2017年9月28日木曜日

絵本 はなちゃんのみそ汁

今日は一日中、あらゆるところで気持ちを共有できる一日でした。
友人と、先生と、子どもたちと、仲間と。
心が通じ合うというのは、とても嬉しいことです。

この数か月、私は命に向き合うことが何故か多かった・・。
身内ではなく、他者の最期に。
そして最期を迎えなくても、闘病しているとか、看病しているとか。
17年間の母のダブルケアとも姿は重なり、また再び生きることを考えさせられる時間です。

さて、今日は待ちに待った高学年読み聞かせの日。
私の担当は5年2組でした。

朝一番で、先日の模擬授業を母校で開催してもらえるのだと、講師の宍戸先生、また校長先生から伺ったばかりでしたので、双方のご厚意に
喜びで胸がいっぱいでした。
私がどうしても子供たちに伝えたかった命の授業。
そして、国際理解教育。
理解を示した下さった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、
黒板には子どもたちが可愛らしいイラスト入りで、“・・よろしくお願いします”と、素敵なメッセージを書いて待っていてくれました。
(写真を撮るのを忘れて‥残念。)


今日私が読みたかったのは、映画化もされた実話、絵本『はなちゃんのみそ汁』です。
家の本棚から取り出して、読むたびに何度も涙を泣がしては、またたくさんのことを考えさせてくれる絵本。
我が家も皆大好きな一冊を、入学した時よりもとても大きく成長した子どもたちに読んであげました。



お母さんが生きた証に、はなちゃんに教えてあげた美味しいお味噌汁。
この世を去っても、ずっとはなちゃんの中にはママがいて、かけがえのないあったかい愛を感じ取られる一冊です。

子どもたち・・真剣な眼差し。
一人ひとり・・どんな気持ちでこのお話を聞いてくれたかな。
来月8日には、地元スーパー主催の映画上映会と講演会が、アリオスにて開催されるそうです。


昨年の第14回いわき市PTA研究大会では、竹下和男氏の講話を伺ったばかりでした。
「“弁当の日”は生きる日」・・このはなちゃんの実話から、子どもたちに生きる力を身につけさせることの大切さを、沢山受け取ることのできる素晴らしい内容でした。

本日夜の公民館では、一週間前の方部研修会の反省会を開きました。
参加してくれたお母さんたちとの和やかな対話の時間・・。
私はトーキングタイムで出た意見を集約して臨みましたが、そこで展開した母親としての子を想う気持ちや、命の尊さ、子どもたちが学ぶことの意味を改めて皆で確認し合えた時間となりました。


私は、母親として子どもに何を残せるでしょう。
そしてまた、次世代に命をつないでいくのなら、子どもたちは何を残すのでしょう。
子と一緒に育つ親として、台所で過ごす時間の大切さを痛感しているところです。

今日は、すべてにありがとう。




2017年9月26日火曜日

シャビーシックな花トレイ~たっちコラムvol.20 (最終回) ~

2017.9月号(No.100)のこどもたっちコラムです。
今月で私担当のコラム掲載が終わります。


飾り続けて色が飛び始めたプリザーブドフラワーは、使い込んだようなシャビ―テイストのトレイにぴったり馴染みます。
頂いたスモークツリーの穂も予め乾燥させ、ハーフムーン状にして記念に写真を一枚。

花写真は今なお、私の支えです。

知り合いのいない土地で、初めての子育て。
泣きじゃくる幼な子のベビーカーを押しながら、毎月発行される花雑誌を眺める至福のとき・・手帳に挟んだお気に入りのアレンジ写真を見ると、母親になりたての私は自然と笑みがこぼれ、怪獣のような我が子にも笑顔で向き合える昔でした。




さて、20回にわたる花時間も、今月が最終回。

恋する気持ちを活字にしてくださったこどもたっち様、これまでささやかなアレンジに目をとめてくださった読者の皆様、本当にありがとうございました。
伝えきれなかった花への恋心は引き続き、BlogやInstagramで発信し続けたいと思います。

あなたは、何に恋をしてママ業がんばりますか?
花はどれをとっても美しいです。

その個性はまるで人の個性に重なって、子も親も世界にたった一つの花を・・咲かせたいなと思います。

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短期間ではありましたが、私自身とてもたくさんのことを学べました。
先日は、初回の心温まる思い出に引き続き、友人が二回目の“たっち会”を企画し、開いてくれました。

彼女とPTAの研修で出会わなければ、きっとコラムの世界を覗かせてもらうこともありませんでした。

人との出会いは、時としてその後の人生に大きく影響を与えるようです。
きっかけをくれた彼女に、心からの感謝を言いたい。
心の声を活字に・・とくらし随筆を私に勧め、決して書くことはやめるなよと言ってくれた、父以上に年の離れた大師匠にも。
すべての出会いが宝物です。


すべての経験はこれからに活かします。
そして、ママたちの、子どもたちの笑顔がもっと増えるように。
我が子も含め、これからを生きる子どもたちの幸せを心底願って。
また違った形で、エールを送り続けたいと思います。




GreenBaton ~Instagramより~

かぼちゃの種を蒔きました。
どんぐりの種も蒔きました。
レモン、ブンタン、葡萄の種も(笑)。
芽が出て膨らんで、ぐんぐん伸びて、花が咲いて・・。

簡易シャーレでの発芽の楽しみと、それ以上に育って見守り続ける楽しみと。
家族共通の喜びです。


さて昨日は、Instagramで友人よりグリーンバトンを受け取りました。
いつも可愛らしいジャックラッセルテリアの投稿に、私はとことん癒されている彼女からの嬉しいバトンタッチ。
秋の始まり・・虫の音が聞こえる涼しげなグリーンフォトを整理していたことろでしたので、とても嬉しくて有り難いです。

朝夕と日中の寒暖の差が出てきました。
秋分の日を過ぎて、お肌も乾燥・・。
ドライスキンの長女は、保湿を心掛けているかな・・などと気になって、連絡を入れました。
もちろん、我が家の下の子たちへも、入浴後のオイルケアでスキンシップを。
幸せホルモンのオキシトシンUpのために、今朝も数秒間のハグタイムを。

GreenBatonを受け取って、慈しむ気持ちも再確認できました。
今日も今を生きましょう!



2017年9月25日月曜日

Cascade Bouquet ~2つの表情~

ピンク色とクリーム色。
そこにワックスフラワーが入って、愛らしさ抜群のブーケ。
週初めの花時間は、流れるような憧れのキャスケード作りでした。
いつもレッスン当日まで何を作るかは知らされていないので、ドキドキします。

ブーケ作りは、繊細な作りこみが必要とされる気がして、私自身も少々緊張美味。
日常生活では意識しないと、この緊張場面にはなかなか出会わないので、とても良い刺激です(笑)。

全体のフォルムは最後にお披露目するとして・・。
私が苦戦したリボンワークから(泣)。
これね‥どうしても苦手です。
ループと後ろ交差を続けていくのですけれど、やっぱりなかなか上達できず。
今後の課題かな(笑)。

花嫁にとっては常に目に触れるブーケの持ち手は、表からは見えないけれどこんなにチャーミング。
バック処理って大事です。
扱いにくかったサテンリボンも・・仕上がりはとても可愛い(笑)。


トルコキキョウとバラのピンク具合がブルー系で同じ色合い。
クリーム色のスプレーローズがまた合います。
グニユーカリやワックススフラワーで表情をつけて。
そして・・大好きな利休草。
やはりブーケのあしらいは、何度やっても神聖な時間です。


全体の立ち姿は、2つの表情をつけて記録に残しました。
昼と夜。
光と影。
どちらの美しさに惹かれますか?




実はどちらも同じ時間に撮ったもの。
階段にちょうど差し込んだ午後の光が眩しくて、照らされた花弁からヒントを得ました。

先入観って・・驚くほどに不思議です。
写真のレタリングに、おやすみなさい・・素敵な夢を、そんな言葉を添えたらすっかり夜モードの1枚に見えなくもない。
きっとブラケットに照らされて・・花も眠りにつくのだろうと想像できます。

昔ちょっぴり習った英会話で、担当の先生にこんなことを言われました。
“micico, イマジネーションがとっても大事です!”と。

想像力。
子どもたちのそれにはついていけないことがありますが、感性を高めたり豊かな言語を自然に身につけるには、素人ながら本当に大切なのだな・・と感じています。

もう寝ましょう。
花も・・いつもの場所で朝を待ってます。
おやすみなさい。

2017年9月24日日曜日

GOOD TIME ~地元公園フェスにて~

いつもの公園が、“GOOD TIME”会場に早変わり。
地元商工会青年部主催のイベントが、母校裏の公園で開催されました。


音楽・グルメ・クラフト・ワークショップ。
大人も子どもも丸1日楽しめちゃう!というキャッチフレーズの通り、秋晴れの空を仰いでの外遊び・・今日は汗ばむ陽気でしたが、とても楽しいひとときでした。


この界隈住まいの、ご年配の知り合いの方もとても喜ばれていました。

私の父も、日課の散歩道・・公園内の様子がとても気になっていたようで(笑)。
いつも静かな場所で、ラップが流れていたらそれはそれは驚くでしょうけれど、その年老いた顔には喜びや好奇心が溢れていました。


色々と見回るだけなのに、とても暑くて・・。
皆で日陰を求めて、余計に動くからまた暑い(笑)。
こんな日は真夏のように・・末っ子のかき氷も捗ります。
この場で頂く外ランチは、公園のどんぐり小道で。
木陰って最高。
私は熱々のガパオライスと、レモンビネガージュースを頂きました。


早々に食べ終わった三女は、空かさずどんぐり拾い。
コロコロっと音がするのは、どんぐり虫がいるから気負つけてね・・と次女。
(本当かな~!?)
小学校の頃、持ち帰ったどんぐりについた虫の大量発生で・・きっと、上二人はトラウマなのです。

まだまだ小さな手に、小さなどんぐり。
小さなことを楽しんで、小さな幸せを感じていました。
Good Time は、そのまま Good Dayです。

来年も、再来年も、フェス開催・・毎年心待ちにしております。



2017年9月22日金曜日

20th Wedding Anniversary ~Rose Bouquet ~

一つのことに20年もの歳月を費やすなんて、生まれて初めてのことです。

いつもならオフの昨日も、祝日のある週は我が家は仕事です。
いつもの朝、いつもの食卓、いつもの会話、いつもの笑顔。
変わらない時間を過ごせることが、何よりも嬉しく感じていました。

ところがお昼休みに、思いがけず彼からのサプライズギフト。
何も準備はしないと言っていたのに・・。
涙腺崩壊の終日でした(笑)。


いつもは自分で家族のために(自分のためでもあります・・)花を買うのに、こう贈られる立場になると、嬉し過ぎて言葉を失います。
動揺して写真がうまく取れないのは・・ご愛嬌。
きっと彼にとっては、私が通う花教室はこれまでも駆け込み寺的な立ち位置なので、今回どんな風に希望を伝えたのかは聞かずにいようかと思います(笑)。
嬉しかったのは花の美しさもさることながら、お店の方がステムをそのまま残してくださったこと。
もちろん早速のブーケづくり。
特別な日はなおさら胸がドキドキしました。
花材を並べていざ始めましょう!・・この瞬間が、やはり一番好きです。


一本、一本が、これまでの思い出。
昨年私は、“来年は自分好みの花材を準備してあしらいたい”と思っていました。
今年は、思いがけないバラの花。
ずっしりとしたステムが組みやすく、感無量の花時間です。


花が空間に溶け込むように、そこにいるだけでいいなと思う。
全くの他人だったのに、不思議なものです。
240月、1043週、7305日、175,320時間・・。
恋人、親友、夫婦、戦友として・・ともに過ごしてきた時間です。
これからも生きている間に、互いの心のうちにどれだけの想い出が作れるのでしょう。


今日からまた一年目。
明らかに20年前とは異なる朝です。
諦めないで生きてみる・・。
これからもそうしてみます。


2017年9月21日木曜日

二つの花束~瀕死の白鳥~

先日、ピアノの発表会を無事終えることができました。
サン・サーンスの白鳥・・。
三女の曲目は、死を悟った白鳥の、切なくも優雅な旋律。

彼女といつもお世話になっている先生へ。
好きな花材を入れてみて、いつもの私の好みとは異なる雰囲気で束ねています。



秋らしくワレモコウを入れてみて。
白のアストロメリアや斑入りのグリーンが、一層華やかにしてくれました。


曲を弾きこなすというのは本当に大変なことです。
子どもがその情景を思い浮かべるのに、バレエ動画を見せたり、私も弾いてみたり(笑)。

でもピアノって、練習しただけ応えてくれる楽器。
それまで、何度も何度も躓きながら弾いていたのに、お盆明け先日の私の不在時に彼女なりにしっかり練習をしてくれていたようで・・。
するとある日を境に、必ずその成果が音となって表れるているから不思議です。
そこまで行くのに励ますのが、私の仕事・・(笑)。

さて、発表会では、一度もミスタッチなく奏でてくれました。
それには、先生も私も、本当にびっくり。
どんな演奏でも私は嬉しかったけれど、一番嬉しいのは、本人が満足していることです。
また小さな山を、一つ越えることが出来ました。


昨日、私の住む地域のPTA研修会を終えたばかり。
講師は、福島県骨髄バンク推進連絡協議会運営委員の 志賀 としえ 様
白血病を患い、骨髄移植を受けられて回復されてから現在に至るまで、命の大切さや当たり前ではない毎日の儚さを、ご自身のまさに生死を賭けた体験から美しい声でお話しくださいました。
さらにこの研修の場では、小学校生活が始まり、わずか三か月で、白血病でこの世を去った7歳の光祐(こうすけ)くんの軌跡を綴ったDVD『いのちのアサガオ』を鑑賞しました。

生きたいと思っても生きられない命がたくさんあること。
苦しみを乗り越えた先は、大きな力に変えられること。
どうしてこうなってしまったんだろう・・と過ぎたことばかりに目を向けるのではなく、どうしたら今を変えていくことができるだろうか・・と未来へ目を向けること。
志賀さんのお話からは、たくさんの気付きがあり、会の終了時には私なりの言葉でお礼の気持ちをお伝えしました。

今日はもう一度私自身が、この曲を弾いてみました。
瀕死の白鳥の、命の儚さ、美しさ、嘆き、悲しみ。
講話を聴いたばかりだからか、旋律がとても切なかったです。
でも、白血病を発病した白鳥は・・回復して美しく今を生きています。

発表会を終えて、今日もちょこちょこ三女はピアノに向かっています。
音楽が心を揺るがすように、毎日が愛おしい・・。
この子の人生のどこかで・・音楽が支えになってくれると信じています。
生きていればこそ、出来ること。
毎日が、毎日が本当に大切です。
毎日を生きられる幸せを噛みしめる。
もちろん、昨日も今日もこれからもずっと・・。