2016年4月22日金曜日

幸せの青い鳥~L'écrin~

昨日は、2度目のレカンフラワー(ブルジョンコース)レッスンでした。
自分でテーマを決めて、少し奥行きのあるケースに乾燥花を装飾。
表現したかったのは“幸せの青い鳥”です。

チルチルとミチルでお馴染み、詩人&劇作家“メーテルリンク” の童話劇『青い鳥』。

“幸せの青い鳥”を探しに、思い出の国、未来の国など数か所の国を訪れては“青い鳥”見つけるけれど、そこを出るときには色が変わってしまったり、死んでしまったり。
とにかく内容がファンタジー。
どれほどの想像力をもっていた方なのだろうかと、驚きです。




「青い鳥=幸福」のイメージが強いけれど、原作はちょっぴりシビアな結末。

童話は大人になって読むと、人のコア部分を読み取ることが出来るので、心が洗われる気がします。
(幸せってなんだろう・・。)

作品を仕上げたら、とても満たされて幸せな気持ちになりました(笑)。

私にとっての“青い鳥”、完成です。


2016年4月21日木曜日

To the bright ~置き型アレンジ~

春の花、アネモネを入れました。
麗らかな陽射しは、橙色ローズで。
さほど背は高くない置き型アレンジです。
春分の日を待って、先月のうちに仕事場へ納品です(笑)。

明るい光が欲しいとき、華やかさはあまり求めていません。
作っている間は、とても静かな気持ちでした。

(自分の後ろ盾が欲しい。)
(柔らかな陽だまりの温かさが欲しい。)
(あと少し頑張れる強さが欲しい。)

葉も虫も人も向かうのは、明るいほうへ。
イメージは、“童謡詩人 金子みすゞ”さんのポエムです。




明るい方へ 明るい方へ。
一つの葉でも、陽の洩るとこへ。
やぶかげの草は。

明るい方へ 明るい方へ。
はねはこげよと、灯のあるとこへ。
夜とぶ虫は。

明るい方へ 明るい方へ。
一分もひろく 日のさすとこへ。
都会に住む子らは。

『明るいほうへ』 金子みすゞ


2016年4月20日水曜日

花盛り~Tulips~

昼過ぎには帰宅する末娘のお迎いがてら、ご近所を散歩するのがこの頃の楽しみ。
何気ない普段の景色が、春色に溢れています。
車の行き来がなくなると、向かいの山から鳥のさえずりが聞こえてきます。
ほんの一か月前は、何となくたどたどしかった鳴き声の鶯も、今日は立派な「ホーホケキョ」(笑)。
春満開です。

外顔で歩いていると、よく「~ちゃん」と声を掛けられます。
私を子どもの頃からよく知っているご近所の方たちばかりなので、私自身も歩いていた通学路を進んでいくととても懐かしい気持ちになります。

大人になるとよくわかること。
こうやって地域の人に守られて、どうにか無事大人になれたんだなって。

冬の間は暮れ易かったのに、今ではずいぶん日が長くなってきました。
何だかほっとします。
変わらずに忙しい日常だけれど、心地良い陽気のおかげで穏やかな気持ちになれます。
プチ花壇も花盛り(笑)。



まだ春にならない冬の終わりに、芽を早々と出してしまった球根たちです。
母が「お布団かけてあげて」と面白いことを言いました。
土=布団だそうで、顔を出し始めたチューリップが早く咲き始めないように、重みをかけて寝かせておく独自の工夫だとか。
効果的かどうかは、果たして疑問・・(笑)。
冬の間、地中であたためていた活力が一気に溢れだした感じで咲いています。

チューリップって繊細さに欠けるフォルムであまり好きになれなかったけれど、今春その思いが変わりました。
可愛くて、温かさを持った花。
懐かしさと笑顔をもたらす花。
“two lips”・・ちょっぴり恥じらいも感じる花(笑)。

2016年4月18日月曜日

共同形態

昨年秋に作って以来、二度目の“共同形態”レッスンとなりました。
「わずかな主張の植物を群生させることで表現する構成」を学ぶのが、今日の目的です。

庭先に植生している部分を、くり貫いてそのまま植え直したようなイメージ。
平皿に可愛い箱庭が出来ました(笑)。

花材は、“リューココリーネ”、“忘れな草”、“マトリカリア”、“アイビー”、そして“手毬草”。
まりものような“手毬草”は、美女撫子の園芸種です。
別名:グリーン トリュフ
花言葉:才能、純粋な愛、思慕

ふわふわっとしたところがまさに“花”部分だそうで、仲間に入れた途端小さな庭の雰囲気が変わりました。
色花以上に可愛らしいな・・と思う、今日のお気に入りです。



華奢なステムは、オアシスに挿すもの一苦労です。
水分が抜けやすいので、手際さも大切だと実感。

生花レッスンは、毎回“命”を感じる時間です。
その時、その時を、大切に生きようと再認識する時間でもあります。
先生からはもちろんのこと、花たちにも教わって、今日も花時間を持てたことに感謝。




2016年4月16日土曜日

祈り

余震も被害も、これ以上大きくなりませんように。
熊本から大分にかけての連日のニュースを見ていると、とても苦しくなります。
あの日の地震と重なって、苦しくなります。

雨も降ってきて、とても不安な夜だと思います。
揺れるたびにびくりとする子どもたちを、ぎゅっと抱きしめてあげて欲しい。

これ以上、被害が酷くなりませんように。



2016年4月14日木曜日

フェルメールとレンブラント展~17世紀オランダ黄金期時代の巨匠たち~

余生を謳歌するならば、日本中を色々見て歩きたいな・・と思います。
先週末から数日間、父は学生時代の仲間との旅行。
母は本日県立美術館へ。
東日本大震災復興事業『フェルメールとレンブラント展』へと出かけて行きました。

新しい芸術文化が発展した17世紀のオランダ。
他国との貿易が盛んになり経済も成長してまさに“黄金時代”だったそう。
47人の画家たちの計57作品が閲覧できるとあって、ずっと楽しみにしていた様子です。



帰宅早々、いいな♪いいな♪と娘たちと話を聞いて、カレンダーやクリアファイルをお土産に貰いましたが、個人的に私が気に入ったのは、“ストライプキャンディー”。
気になる風味は“フェルメールレモネード”だそうで、レモン好きの長女が真っ先に手を伸ばしました(笑)。
美味しい以外に、「真珠の耳飾りの少女~青いターバンの少女~」をもイメージさせるので、皆で「フェルメールカラーだね」・・と。



何でも嬉しいです。
お土産楽しみです。

祖父母の帰宅後は、目を閉じて話を聞いて、行ったつもり感じたつもりのバーチャル旅行。
そんな時間を一番楽しみにしているのは、実は私自身だったりして・・(笑)。

2016年4月13日水曜日

Sachet

今日も無事終えられそうで、ほっと一息。
ちびっ子の新生活が始まって1週間が過ぎ、私の生活リズムもそれに合わせて少しだけ変わりました。
朝7時過ぎには子ども全員が家を出る心地良さ。
仕事場へ顔を出すまでの1時間、ひと仕事出来てしまうので何だか得をした気分になります。
今朝は、空模様が怪しかったので、朝のうちにプランターの花をチョキチョキ。
レカンフラワー作りにも充てられるし、その後、新聞を読みながらカフェタイムも作れるしで、朝目覚めるのが今まで以上に楽しみになりました。

午前中は人と人とが繋がって、自分らしい時間を過ごしたな・・と思います。
想いを伝える言葉かけや、顔が見えなくてもフォローするって、初対面だからこそとても大切だなと確認した今日でした。

充実した時間の後に欲しいのは、いつもの3つ(笑)。
音楽と、ブランデーがけバニラアイスと、良い香り。

そうそう!と思い出し、長女の旅行土産を改めて見てみました。
貰ったサシェの中身を、私はず~っとポプリだと思たけれど、開けてみたらフレグランスオイルを染みこませた深紅のペーパーローズ。
“華やかで強い甘さを持つイングリッシュローズの香り”だそうで、ブランデー以上にくらくら酔いそうです。
でも、すごく嬉しい。
使い道は、ただ一つ(笑)。



香りの薄れたドロワーライナー代わりに、チェスト隅に忍ばせました。
濃い目の香りが、かえってありがたいのです。
直接肌に身に着けたいものやハンカチへの程よい移り香が、気持ちをあげます。

時代は変われど、女心は一緒かな。
若かりし頃の母は香水仕立ての石鹸を。
それを見て育った私は、サシェを。
引き出しに忍ばせておくと素敵でしょって、教えてくれた母心がよくわかります(笑)。
今度は私が子どもたちに伝える番かな・・。