2016年3月26日土曜日

小さなお気に入り~Mini Pot~

春・夏・冬休み。
小さな子どもがいる数週間は、違う意味で忙しいです(笑)。
家事と仕事以外に、彼女との時間をどう過ごそうか。
幼いのに花粉症持ちなので、外を出歩くのも躊躇われます。

卒園から一週間・・。
昨日は二人でディズニー映画『アーロと少年』を観てきました。
3Dコンピュータアニメーションの技術って、素晴らしいです。
草木、水、太陽・・自然の光景がとてもみずみずしくて息をのむ美しさでした。
大きいけれど言葉を持つ“弱虫の恐竜アーロ”と、小さいけれどいまだ言葉を持たない“勇敢な少年スポット”の奇跡と友情を描くアドベンチャー・ファンタジー。
地球が隕石の衝突を逃れ、恐竜が絶滅せず進化したら・・。“もしも”の世界が舞台の映画です。

物語も佳境に入って何気にとなりを見たら、娘が大きな涙。
スクリーンに映し出される物語は、毎晩の読み聞かせとは異なる感動があったようです。
小さくてもちゃんと心が受け止めていることに、むしろ私は感動(笑)

映画以外で、彼女の心を動かすのはこんなミニアレンジでもあります。
昨年のお休み中に、小さな手を動かして教室で作りました。


娘の背丈の位置に飾っておきますが、いつもうさぎさんと目配せしてにっこり。
作って持ち帰った日から、ずっと彼女のお気に入りです。

この春休みも、私の趣味時間に連れて行こうかと思います。
その時心で感じることは何なのか、聞いてみようかな。


2016年3月25日金曜日

スイートピーの花クッション~たっちコラムvol.2~

2016.3月号(No.82)のこどもたっちコラムです。


春先の花屋さんは、まさに百花繚乱。色とりどりの花びらと甘い香りで、心がときめきます。
チューリップやラナンキュラス、ミモザにスカビオサ、パンジー、アネモネ、フリージア、ヒヤシンス・・。
目移りするほどたくさんある花の中で、私が一番惹かれるのは、“スイートピー(sweet pea)”です。
“pea”とはエンドウ豆のことで、“sweet pea”はその親戚。
英名の通り、甘い香りとマメ科の特有のひらひら蝶形花びらが特徴的です。
どちらも先の方に巻きひげつけて絡む相手を見つけながら上へ伸びようとします
でも、エンドウ豆と異なるのは、スイートピーからできた豆には毒があること。
あくまでも、見て香りを楽しむ花です。



今回は、あらかじめカットした円形のオアシスを、スイートピーのフリルで丸く囲み、クッション風にアレンジ。
ビバーナムの鮮やかな緑色と、まだ開かない蕾や可憐な小花も取り入れました。
仕上がった花クッションは、淡い春の香りを放っています。
空き瓶に2~3輪、スイートピーを飾るだけでも空間が華やぎます。

スイートピーの花言葉:門出、思い出、別離


2016年3月24日木曜日

見上げる桜

今日は、上の子たちの修了式でした。
大きな病気もせずに一年間通えたことが、とても嬉しいです。
女の子も思春期を抜け始めると、少しずつ大人的な会話が出来て楽しくなります。
クラスメイトの話や、今一番気になること、そして将来のこと。
その子のもつ個性がもっと伸びて、納得できる未来が開かれれば良いなと思います。

個性と言えば、真ん中の子は昔から生き物と絵を描くのが大好き。
言葉ではなく、心を形で表現するのは嫌いではないようです。

彼女が描いた絵を白黒コピーしたら、増しました“趣”が(笑)。
いつも色々なものを見上げていた子どもだったのに、背も伸びて目線も近くなったこの頃です。
自分が楽しめること・・大人になっても忘れて欲しくない。
きっとその時々の状況で目に映る景色は変わって見えるから、客観的なものの見方も養って欲しいなと思います。
大人の階段を上っている今、彼女が“見上げる桜”はこんな感じです。


ご近所にとても立派な桜の大木があります。
毎年楽しみにしているのですが、昨年枝を剪定された様子。

仮に親の木が倒れても、命をつないでいくのは“ひこばえ”だとか。
根元や切り株から小さな枝とともに、勢いよく伸びる若芽のことです。
長い歳月を経て、“ひこばえ”が見上げるほどの桜になれば凄いだろうな・・と思いました。

土手の桜も、ご近所の大木もいつも頭上の美しさに目を奪われるけれど、今年は足元も見てみようかと思います。


2016年3月22日火曜日

虹色プレート~L'écrin~

生まれて初めて乾燥花を仕上げました。
プランターに咲いているもの、卒園式でいただいたもの、いつものスーパーで見つけたもの。
レッスンで形にしなくても、何だかこれだけで満足してしまいます(笑)。

一つひとつの花には思い入れがあるものもあります。
先日話した梅の花、何年も花をつけてくれるゼラニウム、刈り上げては変わらず開くデイジー、初めて蕾開いたミモザ、そしてこの春一番に見つけたタンポポも。

レカンとは宝石箱の意味ですが、外見だけではない“本当に大切な花の宝箱”なのだと・・自分で乾燥してみたら良くわかりました。

とても美味しそうな花たちです。
“召しませ、虹色レカンフラワー(笑)。”


プレートにのせていたら、下の子がひと言。
「お母さん、暇なのね。」
・・・好きなのよ、と返しましたけど。
いつも、何をしているのかな?とまじまじと覗き込んできます(笑)。

ささやかなこだわりは、グリーンの小菊を入れたこと。
これがなかなか乾かなかったのです。
時間をかけた分、凄く愛おしい(笑)。


2016年3月21日月曜日

気遣い

宿題の終わっていない、夏休み中の子どもの心境・・(笑)。
入学用品の準備に追われています。

下の子へ行くほど、何事もゆるくなる現実。
上の子で使い勝手は心得たので、手作り品にも改良を重ねているけれど、何分私の取り掛かりが遅いのです(笑)。
先日、末娘と一緒に手芸屋さんを覗いて、材料を一揃い購入しました。
これだけは準備してくださいね・・と、学校から伝えられている物の他に、つい作りたくなるのが小物類です。
入学式までの限られた時間の中で、出来るかな?と思っていたら、長女よりポケットティッシュのカバーを貰いました。
学校の家庭科の授業の延長で、妹たちの分まで作ってくれたみたい。
私の手持ち端切れが生かされてとても嬉しいです。

ありがとう。



もう、他界して20年以上経つ祖母は、その昔女学校の家庭科教師をしていました。
家の北側・・寒い廊下の突き当りに、足踏みミシンが置かれていて、母も使っていた記憶が思い起こされます。
電動ミシンに代替わりしてからは、蟹さん刺繍の椅子カバーを作ってくれたり、私自身も夏用ワンピースを縫ってみたり。
裁縫箱と布を広げると、あれもこれも作りたくなる欲が出てしまうので、今は目先のものだけに集中しなくちゃ・・です(笑)。


2016年3月19日土曜日

Brass Color~ORNE~

どちらの系統が好き?
金色or銀色。

二度目のオルネフラワーは、銀色以外に真鍮色に輝くモチーフも作りました。
リーフ、アイビー、重ね花。
ワイヤーの色が変わるだけで、雰囲気も異なりクラシカルで素敵です。
静かな悦びとは、きっとこんなこと。
手順を踏むときちんと形になるので、嬉しくなります。

金色系統の中では真鍮(銅と亜鉛の合金)の重い色味が好みです。
銀色系統なら、プラチナ(白金)の純白の輝きが好き。

それぞれの色と輝きに合う雰囲気を知りたくて、インテリアの本を読み漁りました(笑)。
装飾品って、花同様になくても人は生きられるし、暮らしの主役になるわけではないけれど、あれば心が豊かになる名脇役です。




卑金属(簡単に酸化される金属)から、希少価値のある貴金属(金・銀・白金・・含む全8元素)を作り出そうとする“錬金術”・・。
色んな資料を読んでいたら、頭の中は中世ヨーロッパへタイムスリップして、最後の錬金術師“アイザック・ニュートン”経由で、現代の科学へ戻ってきました(笑)。
”って、世界共通で価値を認められている大事なもの。凄いです(笑)。

そういった価値ではく、個人的趣味で私自身の中に価値があるのは、“真鍮”。
黄銅色の真鍮小物は、私も含め好きな人にはたまらなく魅力的に感じるだろうと思います。
オルネでもその材質感を表現できると知って、ますます作るのが楽しみになりました。


2016年3月18日金曜日

Happy Graduation !

いよいよ、お別れです。
10年間の園生活が終わり、親子で共にさようなら。

この先続く小学校、中学校、高校もまた感慨深いものがあるけれど、幼児期ほど親子揃って自分の感情に素直に生活したことはなかったような気がします。

震災のとき、よちよちと歩き始めたばかり娘が、今日卒園。
大変な時もあったのに、泣かずにいつも付いてきてくれました。
小さな心と体で、今、何を思うのかな。




上二人とは年が離れたので、生まれたときから家族皆で子育てしている感じです。
今さらながら、子どもの可愛さを噛みしめ、励まされ、希望を捨てずにいられます。

人口の4人に1人が65歳以上の高齢者(超高齢化社会)の日本。
支えるだけじゃない、色んな英知を出し合って未来を創る子どもたちは、やはり「宝」に思えます。

卒園式にのぞんだお友達35人の胸には、透け感がきれいな生皮(きがわ)の手作りのブローチが付けられました。
今年でご退職される事務の先生に教えてもらい、時間と手間をかけた力作です。
娘のは、うずまきキャンディー。
べっ甲飴のように艶やかで美味しそうです。

まず自分を愛し、人の痛みが分かるこれからであって欲しい。
みんないつも応援しています。
(ご卒園おめでとう!)