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2016年3月25日金曜日

スイートピーの花クッション~たっちコラムvol.2~

2016.3月号(No.82)のこどもたっちコラムです。


春先の花屋さんは、まさに百花繚乱。色とりどりの花びらと甘い香りで、心がときめきます。
チューリップやラナンキュラス、ミモザにスカビオサ、パンジー、アネモネ、フリージア、ヒヤシンス・・。
目移りするほどたくさんある花の中で、私が一番惹かれるのは、“スイートピー(sweet pea)”です。
“pea”とはエンドウ豆のことで、“sweet pea”はその親戚。
英名の通り、甘い香りとマメ科の特有のひらひら蝶形花びらが特徴的です。
どちらも先の方に巻きひげつけて絡む相手を見つけながら上へ伸びようとします
でも、エンドウ豆と異なるのは、スイートピーからできた豆には毒があること。
あくまでも、見て香りを楽しむ花です。



今回は、あらかじめカットした円形のオアシスを、スイートピーのフリルで丸く囲み、クッション風にアレンジ。
ビバーナムの鮮やかな緑色と、まだ開かない蕾や可憐な小花も取り入れました。
仕上がった花クッションは、淡い春の香りを放っています。
空き瓶に2~3輪、スイートピーを飾るだけでも空間が華やぎます。

スイートピーの花言葉:門出、思い出、別離


2016年2月26日金曜日

ピンポンマムの雛花アレンジ~たっちコラムvol.1~

フリーペーパー月刊こどもたっち2016.2月号( No.81)より、コラム『michico mamaの“恋する花時間』の連載スタートです。
いわきこどもプロジェクトさんで、ご紹介していただきました。)
今月は全文掲載しております。

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一日でも早く春を感じたくて、今年も節分の翌日には雛飾りを出しました。
私の姉が生まれたときに祖父が贈ってくれたという七段飾り。
箱はぼろぼろ、五人囃子の首は回ってしまう、かれこれ半世紀近い熟成雛です。
茶道具の小さな茶筌に少しくすんだ鏡台を見ていると、おままごとのようにいじっていた遠い記憶が蘇ります。
娘が増えるごとに、さすがに色褪せた敷織物では可哀想で、真っ赤な毛氈を新調しました。

花に恋するこの頃・・両雛の真ん中にお供えしたいのは、プリザーブドフラワーのアレンジです。
生花に特殊な染料を吸わせて色付けしているプリザーブドフラワーは、自然にはない彩りを楽しめます。
花材には「ピンポンマム」という西洋菊を用いました。名前の通りころんとした姿が愛らしくて、思わずにっこりしたくなります。
春の桜に秋の菊。
どちらも日本の国花ですが、ピンポンマムに出会って、和伝統には和花をというこれまでの私の価値観は覆されました。

娘三人のイメージカラー(桃・緑・紫)で、着物に見立てた小ぶりの雛花アレンジが完成です。




花の中に自分を置いて、心と向き合える楽しい花時間。
これからもお届けします。

ピンポンマムの花言葉:君を愛す、高潔