2016年5月12日木曜日

Le Petit Prince~星の王子さま~

本日、快晴。
共同参画の担当原稿も仕上がり、気持ちもすっきり。
二日振りに顔を出した太陽が眩しくて、街路樹もキラキラしています。
晴れの日はとてもありがたいです。
家の中の掃除も捗るし、買い出しに外に出るのも億劫にならないし、心の中もカラッとします。
きれいに片付いた部屋は、花が映えます。
いや、花空間を愉しみたくて部屋を片付けるのか・・。
どちらにしても、モノ(色)が溢れる部屋には何となく花が合わない気がするし、もし飾れたとしてもそれはまだ、私にとってはハイセンスな話。
調和よりも、きっと心のざわつきが勝ってしまいそうです。

掃除の後、今日は母の日の真っ赤なカーネーションを一本抜いて空き瓶に挿しました。

トゲのある花ではないけれど、真っ先に思い浮かんだのが「星の王子さま」の一場面。
我儘な彼女(トゲのある花)の言うことをいちいち聞いてやるのが辛くなって、しばらく自分の星を離れて旅する王子さま・・。
☆星の王子さまWEBサイト→

サン=テグジュペリの名言は、インクが一滴広がるように、心に静かに染み渡ります。

例えば、有名過ぎるこちら。
☆「愛は、お互いを見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることである。」

他には、
☆「計画のない目標は、ただの願い事にすぎない。」
☆「人生には解決法なんかないんだ。あるのは、前に進む力だけだ。解決法は、後からついてくるものさ。」

☆「ぼくがこれほどあなたに執着しているのは、たぶんあなたを、自分で勝手につくりあげているからだ。」

本当に、そうだと思う(笑)。

でも、やっぱり一番好きなのは、こちら。

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ。」
It is only with the heart that one can see rightly ;
what is essential is invisible to the eye


何度読んでも、読んだ分だけ染み込む本。
『星の王子さま』、今夜の一冊になりそうです。


2016年5月9日月曜日

サントワマミー~Spring Pink Strauss~

今日は久しぶりのシュトラウス(小さな花束)レッスンでした。
幾分、螺旋組みも前回より出来るようになった反面、ふんわり丸くしたいのにアウトラインがおざなりに。
きれいに仕上げるのは大変です(笑)。




春のピンク色が引き立つように、花材はホワイトとグリーンでまとめてあります。
ビバーナム、手毬草、ユーカリ、ブルースター(白色)、マトリカリア。
挿し色ピンクは、スプレーカーネーションのチェリースター。
ナデシコ仲間の可愛い星咲きです。

そして、今日の主役は、淡いピンク色が愛らしいスプレーバラ“サントワマミー”。
シャンソン“Sans toi ma mie”と同じ名前で、そんなバラもあるのね~!と皆に笑みがこぼれました。
“Without you my love (きみなしでは)”という意味らしいですが、微かな芳香も容姿も名前も、三拍子そろって素敵すぎ(笑)。

シュトラウス。
課題は沢山あるけれど、レッスン後の満足度はとても高い花時間でした。




2016年5月8日日曜日

Mother's Day Wreath

ここ数年、“母と娘の確執を乗り越えるための本”を、店先でよく見かけます。
娘を持つ母の思い、実母と向き合う娘の思い。
どちらもよく分かる自分がいます。
(あー!私だけではなかったのね)って、驚きと安心と(笑)。

いつだったか、夫がこんなことを言ってくれました。
「自分たちの世代で出来ないことは無理してやらなくても、次の世代の課題になるだろうから。信じてやれることだけをやろう。」と。
当たり前のことをその時彼は言っていたのだと思いますが、それを聞いたら肩の力がスッと抜けて、何が何でも頑張らなくて良いのだと思うようになりました。
結果、子育ても母娘の関係も楽に(笑)。

どの子も母体は同じなのに、性格や感性はバラバラです。
私も母も娘たちも、「個」の集まりなので分かり合えないことがあって当たり前。
もちろん共感し合えることも沢山ありますが。

色んなことを感じられる今があるのは、母から生まれてきたから。
この世に生を与えてくれて、ありがとう。


プリザーブドとアーティフィシャルでバラのリースを作りました。
花の大好きな母へ、日頃の感謝の気持ちを込めて。

母親になったら、実母の気持ちが少しずつ分かるようになりました。
母親歴は、27年間の差があって私はまだまだ未熟だけれど、彼女を見てもっと改めたいと思う部分は、いつもの生活で実践あるのみ。
真似したいところは、娘の世代まで引き継ぎたいことです。
私の良いところも悪いところも、娘たちにはよく見て心で感じて欲しいな・・と思う“母の日”です(笑)。

2016年5月6日金曜日

育てる楽しみ~My Pot~

種から発芽させるも、苗を購入するも、他者から頂いてくるも、教材を利用するも・・そこは自由。
今年も一人ひとりの“My Pot”の成長を見守る時期がやってきました。

先ずは、我が家の黒一点がとても大切にしているポットから。
彼の両親が昔から大切に庭で育てていた葡萄をひと房、数年前に頂いてその種から育てたもの。
昨年、剪定の仕方を知らない私がバッサリと枝を落として、もう育たないかとがっかりしていましたが、良かった(笑)!
とにかく生命力が強そうで、へこたれそうもない瑞々しさです。
美味しい実がなるといいな。

それから、上の子たちの柑橘類・・レモンと文旦。
どちらも、食後のフルーツからぷっくり太った種だけを取り残し、子どもたちが脱脂綿から発芽させました。
もう、7~8年は経つのに実がなったのは、レモン一度きり。
だって彼女たち、栄養もあげない放任栽培だから(笑)。
柔らかい葉は、専ら青虫さんのご飯となっている模様。
スレンダーなこちらは、レモンの葉。

ちょっと太目の葉を持つこちらは、文旦です。

私は・・というと。
愛らしい実が欲しくて苗を購入し、育てています。
今年実れば、3回目の収穫です。
花言葉は、「あなたと共に」。
ブラックベリーは、真っ赤に甘く熟すまで、数日間・・辛抱、辛抱です。
実がついて収穫するまでの日課は、鳥に啄まれていないかを、毎朝郵便受けから新聞を取るときに確認すること。
この花を見ると、今年も夏がやってくるのだな・・と甘酸っぱい想いになります。

そして、新入りの末っ子が育て始めたのは、2つ。
秋に拾ったどんぐりを、我が家の発芽専用ポットに入れて、諦めず見守っていたら発芽しました!
どんぐりの芽を見たのは、私自身も生まれて初めて。
「どんぐりを植えたらが発芽するかもよ~!」との絵本は、読み聞かせでよく使いますが、半信半疑でした(笑)。
本当に芽が出たなんて、感動です。
これからどんな風に育っていくのでしょう。
学校裏公園の、背の高いどんぐりの木を想像して胸がドキドキ(笑)。

それから、おまけは教材のミニトマト。
彼女は“ミニちゃん”と名付け、カレンダーをつけながら見届けていますが、種を植えて5日目で無事発芽しました。
枯れないで育つといいなぁ。

実がなってもならなくても、種を植え、芽が出て花が咲き・・。
子どもたちとその過程を見届けるのがとても楽しいです。
美味しい葉ほど虫に食べられますが、めげずに育って欲しいな。


2016年5月5日木曜日

藍色鯉のタペストリー

兜飾りや鯉のぼり。
成人男子1名の我が家では、端午の節句の飾りは本当にごくシンプルなものです。

仕事場のニッチ用に購入していた装飾布も、ぴったり合うサイズの額がなくてしばらく手元で温めていました。
節分の額に加えて、こちらも姉に制作オーダー。
H580×W470 、厚さ100の薄い和額装となりました。
飾りだして5~6年ほど経ったかな。
いつもの場所に毎年同じものを飾る安堵感を、今年も感じています。

藍染めではおそらくありませんが、大空に泳ぐ色とりどりの鯉とは異なり、藍色の鯉も落ち着いていて素敵です。
藍色は、私の思う五月色(笑)。



あやめ、かきつばた、はなしょうぶの違いが、いまだに分からずいつも花図鑑とにらめっこです。
藍色が素敵なこれらの花たち。
色がリンクした鯉のタペストリーで、今年も静かにお祝いします。
どの子も皆、健やかで幸せに育ちますように。

余談・・。
キーボードで文字の変換したら、藍色恋のタペストリーとなりました(笑)。
藍色恋ってどんな恋?(笑)。

2016年5月1日日曜日

硝子のミュゲ

雨は上がったかな?
もう、5月になりました。
今月と10月は、気温と湿度のバランスが丁度良くて大好きな月。
新緑の季節になると大気も自然の浄化作用が働くのか、春特有の霞がなくなってきて視界がクリアになる気がします。

5月1日は、フランスでは「スズラン(フランス語でミュゲ)の日」だそうで、愛する人や身近な人にスズランを贈って幸福を祈るのだそう。
フランス独自の素敵な文化だと思います。

子どもの頃学校帰りにランドセルを背負ったまま、庭先の純白の花をスズランだと思って眺めていた記憶があります。
あの時の花は、「スノーフレーク(別名:鈴蘭水仙)」だということを、大人になってから知りました。
長年の謎が解けてスッキリ(笑)。

それから新婚時代の旅先・・小樽で購入した思い出の硝子細工は、淡いピンク色のスズランです。
震災の時に、花器が倒れて柄の部分がポキッと割れてしまいましたが、補修して飾り続けています。
仕事場のキュリオケースに人知れず佇む、私たちの守り神。
人の出入りを20年近く見届けている、硝子のミュゲです。



旭川のあるホテルラウンジには、この時期スズランが惜しげもなく飾られていました。
バラやジャスミンと並んで、香りも素敵なスズラン。
女性の憧れ、クリスチャン・ディオールの名香“ディオリッシモ”は、上品でやさしいスズランの香りがベースだそうで・・トップからラストノートまでの想像が止まらなくなります(笑)。

ミュゲの花言葉:幸せの再来

月が変わっても、いつもの日常が私やあなたに幸せを運んでくれますように。

2016年4月27日水曜日

Tulip&Butterfly~ORNE~

リボンコサージュ“Odette”に入れた“桜”に続いて、オルネフラワーは春モチーフ作り。
金色のワイヤーを用いた“チューリップ”と“蝶”です。

そう言えば春なのに、今年はまだひらひら舞う蝶を目にしていない事に気がつきました。
きっとこれから?私が気がつかないだけ?かな(笑)。

同じ蝶の仲間でもアゲハチョウは柑橘系を好むから、鉢植えのものは毎年アゲハの幼虫に葉を食べられてしまいます。
母に言わせると「憎きアゲハ(笑)」らしいですが、去年は羽化の瞬間を見ることが出来て感動しました。
飛び立つ瞬間を見たのは、私自身生まれて初めて!
羽がほのかに濡れていて、傍の植物にひらりと飛んで、その羽をゆっくり乾かしているようでした。


オルネも花だけではなくて、こんな可愛らしいモチーフも作れるので凄く新鮮です。
花は花でそれ自身美しいし、生き物は生き物でやはり神秘的。

植物と生き物がうまく調和すると、芸術的にも素敵なボタニカルの世界が広がりを見せるな・・と感じました。

レカンもオルネも、次回レッスンまで間が空くので、早くもプチ禁断(笑)。
オリジナル制作のために知恵を絞りましょう・・か(笑)。