕け過ぎず・・家族以外からの手紙に涙を流したのは、ここ数年なかったから。
読んでいるとき、読み終えた後、じわりじわりと伝わるのです。
したためた者の想いが、これほどまでに伝わるということへの驚きと、全てに配慮が行き届いているような慎み深さ・・そして、憧れ。

雨が冷たくても、心が梅色のように染まった朝のひとときでした。

2017年3月13日月曜日

花コラム~くらし随筆(6) いわき民報~

ようやく"くらし随筆"も、折り返し地点。
三か月というスパンを走り続けることに、当初は緊張もありましたが、何だかこの頃は力が抜けてきました。
自分の経験からでしか生まれない言葉なので、もうそこは・・本当にありのまま、心赴くまま(笑)。
今夜はここ一年掲載し続けている、たっちコラム「恋する花時間」について。
花への憧れは・・子育ての忙しさの中では、私は胸にその想いを秘めていました。
再び花に触れ始めると、忘れていたときめきを思い出させてくれ、娘たちの声援も受けながら、結果・・ブログまで書くことに至っております(笑)。

アパート暮らしの日々は、とても孤独でした。
でもそこで過ごした時間は、今に至る全ての原点で、心地よい懐かしさすら感じています。
・・あれから二十年かぁ。
寂しさも、花雑誌を眺めて笑顔になれた時間も、花屋さんとの出会いも、母親になったばかりの私には全てが必要なことでしたし、支えでもありました。

人生八十年ちょっとと考えるのなら、私自身の一生も折り返し地点。
随筆も人生も後半を走る上で、今、脳裏に浮かんでくることは・・。

幼少期からこれまでの生きてきた道を思い返しています。