2016年2月28日日曜日

花のいのち

アレンジした花たちは、徐々に萎れて役目を終えます。
以前は、その過程を見届けるのが嫌で、切り花をあまり好きにはなれませんでした。

でも、お稽古をするようになってからは、花との向き合い方が少しずつ変わり始めました。
(心を豊かにさせてくれて、ありがとう。)
いのち尽きるまでそばで愛でながら、花は最期を迎えます。

何種類か組み合わせてアレンジした花の中で、生命力の強い花を時々見かけます。
それを抜いては短く切って水に挿し、また数本枯れると抜いて切り、水に戻す・・。
アレンジの練習としては、“残った草花に合った花材を見つけて花あしらいを続ける”という方法もあるらしいのですが、未熟な私は在るがまま(笑)。
どんどんステム(茎)が短くなって、小さな姿になります。

二週間前に教室から持ち帰った「リューココリーネ」が思いのほか長持ちしました。
5cmほどの短い姿になっても、美味しい香りはしっかり残っていて何だか誇らしげです。
最期まで美しくありたい・・そんな風に呟いている感じがします。



花器は私のお気に入り「お猪口」。
旅の思い出に新潟のガラス工房で購入したものです。

(あとどのくらい元気でいられるだろう。)
今日も気にかけ、見守っています。


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