2016年10月13日木曜日

絵本 としょかんライオン

秋の気配を感じたな・・と思ったら、半月過ぎてしまいそう(笑)。
どんなに忙しくても、好きなことは上手い具合に時間を見つけて勝手に進むものですが、後でも良いだろう・・なんて一度でも思ってしまうと、私は暫く放置・・(笑)。
手を付けずにいたものから、いよいよ始めなくては!と思うこの頃です。

さて、昨日の読み聞かせは4年2組でした。
ギャングエイジと言われる成長期の中学年は、少しずつ顔だちも大人びてきて、可愛さだけではない心の成長をも感じます。
読み聞かせ前、教室の外で待っていたら、にっこり手を振ってくれるお友だちもいてとても嬉しかったです。
読書の秋・・。
今回は、図書館に勤めた経験のある、ニューヨーク在住の作家 “ミシェル・ヌードセン”の絵本『としょかんライオン』を読みました。
“ケビン・ホークス”の描く、たてがみフサフサのライオンの体温がページを捲ると伝わってきます。
本来なら図書館にライオンなんていないであろう・・奇想天外な設定から、人と人(動物)とのやり取りの中で、読み手にも聞き手にもルールを考させる絵本です。


アクシデントが転じて、得られるものが大きかったこちらのお話。
ピンチをチャンスと捉えるかは・・その人の心が決めるのだなと思いました。

感想を述べてくれたお友だちの笑顔が印象的でした。
日常の一場面をフォーカスする絵本は、大人になってから読むとたくさんのことを吸収します。
私にとっても読み聞かせの時間は、心の栄養になっています。

2016年10月7日金曜日

森の工作どんぐり by 森の楽校フォレストランド

真夏にはなかなか見向きもしなかったのに。
秋らしい工作に家族の目がやっといくようになりました(笑)。

夏の猪苗代へ足を運んだもう一つの目的は、アクアマリンいなわしろカワセミ水族館(略称:アイカAIKA)へ訪れること。
理由は年老いた淡水水族館を30数年かけて蘇らせた軌跡を、覗いてみたいという好奇心からでした。
ふくしまの湖沼群から身近な水環境の問題を考えたり、県内生息の希少淡水魚や多様な水生昆虫の展示があったり、冬虫夏草も掲げられていたりと・・。
建物の中には、知的好奇心を刺激する情報がいっぱいありました。

さて、猪苗代天鏡台「緑の村」にあるAIKA隣には、“創作体験館わくわく”があります。
その中の、“森の工作どんぐり”で小さな末っ子の“作りたい”は、磐梯山麓の里山で採集した間伐材の二次利用工芸。
小さな手で作るので時間はかかりましたが、カブトムシと“翡翠”の別名をもつカワセミの完成です(笑)。


よく見ると、カワセミの土台部分には、本物らしい“エビフライ”!?
リスが森で松の実を食べると、その食べた残骸はエビフライの形にそっくりになるとのこと・・。
以前、本で読んではいましたが・・実物を目の当たりにすると、可愛らしい形に微笑ましくなります。
“森のエビフライ”を手にして、末っ子も私も大喜びでした(笑)。


先週は、朝登校見送り時の金木犀の香りに、うっとりしていましたが、それも数日間・・。
季節の移り変わりを、少しずつ感じる今どきです。

やることいっぱい、考えることいっぱい。
秋を感じながらカメの歩みでいきましょう・・か。


2016年10月4日火曜日

人材育成講座 参加者募集のお知らせ

本日は、いわき市男女共同参画センターからのお知らせです。

昨年の人材育成講座は女性向けのものでしたが、今年は男性参加型の2講座も加わりました。
働き続ける編/管理職・リーダー編/起業編/大学生編/夫婦編/男性編・・の全6講座!)
上記リンクは、今時点で告知されているご案内です。
※詳しくは、こちら(いわき市ホームページ)からご覧いただけます。

起業編については、12月中旬から。
また、大学生編については11月下旬に開催されます。

時間が合えば、どの講座も興味深いのですべてに参加してみたいところ。
特に夫婦編では、男性はピザ作り、女性はガムテープクラフト・・と、固定的な役割分担意識とは異なる作業をしながら、ワークとライフの相乗効果について考えてみようというもの。

明日10月5日は、第1回のみの限定講座、男性編“一緒に美味しいコーヒーを飲みませんか?”。
豆の特性や好みの豆の選び方、上手な淹れ方など、男性の家事参加のきっかけとしてキッチンに立つための美味しいコーヒー講座です。
愛する人、家族へ、自分自身へ・・誰かに淹れるコーヒーを通して、会話も笑顔も溢れそうです。

食欲の秋・・。
美味しいもの講座に心奪われてしまうのは、私だけでしょうか(笑)。

                  

昨年度の女性人材育成講座の一つ“働きたい女性編”への参加と、その後今年の3月13日に開催された“いわき WOMAN FESTA”は、実に有意義で愉しいひとときでした。
参加者一人ひとりがキラキラ輝いて、いわき市の女性の美しさやしなやかさを感じ取れた機会でもありました。
(進め、わたし!のキャラクター“すすめちゃん”の冊子は、公民館や図書館など市の文化施設で閲覧できます。)
こちらでは一連の講座報告と、“いわき WOMAN FESTA”での和やかなワールドカフェの様子も掲載されています。




さて、いわき市男女共同参画センター情報紙“Wing”Vol.45も、無事完成し昨日は梱包作業でした。(後日、Vol.45はご報告いたします。)
センター会議室には、刷り上がったばかりのWingが届いていました。
いわき市内の回覧世帯へお届けする分を、皆で手分けして箱詰めです。

真新しい冊子を手にする瞬間の悦び、編集委員の皆さんのアイディアや言葉と絵の力で表現する努力、印刷業者さんが思いを形にして下さったこと、職員さんの力強いバックアップ・・。

今回も、手に取っていただき読んで下さる人々の心へ、思いが届けば嬉しい限りです。




2016年9月27日火曜日

Anniversary Bouquet ~Bridal Round Bouquet ~

昨日の生花は、可愛らしいラウンドブーケレッスンでした。
基本を教えていただいての実践ですが、ステムの角度も花顔の向きも一つとして同じものがないので、生きている花はいつものことながら難しく感じます(笑)。

花材は、至ってシンプル。
オレンジ色のスプレーローズの名は、“ベイブ”。
微かに甘い香りがして、上品なこちらとヒペリカムのカラーリンクにまとまりを感じますが、今回素敵だな・・と思うのは、グリーン系のリシアンサスとの調和が心を捉えること。
最初、中心にガーベラ(ホワイトスター)を挿しましたが、何だかしっくりきませんでした。
全体を見て、花配置を変えて、さらに花を生かしていきます。




憧れの“利休草”登場に、胸がドキドキ(笑)。
繊細なつるの先や、緩やかな巻き具合が、利休草の魅力ですけれど・・。
初めての扱いに、とても緊張して良さが生かせませんでした。
もっとほぐしたかったな・・というのが今回の反省です。

美しい花嫁が持つことを想定してのブライダルブーケレッスン。
彼女の手元(ブーケで言う裏側)も、レザーファンで覆いふんわりリボンをつけて処理します。
見えない部分に少しだけ手間をかけるブーケ作りが大好きです。


数日前は、結婚記念日でした(笑)。
19年もの間、寄り添えた彼や自分にも驚きです。
もちろん、人並みに色んなことがあっての歳月・・。
仕事を終え、彼の目を見ればその日一日がどんなだったのか分かるし、彼が必要とする以上に、私も必要だと感じています。
これからも、自分の気持ちにただ従うだけ。
互いしか見えなかった19年前から、今までよりもっと社会へ目を向けて。

そんなこんなで、レッスン作品が贈り物(笑)
折角の美しさ、家族だけで楽しむのはもったいないので仕事場へ佇まわせました。

来年の記念日には、私自身の花セレクトでつくりたいな・・・。


2016年9月26日月曜日

三猿叡智

徳川家、初代将軍家康公をおまつりした神社・・栃木県は“日光東照宮”といえば、「見ざる聞かざる言わざる」の三猿が有名です。
子どもたちも学校行事が目白押しの今学期、先日次女が訪れた研修先はその日光でした。
年頃なのと性格も相まって、ちょっぴりツンデレではありますが(笑)、家族への土産に気を配るのも彼女らしさの表れです。

喜びと感謝と・・それから私の目を引いたのは、大事そうに抱えてきた盆皿でした。
木の皿に、手彫りで三猿を施したもよう。
元々下絵があるものへ、生徒たちは各々に彫っていったそうですが、手に取った家族は思わず笑みがこぼれました。
平たい木皿の温もりと、お猿さんの愛らしさがたまらない(笑)。
和モノ好きの彼女の宝ものになりそうです。


大人になると、いや、ひっとしたらそうなる前の段階から、
(見なきゃよかった・・聞かなきゃよかった・・あ~ぁ、言わなきゃよかったな・・)
なんて、誰しも時々あること。
この盆皿を見るたびに、彼女だけではなくて私自身も戒められそうです。
子育ても夫婦関係も人間関係も。

他者の嫌なところは「見ざる聞かざる言わざる」で。
自分の内面は、もっと見て、心に聞いて、言って(行動して)みて・・(笑)
出来ると思ってやってみたいね・・というのが、盆皿を手にしての家族皆の思いでした。

それにしても、このお猿さんたち・・笑っているよう♪
笑顔って、どんな時も一番に大切なのかな、とも思います。

色んなことを円満にする、三猿叡智をいつも心に留めておきたいものです。


2016年9月23日金曜日

初秋のバーガンディパニエ~たっちコラムvol.8~

2016.9月号(No.88)のこどもたっちコラムです。


十五夜が過ぎて秋彼岸のあたりになると、野花の可憐な揺れ具合とこっくりとした色味の花が気になりはじめます。
幼い頃は道端に生えているエノコログサ(俗称:猫じゃらし)を引き抜いて、友達とくすぐり合いながら下校したり、ふわふわとした手触りと徐々に紅に色付くコキア(ほうき草)に目も心も奪われたりしたものでした。

大人になって魅了された秋花は、ワインレッド(赤紫)よりも茶色味が強くて落ち着きのあるチョコレートコスモス。
そのブルゴーニュワインのような色味が“バーガンディ”と表現されることを知り、種類によっては微かにチョコレートの香りがするのでますます好きになりました。



今回は手持ちの籠(パニエ)に自然的な花のあしらいです。
“バーガンディ”から繋がる花材は、長い穂がシックなファウンテングラスやスカビオサ。
小花も取り入れて動きを出した花籠は、全てアーティフィシャルフラワーなので、本格的な秋の到来まで枯れることを気にせずに飾れます。

完成後は仕事場の片隅へ運びました。
目に留める人の心に、初秋の悦びが訪れますように。


2016年9月20日火曜日

Byzantine ~ORNE~

雨の月曜日・・・。
台風の被害と進路、グレー一色の空を仰ぐだけでも憂いさは募るのに、今朝は携帯電話をアスファルトの上に落としてしまい、更にショックでした。
それでも日記をひろげられるのは、ショップの店員さん、サポートセンターの方の親切な対応に元気をいただいたから。
お仕事とは言え、ユーザー(私)への細やかな言葉かけや心配りには頭の下がる思いでした。
どんなに科学が進歩しても、人の心は人でしか癒すことはできないのだと思います。
顔が見えても見えなくても、その人の言葉かけから心の温度と言うのは伝わるのだな・・と感じました。
それから、今朝はほんの数十分でもレクチャーして下さった先生にも感謝。
とても短いオルネタイムでしたが、今日の作品はもう少しフラワーモチーフを追加したらアップしようかと思います(笑)。

こちらは、前回の教室で制作した額入りのオルネフラワーです。
宿題に自宅へ持ち帰り、スキマ時間を見つけて貼り合わせて・・ようやく完成。
まだカリキュラムが終了する前から、私が一目惚れしてしまい先生に材料をお取り寄せしていただきました(笑)。

作品テーマは、世界の芸術文化の流れを遡ること約1700年~560年ほど前の、中世の芸術“Byzantine(ビザンティン)美術”。
当時は1000年間に渡り、その美術が発展したことにまず驚きです。

その後は、ゴシック・ルネサンス・バロック・ロココ・新古典・ロマン主義・印象派・モダニズム・コンテンポラリーアートと続きますが、時代ごとに、宗教的要素や当時の生活・社会背景を垣間見ることが出来て、図書館や書店で美術書を開くのは楽しいものです。

オルネフラワーでは、幾何学的構成とモザイク的な雰囲気を再現しています。
見えない部分には細かな螺鈿(らでん)風素材を張り付けて、表情を出しました(笑)。


子どもたちも気に入ってくれたので、こちらのフレームアレンジはピアノの上へ立てかけて(笑)。
仕上がった“OrneByzantine”に祈りを込めて、今日も眺めています。
壁画や石彫、素描、油絵、様々なアートの数々。
人の手で創り上げた作品に、世の人はいつも心の拠り所を求めていたのではないかな・・と想像します(笑)。

憂いな出来事を拭いさらって、明日はまた心地よく過ごしたいものです。