ラベル アーティフィシャルフラワー の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル アーティフィシャルフラワー の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年12月24日日曜日

Merry Christmas 2017

今年は仕事場に飾っているツリー写真を一枚。

こちらと自宅と共に出すのは、毎年ちょっぴりひと仕事ですが、これまでのたくさんの想い出がよみがえるひと時でもあって、良いものです。
いつかは子どもたちが巣立っても、ずっと飾り続けたいな・・と思います。

一つひとつツリーに飾りをつける時、心はとても静かです。



私の今年は、漢字一文字でいうのなら・・「任」かな。
任し任され、たくさんの人々とめぐり逢えた一年だったから。

2017年もあと一週間で終わりです。
今年を振り返り、先のことも見つつ・・今を生きる。

今を生きる。
誰もがそれぞれの場所で、懸命に生きているなと感じたイブの夜です。

冬休みも始まりました。
母親業って、年中無休のような感じです。
でも必要としてくれる存在があるから、いつも稼働しています(笑)。
この冬もできる限りのことをして、子どもたちと過ごしたい。

私にとっての今を生きるとは、そういうことかな。



2017年11月24日金曜日

いわきウーマンサロン ~Salon Wreathを携えて~

女性ばかりではなく、“人それぞれの活躍”とは?
そんな風に問われたら、あなたはどう言葉にしますか。

「自分らしく社会参画できること。」
私はいつもそんな風に思っています。
この、“自分らしく”というのがなかなか難しい。
自分の置かれている環境や相手とのやり取りで、また自分すら気が付かない能力が開花できず、“
その人らしさを見失しなうこともあるような気がします。
だから、自分をよく知ることがとても大事なのだと、この頃改めて思っています。

さて、本日の祝日は、かねてより予定していた、いろどり初のイベント「いわきウーマンサロン」を開催しました。
初めて・・ということで、極々小さく(笑)。
先ずは、身近な社会参画している方へ、お声をかけさせていただきました。

ご自身の活動の資料を持ち寄って、報告をし合いました。
決められた時間で、伝えたいことをぎゅっと凝縮して話すので、とても濃密なひとときです。
やはりここでも、その人ならではの活動への熱い想いや、他者への愛を感じました。

昨夜は寝る前の2時間・・私は、サロンリース作りに没頭していました。
この11月は、私にとっては登らなくてはならない山尽くしだったので、久しぶりに触れる花時間がとても新鮮に感じます。
自分らしさ・・という点では、私が出来ることはこのリース作り。
貴重な時間をいろどり主催のイベントへ、足を運んでくださったことへの感謝の気持ちを、私は表したかったから・・。
大人の女性をイメージしての、シャンパンカラーリース。
本日のサロン会場のテーブルに、並べることが出来てほっと一安心です。





行政の発信をフォローするばかりではなく、自分らしく活動をする方の情報発信を後押しすること、そして今回のようなご縁を大切にして、いろどりと参加者、また参加者同士のネットワークを築いていくのが、いろどり設立の目的でもあります。
そしてやはり、これからの未来を担う子どもたちへ残していくもの・・。
多様な価値観と多文化共生の考えを、人の生き方を伝え残していくことで次世代につないでいきたいと思うのです。


サロンには、ずっとお世話になっている、地元グランブルーさんの洋菓子をお一人三個まで・・ということで参加された皆さんに、選んで食べて頂きました。
とても美味しかったな。
甘いもの、こぼれる笑顔。
ふるさといわきが、女性たちのつながりでもっと魅力あふれる街になることを心から願っています。
本日参加してくださった皆さま、またいろどり事務局の皆さま、これからもどうぞよろしお願い致します。


2017年10月18日水曜日

Brilliant Autumn ~素敵なギャラリー~

許されるのなら・・一日中、身を置いていたい、先生のアトリエ

少し前に、しばらくぶりに初のポーセラーツを習いに伺いました。
これが・・私は不器用かも、と思えるほど、専用のシートが旨く貼れない(笑)。
向き、不向きとはあるのだな・・と、ジレンマを感じながら作りました。
時間も押していて、最後は先生にお願いする始末。
これは慣れなのよ・・と優しくなだめてくださったことに、感謝です(泣)。

作品がまだ手元にはないので、当日私自身の土産に・・(というか、今後の励みに)、ギャラリー内を一部撮影させて頂きました。


まさに、きらめく秋を感じさせる作品の数々。
手工芸を素敵に仕上げる方は、指先に神が宿るのではないかと思えるほど、細部まで丁寧に仕上げていきます。

はぁ~、いつ見ても素敵。

コラージュフォトを見返しても、ため息が出ます。



今日は日差しが戻りましたが・・外はすっかり秋めいて。
朝夕は、冬の始まりを思わせるような肌寒さです。
体調管理に気を付けなければ。


今週は久しぶりにフレッシュフラワーのレッスンもありました。
心の休息に欠かせない、花時間。
そちらの作品は、また後日。

2017年9月8日金曜日

ichi ~カフェメニューの撮影へ~

今日はとても写真が多いです(笑)。
しかも、空腹時に見たら、どれも美味しそうで間違いなく泣けてくる品々・・。

今月20日にいわき市平の大工町にオープンする、駅前サンドイッチカフェ『ichi』
まちのみんなが集えて、託児スペースを併設したモノづくり工房もあるカフェです。※ichiの詳しい情報は、友人のブログで!⇒



ここから、“お互い(each)” が “一歩踏み出し” 成長しあえる場所になれたら・・。
産後子どもを見てもらいながら、仕事や自分の好きなことができたなら・・。
「子育ても自分も諦めたくない」一そう思う女性の願いを、自身も社労士として働き、この秋ママになる友人が、既存の建物をリノベーションする形で実現しました。



元々は、大工さんがたくさん住んでいた大工町。
昼間人通りの少なくなったいわき駅前(大工町を含む中心市街地)で、モノづくり文化によるコミュニティ形成ができるのか・・この3年間の実験プロジェクトで少しずつ地域が活性化し、4年目以降のさらなるステップに繋がれば良いなと、私自身も思います。





そもそも、カフェに訪れた女性が活気づく。
子育て・家庭・仕事・・介護、互いの悩みや現実を共有・共感し、心と体のコリを解しながら社会に向き合っていこうとする小さな一歩が、ここには確かに存在していくのだろうと思います。

さて。
前置きが長くなりましたが、今日はカフェメニューの撮影へと出向きました。
花写真はいくらでも撮りますが、ね。
食べ物・・しかも、こちらに集うお客様にお出しするサンドイッチメニューの撮影となると、訳が違います。
フォトスタイリングも自分で考え準備しての・・私のはじめての一歩(笑)。
素敵な写真が撮れたので、今日は美味しい写真(本当に美味しかった!!!)のお披露目です。
まずは妊娠中や授乳中でも飲める、体も整うメディカルハーブティーから。
Creemaminneでもお馴染みの、メディカルハーブのお店“oluolu”さん。
私が頂いたこちらは、女子力Up(女性ホルモン・お肌の調子を整える)tea。
ハイビスカス入りなので、この鮮やかなルビー色に癒されます。
こんなに美味しいハーブティ―をつくられるなんて。
いつの日かお会いしてみたいです。



美味しさって、見た目の美しさって・・どうやったら引き出せるのでしょう・・⁉
様々な角度で撮りました(笑)。







店長が作ってくれたサンドイッチは、見た目、味、最高です。
まずは、スパニッシュオムレツから。



続いて、エビアボガド。



極めつけ、生ハム。



今見返しても、美味しそう。

続いてのミッション、スイーツ撮りも行いました。
こちら、オレンジソースもまた素晴らしい!



さらに美しいソース掛け。



そして、トロトロふわふわのフレンチトースト。



我が末っ子の育てたミニトマトやら、私のコラムアレンジのグリーンポットやら賛助出演もあって(笑)。
素人撮りを受け入れてくれた友人に感謝です。



おまけはこちら。
我が家にあったフレッシュ・シュガーバインを、ichiへ置いてきました。
だって、ここに残りたいと、この子自身が言っていますから(笑)。
それほどまでに、この場所がよく似合う。



母子ともに無事なご出産を心よりお祈りしています。
夢を形にすること。
それを間近で見せて頂き、彼女やそこで働く皆様からは元気をいただきました。

ichiのオープンキャッチフレーズは、「つどう。つながる。つくりだす。

昨年、いわき市男女共同参画推進団体『いろどり』を立ち上げ、この春市へ登録した私自身が今一番欲しい言葉です。
いろどりの話も、いずれまた。

本日は本当にありがとうございました!

2017年7月28日金曜日

瑠璃色のボトルアレンジ ~たっちコラムvol.18~

2017.7月号(No.98)のこどもたっちコラムです。


学生時代に初めて買った瑠璃色の花瓶。
薬瓶にも似たこの深い色には、訳もなく惹かれてしかたありません。
でも悲しいことに、私が好むインテリアには合わないのです。


好きなのに調和しない・・そんなジレンマは、生活空間のちょっとしたスペースに部分使いすることで、どうにか解消しようと試みました。

深海や宇宙を連想させる瑠璃色には、ブルー系統のプリザーブドや、シルバーリーフのアーティフィシャルで涼やかさを添えて・・。



「瑠璃(るり)」という言葉の持つ響きも素敵。
紺碧色が美しい宝石「ラピスラズリ」は、瑠璃(青金石という鉱物)が主成分の希少な石。

遠い昔、エジプトでは王朝古墳から見出されたり、ヨーロッパではこの石をすり潰して顔料にしたり。
日本では、正倉院の宝物に「瑠璃坏(るりのつき)」が納められています。

生花のあしらいでも、青色は貴重な花材です。
直観力や集中力を高め、心身を安定させ、冷静な自分へと向かわせる瑠璃色

我が子と向き合い過ぎて心が波風立つ時には、このボトルに目をやって、ひとつ深呼吸・・かな。

2017年5月27日土曜日

グリーンポット ~たっちコラムvol.16~

2017.5月号(No.96)のこどもたっちコラムです。

壊れた食器の使い道・・私は専ら花器として利用しています。
購入値段に関わらず、長年使うと愛着が湧くから、破棄してしまうのは忍びない。

鉢底みたいに穴が空いていれば水はけも良いので、土を入れてミニトマトやハーブを育てるのも楽しいのでしょうが、都合よく壊れないこちらのティーポットは、蓋が割れ、背面に大きなひびが入ってしまいました。

こんな時は水のいらないアーティフィシャルフラワーに助けられます。
レッスンや他のアレンジで用いたものを、一度ほぐして埃を取り除いてから再利用。

爽やかなこの季節にキッチンに飾るのには、"ホワイト&グリーン"がぴったりします。


私が子どもの頃は、母も同じように縁が欠けたガラス容器に、アジアンタムを涼し気に飾ったり、スプラウトを育てながらキッチン窓辺に置いていました。

今、私は花を飾り、娘は果物(レモンやブンタン)の種を、欠けたガラス皿にコットンを敷いて発芽させ、鉢に移し、だいぶ大きな木に成長させています。

草花のある暮らし・・向き合い方は様々ですが、物も思いも再循環しています。

2017年5月2日火曜日

Sense of Fun

泣きたいほど、今日は空が晴れて心が弾みました。
外の空気が気持ちいい。
出先で園芸コーナーを覗いたら、色とりどりの花がポットに咲き乱れていたので、うっとり眺めること数十分・・。
お客さんは次々に花を買って・・人の心を癒す草花って、愛されているなぁと微笑ましくなりました。

明日からお休みが始まると思うと、やること済まそう!と小走りで過ごしますし、今日に限って何件も電話が入ったり、予定外の来客もあったり。
でも、オフになるなら頑張れる!そんな気持ちで、物事楽しみながら過ごしました。

"楽しみながら"って言うのが、いつも大切にしていること。
だって、楽しみながらやると、結果が全然異なるから(笑)。
得るものがとても大きいし、本来の目的とは違う付加価値もあるし。
そんな風に自分を持っていく・・気持ちを上げていくお気に入りの一角がキッチンにはあります。
心を離さない言葉、絵、小物、香りを置いておく、自分だけの特別空間。
きっと家族が見ても感じないかもしれません(笑)。
それでもいいわ。
大切なのは、他の誰でもなくスイッチ入れようとする自分だから(笑)。


レッスンで用いた花を、再利用したくてほぐしました。
我が家は、家全体が乾燥気味なので、一見プリザーブドフラワーに優しそうな環境に思えがちですけど、水分抜け過ぎて"からっから"。
でも束ね直したら贅沢なドライフラワーの様相です。
生花なら枯れてしまって破棄か、ドライかの最期ですが、プリザーブドフラワーの新たな発見がここにありました。
シャビーシックな楽しみ方。
モチベアップのコーナーに、アーティフィシャルも置いてみて、何を作ろうか・・とイメージを膨らませています。

でもね。
最終的には、結局フォト遊び(笑)。
コントラスト、色抜き、ハイライト、レタリング。。。
絵葉書のような1枚にするのが、私の遊び心。
物事に対して、好きなことなら詰められる・・遊び心から生まれる価値は、心の安定を授けてくれます。



2017年3月25日土曜日

ミモザのリース ~たっちコラムvol.14~

2017.3月号(No.94)のこどもたっちコラムです。

いくつもの小さな蕾が黄味を増して徐々に花開くと、今年も春がやって来たなと嬉しくなります。
ふわふわポンポンの丸いミモザに恋をして、家の片隅に植えてから、2年目の春。
昨年はカイガラムシに悩まされ、未だにその駆除が大変に感じるときもありますが、春風に揺れる姿を見ると心が弾みます。
花ごよみから食卓にもヒントを得て、"ミモザサラダ"もこの時期は登場します。
ミモザに見立てた刻んだ茹で卵を、ゆとりがある時には子どもたちに裏ごしさせて、更に粒状に。
柔らかな春野菜の緑色とミモザに見立てた黄身の彩りサラダ作りは、子どもも楽しめる春の食育スタイルの一つです。



さて、今月上旬。
国際女性デーの3月8日は「ミモザの日」。
イタリアでは愛する人や身近な女性へ、男性が日頃の感謝を込めてこの花を贈る習慣があるとのこと。
女性を敬う気持ちをこのミモザに託すとは、小粋でロマンチックで、何とも羨ましい話です。
今年も飾るミモザリースに誓うは、大切な人を尊敬すること。
春を運ぶこの小さな花が、忘れてはいけないことまでも私に届けてくれます。

2016年11月26日土曜日

20年目のChristmas Wreath ~たっちコラムvol.10~

2016.11月号(No.90)のこどもたっちコラムです。



花をあしらう喜びに初めて出会った頃、私の通う教室では毎月季節のアレンジを作りました。
11月はクリスマスリース。
当時は先生が用意して下さったアケビの蔓を、太い部分からしならせて自分好みの大きさに巻き付けました。
すでに水分の抜けた固い蔓は、ぬるま湯につけて柔らかくしてから使います。

結婚当初は、永遠の愛や命を象徴する“リース”を一度は作ってみたいと願っていたので、気持ちの膨らみが直径50センチもの大きさになりました。
年に一度の出番も、今年で20年目。
シナモンスティック、鈴付きエンジェル、ポインセチアの造花など、埃を拭っては取れてしまう飾りをグルーで付け直しての“リペア・リース”です。


蔓状の植物・・例えば我が家ならプランター育てのアサガオ、ブラックベリー、ブドウなど。
まだ水分がある秋口に必要な分をカットしてリース状に形成しておくのも一案。

飾りには子どもたちが集めておいた宝物、捨てられずにとっておいたギフトリボンもアイロンを当てて再利用します。
クリスマスまでのひと月を、親子で指折り数えて待つリース作りになりそうです。


2016年11月3日木曜日

Bacchus ~Autumn Wreath~

今日は陽射しがまろやかだこと。
11月に入って、ますます秋が色濃くなりました。

祝日前夜はちょっとだけ夜遅くなってしまっても良いかな・・と思ってしまいます。
昨夜は秋のリースを作りました。
秋と言えば・・私は“Bacchus(バッカス)”。
バッカスはローマ神話のお酒と豊穣の神を意味するわけですが、バッカスをどうしても思い浮かべるのは子どもの頃に習っていたバレエ組曲『四季』(グラズノフ作曲)の第四場“秋”・・バッカナール(バッカスを称する酒宴の踊り)の、豊かで悦びと祈りに満ち溢れているこの組曲が、大人になった今も強烈に脳裏に焼ついているから。
冬から始まり、春、夏、フィナーレの秋。
それぞれの季節を妖精演じる生徒が舞うのですが、私は春の妖精でバラの踊り、姉は秋のバッカスの巫女を演じました。
葉を落とす冬に向かう前の、収穫の秋に相応しい“Bacchus”がイメージ作りを助けてくれました(笑)。


日中は卒園した幼稚園のバザーへ、末っ子と二人で伺いました。
三姉妹年が離れていると、せっかくの祝日も行動がバラバラでちょっぴり寂しくなります。
くるっと回るリースのように毎年秋は巡ってきますが、子どもの成長は一つとして同じ年がないので、今年は今年しか知ることのない秋を忘れないように懸命に記憶に留めているところです。

13分近く続く、第四場“秋”。
クライマックスを久しぶりに聴いて胸が熱くなりました。
植物と同じくらいに、音楽もまた生活を豊かにしてくれるものです。





2016年10月14日金曜日

Botanical Frame ~ORNE~

携帯電話を破損してしまったあの日・・。
心落ちつかないまま、教室ではオルネフラワー入りのアレンジを作りました。
自宅へ持ち帰り後は、簡単なパールフラワーも入れてみて完成です。

公認校へ進むための課題5作品のうち、こちら最初のアレンジは花材(アーティフィシャル)を配置して、ボタニカルな雰囲気を大切にしたシャビーシックなフレームです。


中に入れる絵柄で、フレームの印象はだいぶ変わるものなのだな・・と思います。

今まで変わらずに好きなテイストは、こちらの作品とは異なるフランスはバロック末期のロココ調。
不規則な曲線と、角を落とした丸みある室内装飾に心惹かれていました。

でも、この頃素敵だな・・と思うのは、少し抜け感のあるインテリアやエレガントな空間。
爽やかでユルさを加味した、小粋な雰囲気も大好きです(笑)。

暖色や実もの、木のものが恋しくなる今時期・・。
配置したグリーンがとても植物的で、生きる力満載のこちらのフレームは、来年の春先になったら仕事場に飾ろうかと思います。

それにしても、今日は気持ちの良い秋晴れです。
屋外でお弁当を食べたくなる陽だまりの暖かさに、ほっこり。
週末へ向けて・・心が躍ります(笑)。


2016年9月9日金曜日

Antique Mauve Color ~Frame Arrangement~ 

とあるご縁で、花に触れてみたいというお子さんと、ここ数回ほど一緒に花時間を過ごしています。
予め好みの色を聞いて生花を用意したり、手持ちのプリザーブドフラワーを持参したりしてのお宅訪問。
私は隣に座り、お互いに好きなように花を挿していく・・とても穏やかな時間です。

今日はお礼に音楽を聴きに来てくださいと、市内で開かれていた方部音楽祭へ招かれました。
人混みの中でその子を見つけて大きく手を振ったら、満面の笑み。
子どもたちが斉唱した歌声と詞が胸に響いて、少し涙が出ました。

私は花時間の愉しさを贈り、彼女からは音楽を奏でる喜びを伝えて貰いました。

彼女は淡い色が好きらしいけれど、私はちょっとくすんだ色が好きなのだと話たら、何故か目を丸くします。
何故だろうと思って理由を聞いてみると、“くすんだ色は、汚れたイメージがある・・”とのこと(笑)。
心にほんの一滴墨を落とした色が、きっと彼女にとってはくすんだ色なのかな。

(ピンクや紫、茶色のアンティークカラーを素敵だな・・と思い始めたのはいつ頃からだっただろう。)
音楽祭から戻ってきて、以前教室で作ったフレームアレンジを眺めながらそんなことを考えていました。


くすんだ色は、花の陰影が多くて奥行きを感じます。
フレームにモーブ色のアーティフィシャルを集めたら・・何となく絵画のように見えなくもない(笑)。
きっと彼女がたくさんの経験を積んだ後、花に触れたならくすんだ色の魅力を知るのではないかと思います。
経験値の低い私も、彼女と同じです。
生きる場所も年齢も異なりますが、いつも会うたびに胸の奥に何かを感じる花時間です。

2016年7月22日金曜日

マジカルウォーターで涼花アレンジ ~たっちコラムvol.6~

2016.7月号(No.86)のこどもたっちコラムです。


夏休み。
子どもたちの賑やかな声が、暑さをさらに増幅させます。
打ち水、風鈴、よしずやすだれ、行水、夕涼み、夏野菜。
暑さをしのぐ昔ながらの知恵を総動員して、今年も思い出に残る夏の休日を過ごしたいところ。
花装飾も、涼を感じたくてひと工夫です。
金魚鉢のような丸いガラス花器に、クリスタルアイスを敷き詰めて「マジカルウォーター」と呼ばれる人工水を流し込みました。
この人工水の正体は無色透明なシリコーン樹脂。
固まるとまるで本物の水に見間違えるほどリアルで涼し気な様相になります。



使用するアーティフィシャルフラワーは、“つる状植物の女王”と呼ばれるクレマチス、プラチナのように光る渦巻き繊毛に覆われたクレマチスシード、糸状の繊細な葉が特徴的なニゲラ。
全てキンポウゲ科と呼ばれる植物で、多くは可愛らしい花を咲かせますが、アルカロイド(窒素を含む天然有機化合物)を含むものが多く、毒性と薬理性が表裏一体の種族です。

今回は涼を感じる色や葉の形に着目して、人工水との相乗効果を期待しました。
枯れない涼花アレンジの完成です。

2016年7月21日木曜日

Compote Arrangement

葡萄好きにとっては、店頭に並ぶ旬の季節が待ち遠しいです。
デラウエアよりも、大粒の巨峰やマスカットが好み。
まさに夏から秋にかけてのこれから、滴るような瑞々しさを求めて買い物の度に陳列棚を覗き込みます。
昨年は、シャインマスカットに魅了されました。
数年前の夏に、生まれて初めてマスカットの名産地・・岡山を訪れたことがあります。
時間的に許されれば、もっと滞在して果樹園めぐりをしてみたかったし、晩夏の候に葡萄狩りも愉しみたい(笑)。
個人的にはそれほどに大好きなマスカットだけれど、長女的には芳しい葡萄の香りは少々苦手なのだとか。
人の好みは色々別れるものなのです(笑)。

ガラス製のコンポートに、フェイクのマスカットを入れてアレンジしてみました。
食べ物が入ると、心なしかキッチンに溶け込みます(笑)。
ニゲラの葉が、今回は“キモ”でしょうか。


共に合わせたアジサイやデルフィ二ウム、ニゲラの青紫色は、私にとっては心地よさという点で強く惹かれる色。
遠い昔の記憶を辿って見たら、幼いころの衝撃的な(・・とまで言うのかな)色との出会いがありました。
この色って、ハチアズレ(アズレン含嗽用顆粒)のなんとも形容しがたい色です(笑)。
実家の薬用の引き出しの、鮮やかなコバルトブルーの薬袋に入っていた綺麗なうがい薬。
溶かしてうがいする行為も、幼心に不思議に感じましたが、溶けた後の水の色は、まさにこんなきれいな青紫色です。
心地よい色の記憶は、子どもの頃に作られるのかな・・などと考えてみたり。
心の琴線に触れるきっかけは、どこに潜んでいるか分からないものです(笑)。

自宅でちょっと愉しんだら、いつもの如く仕事場へこっそり搬入。
今日は不気味なくらいに涼しいですが、足を運んでくださった方に夏の暑さを一瞬でも忘れてもらうために(笑)。






2016年7月15日金曜日

Columbine ~ORNE~

今年も見ずに終わってしまった、オダマキ(苧環:Columbine)。
花びらに見える部分は、紫陽花と同じように萼(がく)だそうで、くいっと持ち上がった内側部分がとても特徴的な花。
“苧(お)”は“麻”のことを言うらしく、紡いだ繊維はくるくる・・くるくる・・芯を空洞にしながら環状に巻き上げて、その巻き上げたものを“巻子(へそ)”または、“おだまき”というらしい。
花の中心の立ち上がりは、その“おだまき”に似ているからこの名前がついたのかな。

オルネでは、波状のワイヤーをうまく持ち上げてその形状を再現しています。
来年こそは、拝みたい“オダマキ”です(笑)。


オダマキはキンポウゲ科の花だけれど、それにしてもこの科の花は、馴染み深いし本当に素敵。
クレマチス、アネモネ、クリスマスローズ、デルフィニュウム、ニゲラ、ラナンキュラス、等々。
トリカブト・・なんて言うのもありました。
ざっと名前を並べただけでも、特徴的で美しい花が思い出されるので、それだけ人を惹きつける不思議な魅力に溢れているのだと思います。

学生の頃、キャンパス内には生薬研究をするための薬用植物園がありました。
今すぐにでも観察しに行きたいほど、花時間を愉しめる今なら植物園の良さが理解できる気がします。
過ぎてから気がつく物事の大切さ。
それが人であり、行動であり、植物園であり(笑)。
人生後半は、出来ればそれを極力減らしたいな・・と思うこの頃です。

2016年6月17日金曜日

Amethyst color wreath

季節の花は、バラから紫陽花へ。
仕事場の飾りを変えようかな・・と思って作りはじめた紫陽花リースがようやく完成しました。
作りはじめるとわくわくするので、制作するときはひたすらその時間を大切にします。

メインカラーは、“sweet lilac”なる甘いアメジストカラー。
明るいグリーンやブドウの葉も溶け込ませたので、ナチュラル感も出るかな?(笑)
手持ちのストライプリボンでおめかししました。
ピンク色のニッチ壁紙も、リースを引き立てるのに一役買っています。
大きさは直径30センチぐらい。
プリザーブドとアーティフィシャルの量感あふれるリースです。


ぐるっと一周まわって、途切れることのないリースは、平和の象徴。
角のない丸いフォルムは、作っていても仕上がりを見るときも終始穏やかな気持ちです。

毎度のことながら一番難しいと思うのは、自分の持つイメージ通り写真に収めること。
被写体をそのものらしく撮るのが目標だけれど、自己流フォトには限界が(笑)。
少し色を抜いて遊んでみたら、祈りたくなるような一枚になりました。
マザー・テレサの言葉を添えて。


Peace begins with a smile.
平和は微笑みから始まります。

自然の奏でる美が、もっと多くの人の心を穏やかにしますように。



2016年6月10日金曜日

Green apple & Roses ~Garland~

今日は暑かった~!
ノースリーブを着ていた人もいてさすがに驚いたけれど、徐々に夏が近づいてきた感じです。

私用で今朝は早めに家を出たので、普段は見られない光景を目にすることが出来ました。
窓を開けて朝礼をしていたカーディーラーさんの活気ある一場面。
営業や整備の男性、事務の女性も皆一同に、躍動感ある声でトーク練習(に見えました)をしていました。
大人が一途に打ち込む様子は、とても美しかったです。
きっといつもと同じ朝の職場風景なのでしょうけれど、初めて見た私は酷く感動(笑)。
子どもたちにもこういった大人の本気度を直に触れさせたいな・・と思いました。

さて、話は変わって。
暑くなると花飾りも涼しげな物が欲しくなります。
昨年カリキュラムで作った花鎖・・真っ直ぐなガーランド。
青りんご入りなので、どことなく美味しそうでフレッシュ感があります。
キッチンのテーブル横カウンターに置きました。
飾っていると末っ子が青りんごを、つんつん。
食べ物のフェイクって、子ども心をくすぐるのかな(笑)?


本の中やフェイクではなく、“本物”を手に取り味わうことは、やっぱり大切だな・・と思います。
香り、重み、味わい・・。
本物の青りんごを口にすると、“これが青りんごなんだ!”って説明なしに分かるから(笑)。

子どもたちの“キャリア教育”や“職業教育”もまた、必要不可欠だと感じました。
私が今朝見た光景。
知らないことを知って得た感動は、ずっと心に残ります。



2016年5月26日木曜日

ローズガーデン~たっちコラムvol.4~

2016.5月号(No.84)のこどもたっちコラムです。


風薫る五月、いよいよバラの季節です。

二年前に名前も分からぬまま初めてのバラを購入しました。
二重の平咲きローズが花開く前に、今年は一段と張りのある葉を茂らせています。
家の書棚には『はじめてのバラ栽培』類の本が何冊かありますが、本を片手に見よう見まねで枝を切り詰めるにしても、バラの持つ気高さの前にいつも尻込みしてしまいます。

そんな様子を見かねて剪定してくれたのが、バラの愛育家である母の友人。

大先輩の鋏入れのおかげで、バラは元気を取り戻した様子です。
さらに嬉しいことに、彼女が愛でているバラたちに会える“オープンガーデン”へのお誘いも頂きました。
もうじきご対面できる花たちに思いを寄せて制作したアレンジは、アーティフィシャルのバラ尽くし『ローズガーデン』。



バラは“愛と美の象徴”だそうですが、その効能は精神ストレス緩和や美肌効果だったり、またホルモンバランスを整えたりと女性に嬉しいことだらけ。

大昔から世の女性を虜にした理由が一目瞭然です。

花を愛することが、自分を大切にすることに繋がる気がしています。


2016年5月15日日曜日

5月の風~Nostalgic Bicycle~

昨日は、少し風吹く運動会でした。
かけっこ遅めの末っ子は、チャンス走でまさに“チャンス”を掴み、まさかの一等賞。
これからの一年でどれだけ成長できることやら。
来年の運動会も楽しみです。

花飾りを作り始めて、初めての5月。
この季節には、爽やかなグリーンのアレンジを作りたいとずっと思っていました。
自分なりに考えたキーワードは、“懐かしさ”と“空気感”。

昔から実家のどこかには飾ってあるロートアイアンの置物を花器に用いました。
こちらは母におねだりしての譲り受け(笑)。
グリーンネックレス、アジアンタム、オリヅルラン等々、花だけでなく観葉植物も大好きな彼女の影響を、無意識に私も受けているのかも・・と時々思います。

今回は全てアーティフィシャルの自然的アレンジです。
ミラカンサスももちろんフェイクなので、ワイヤー入りで“ため”が効いて流れは自由自在です(笑)。
“ため”とは、ちょっと堅い枝とか茎を手でしならせて形作ること。
人工的な葉・・ミラカンサスの直線を自然的に見せるのが、ちょっぴり難しいのです(笑)。





それから“空気感”のヒントは、よく読む花雑誌に掲載されていたこんな言葉から。
「ものを作るということは、見えないものを表現すること。真の姿を映すこと。」
なるほど!

届けたいのは、部屋に流れてきた5月のそよ風や、草花いっぱいの花かご自転車の清々しさです。
1枚のフォトから伝わればいいな。

2016年5月8日日曜日

Mother's Day Wreath

ここ数年、“母と娘の確執を乗り越えるための本”を、店先でよく見かけます。
娘を持つ母の思い、実母と向き合う娘の思い。
どちらもよく分かる自分がいます。
(あー!私だけではなかったのね)って、驚きと安心と(笑)。

いつだったか、夫がこんなことを言ってくれました。
「自分たちの世代で出来ないことは無理してやらなくても、次の世代の課題になるだろうから。信じてやれることだけをやろう。」と。
当たり前のことをその時彼は言っていたのだと思いますが、それを聞いたら肩の力がスッと抜けて、何が何でも頑張らなくて良いのだと思うようになりました。
結果、子育ても母娘の関係も楽に(笑)。

どの子も母体は同じなのに、性格や感性はバラバラです。
私も母も娘たちも、「個」の集まりなので分かり合えないことがあって当たり前。
もちろん共感し合えることも沢山ありますが。

色んなことを感じられる今があるのは、母から生まれてきたから。
この世に生を与えてくれて、ありがとう。


プリザーブドとアーティフィシャルでバラのリースを作りました。
花の大好きな母へ、日頃の感謝の気持ちを込めて。

母親になったら、実母の気持ちが少しずつ分かるようになりました。
母親歴は、27年間の差があって私はまだまだ未熟だけれど、彼女を見てもっと改めたいと思う部分は、いつもの生活で実践あるのみ。
真似したいところは、娘の世代まで引き継ぎたいことです。
私の良いところも悪いところも、娘たちにはよく見て心で感じて欲しいな・・と思う“母の日”です(笑)。