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2018年1月13日土曜日

受験生へ

今日と明日はセンター試験日だというのに、お隣の県の新潟は大雪に見舞われて大変です。
この日だけではなく、受験生本人も、親にとっても気の休まらない春までの数か月が始まります。

気温が少し上がったここ数日は、花粉が飛び始めているようで、末っ子が花粉対策の眼鏡をかけ始めました。
私自身はアレルギー体質ではないですが、妊娠時期だけ少し体質が変わって頻繁にくしゃみをしていました。

でも出産するとピタリと止まって(笑)。

そんなわけで、寒さ対策ばかりでなく体調にも気を配りつつ、何よりこれまでの自分が頑張ってきたことを、見落としのないよう、真っ白な紙に披露するわけですから、試験と名のつくものは本当に大変だと思います。


でも・・思う。
頑張ってきた自分というのは、自分自身が良く分かっているわけで。
それが希望する大学に通用するのかしないかだけの話。
とてもよく分かります、受験生の気持ちが。
そして、親になってみて我が子を見守り続ける気持ちも。


もう少しだから。
深呼吸してリラックス。
緊張は当たり前。
けれど、過剰に反応することもしなくていい。
力まず、淡々と、静かに熱く、謙虚に。






親にとってみて、とても嬉しいこととは。
子ども自身が納得できる結果となることです。

仮に不合格だとしても、子ども自身が納得しているのであればそれはそれでいい。
もっときめ細やかに勉強する必要があったのだと、その子自身が気が付いたのなら、親は嬉しいものです。
転んで泣いても、自分で起き上がろうとする姿を見守った幼き日・・。
子どもが困難にぶち当たりそれを乗り越えた姿を確認できたとき、その子が納得できたと知った時に、その笑顔を見て、親はそれまでの子育ての気苦労も帳消しになってしまうものなのではないかなと思います。


受験生のみなさんへ。
だから、頑張ってね。
合否を知るまで、とてもしんどいだろうけれども、皆がそうだから。
私自身は、一年遠回りして大学へと進学しました。
予備校で得たもの、そしてその先の学校生活で得たものはとても大きく、今を生きています。
受験生それぞれが色々な環境で勉強してきての、試験日だと思います。
もっと恵まれた学習環境だったら・・とか、もっと早くに勉強に取り掛かれば良かったとか、やればやるほどに、焦りも後悔も、ひょっとしたら生まれていたかもしれません。

毎日が自分自身との闘いだったと思います。

自分はどんな大人になりたいか・・。
先を生きている自分を思い描いて、どうか乗り切ってください。

月並みだけれど・・頑張ろう。
応援しています。

2017年11月24日金曜日

いわきウーマンサロン ~Salon Wreathを携えて~

女性ばかりではなく、“人それぞれの活躍”とは?
そんな風に問われたら、あなたはどう言葉にしますか。

「自分らしく社会参画できること。」
私はいつもそんな風に思っています。
この、“自分らしく”というのがなかなか難しい。
自分の置かれている環境や相手とのやり取りで、また自分すら気が付かない能力が開花できず、“
その人らしさを見失しなうこともあるような気がします。
だから、自分をよく知ることがとても大事なのだと、この頃改めて思っています。

さて、本日の祝日は、かねてより予定していた、いろどり初のイベント「いわきウーマンサロン」を開催しました。
初めて・・ということで、極々小さく(笑)。
先ずは、身近な社会参画している方へ、お声をかけさせていただきました。

ご自身の活動の資料を持ち寄って、報告をし合いました。
決められた時間で、伝えたいことをぎゅっと凝縮して話すので、とても濃密なひとときです。
やはりここでも、その人ならではの活動への熱い想いや、他者への愛を感じました。

昨夜は寝る前の2時間・・私は、サロンリース作りに没頭していました。
この11月は、私にとっては登らなくてはならない山尽くしだったので、久しぶりに触れる花時間がとても新鮮に感じます。
自分らしさ・・という点では、私が出来ることはこのリース作り。
貴重な時間をいろどり主催のイベントへ、足を運んでくださったことへの感謝の気持ちを、私は表したかったから・・。
大人の女性をイメージしての、シャンパンカラーリース。
本日のサロン会場のテーブルに、並べることが出来てほっと一安心です。





行政の発信をフォローするばかりではなく、自分らしく活動をする方の情報発信を後押しすること、そして今回のようなご縁を大切にして、いろどりと参加者、また参加者同士のネットワークを築いていくのが、いろどり設立の目的でもあります。
そしてやはり、これからの未来を担う子どもたちへ残していくもの・・。
多様な価値観と多文化共生の考えを、人の生き方を伝え残していくことで次世代につないでいきたいと思うのです。


サロンには、ずっとお世話になっている、地元グランブルーさんの洋菓子をお一人三個まで・・ということで参加された皆さんに、選んで食べて頂きました。
とても美味しかったな。
甘いもの、こぼれる笑顔。
ふるさといわきが、女性たちのつながりでもっと魅力あふれる街になることを心から願っています。
本日参加してくださった皆さま、またいろどり事務局の皆さま、これからもどうぞよろしお願い致します。


2017年10月18日水曜日

Brilliant Autumn ~素敵なギャラリー~

許されるのなら・・一日中、身を置いていたい、先生のアトリエ

少し前に、しばらくぶりに初のポーセラーツを習いに伺いました。
これが・・私は不器用かも、と思えるほど、専用のシートが旨く貼れない(笑)。
向き、不向きとはあるのだな・・と、ジレンマを感じながら作りました。
時間も押していて、最後は先生にお願いする始末。
これは慣れなのよ・・と優しくなだめてくださったことに、感謝です(泣)。

作品がまだ手元にはないので、当日私自身の土産に・・(というか、今後の励みに)、ギャラリー内を一部撮影させて頂きました。


まさに、きらめく秋を感じさせる作品の数々。
手工芸を素敵に仕上げる方は、指先に神が宿るのではないかと思えるほど、細部まで丁寧に仕上げていきます。

はぁ~、いつ見ても素敵。

コラージュフォトを見返しても、ため息が出ます。



今日は日差しが戻りましたが・・外はすっかり秋めいて。
朝夕は、冬の始まりを思わせるような肌寒さです。
体調管理に気を付けなければ。


今週は久しぶりにフレッシュフラワーのレッスンもありました。
心の休息に欠かせない、花時間。
そちらの作品は、また後日。

2017年9月26日火曜日

シャビーシックな花トレイ~たっちコラムvol.20 (最終回) ~

2017.9月号(No.100)のこどもたっちコラムです。
今月で私担当のコラム掲載が終わります。


飾り続けて色が飛び始めたプリザーブドフラワーは、使い込んだようなシャビ―テイストのトレイにぴったり馴染みます。
頂いたスモークツリーの穂も予め乾燥させ、ハーフムーン状にして記念に写真を一枚。

花写真は今なお、私の支えです。

知り合いのいない土地で、初めての子育て。
泣きじゃくる幼な子のベビーカーを押しながら、毎月発行される花雑誌を眺める至福のとき・・手帳に挟んだお気に入りのアレンジ写真を見ると、母親になりたての私は自然と笑みがこぼれ、怪獣のような我が子にも笑顔で向き合える昔でした。




さて、20回にわたる花時間も、今月が最終回。

恋する気持ちを活字にしてくださったこどもたっち様、これまでささやかなアレンジに目をとめてくださった読者の皆様、本当にありがとうございました。
伝えきれなかった花への恋心は引き続き、BlogやInstagramで発信し続けたいと思います。

あなたは、何に恋をしてママ業がんばりますか?
花はどれをとっても美しいです。

その個性はまるで人の個性に重なって、子も親も世界にたった一つの花を・・咲かせたいなと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

短期間ではありましたが、私自身とてもたくさんのことを学べました。
先日は、初回の心温まる思い出に引き続き、友人が二回目の“たっち会”を企画し、開いてくれました。

彼女とPTAの研修で出会わなければ、きっとコラムの世界を覗かせてもらうこともありませんでした。

人との出会いは、時としてその後の人生に大きく影響を与えるようです。
きっかけをくれた彼女に、心からの感謝を言いたい。
心の声を活字に・・とくらし随筆を私に勧め、決して書くことはやめるなよと言ってくれた、父以上に年の離れた大師匠にも。
すべての出会いが宝物です。


すべての経験はこれからに活かします。
そして、ママたちの、子どもたちの笑顔がもっと増えるように。
我が子も含め、これからを生きる子どもたちの幸せを心底願って。
また違った形で、エールを送り続けたいと思います。




2017年7月28日金曜日

瑠璃色のボトルアレンジ ~たっちコラムvol.18~

2017.7月号(No.98)のこどもたっちコラムです。


学生時代に初めて買った瑠璃色の花瓶。
薬瓶にも似たこの深い色には、訳もなく惹かれてしかたありません。
でも悲しいことに、私が好むインテリアには合わないのです。


好きなのに調和しない・・そんなジレンマは、生活空間のちょっとしたスペースに部分使いすることで、どうにか解消しようと試みました。

深海や宇宙を連想させる瑠璃色には、ブルー系統のプリザーブドや、シルバーリーフのアーティフィシャルで涼やかさを添えて・・。



「瑠璃(るり)」という言葉の持つ響きも素敵。
紺碧色が美しい宝石「ラピスラズリ」は、瑠璃(青金石という鉱物)が主成分の希少な石。

遠い昔、エジプトでは王朝古墳から見出されたり、ヨーロッパではこの石をすり潰して顔料にしたり。
日本では、正倉院の宝物に「瑠璃坏(るりのつき)」が納められています。

生花のあしらいでも、青色は貴重な花材です。
直観力や集中力を高め、心身を安定させ、冷静な自分へと向かわせる瑠璃色

我が子と向き合い過ぎて心が波風立つ時には、このボトルに目をやって、ひとつ深呼吸・・かな。

2017年5月2日火曜日

Sense of Fun

泣きたいほど、今日は空が晴れて心が弾みました。
外の空気が気持ちいい。
出先で園芸コーナーを覗いたら、色とりどりの花がポットに咲き乱れていたので、うっとり眺めること数十分・・。
お客さんは次々に花を買って・・人の心を癒す草花って、愛されているなぁと微笑ましくなりました。

明日からお休みが始まると思うと、やること済まそう!と小走りで過ごしますし、今日に限って何件も電話が入ったり、予定外の来客もあったり。
でも、オフになるなら頑張れる!そんな気持ちで、物事楽しみながら過ごしました。

"楽しみながら"って言うのが、いつも大切にしていること。
だって、楽しみながらやると、結果が全然異なるから(笑)。
得るものがとても大きいし、本来の目的とは違う付加価値もあるし。
そんな風に自分を持っていく・・気持ちを上げていくお気に入りの一角がキッチンにはあります。
心を離さない言葉、絵、小物、香りを置いておく、自分だけの特別空間。
きっと家族が見ても感じないかもしれません(笑)。
それでもいいわ。
大切なのは、他の誰でもなくスイッチ入れようとする自分だから(笑)。


レッスンで用いた花を、再利用したくてほぐしました。
我が家は、家全体が乾燥気味なので、一見プリザーブドフラワーに優しそうな環境に思えがちですけど、水分抜け過ぎて"からっから"。
でも束ね直したら贅沢なドライフラワーの様相です。
生花なら枯れてしまって破棄か、ドライかの最期ですが、プリザーブドフラワーの新たな発見がここにありました。
シャビーシックな楽しみ方。
モチベアップのコーナーに、アーティフィシャルも置いてみて、何を作ろうか・・とイメージを膨らませています。

でもね。
最終的には、結局フォト遊び(笑)。
コントラスト、色抜き、ハイライト、レタリング。。。
絵葉書のような1枚にするのが、私の遊び心。
物事に対して、好きなことなら詰められる・・遊び心から生まれる価値は、心の安定を授けてくれます。



2017年4月9日日曜日

Spark Joy ~ときめく春プリザ~

そうそう。
フォト整理をしていたら、うっかり記録忘れの一枚が・・(笑)。
先月のフレッシュフラワーレッスンをお休みしていた時のもの。
忘れ物受け取りと、生花を買いに教室へ顔を出したら可愛らしいプリザーブドフラワーのアレンジがありました。
いつもとは異なるレッスンだったようで・・指をくわえて帰宅するのも何でしたので、記念に写真を一枚。
ピンク色でまとめられた愛らしい作品でした。

英語に全く疎い私が、この頃"Spark Joy"という言葉にときめいています(笑)。
『人生がときめく片付けの魔法』の著者、"こんまり"さんこと近藤麻理恵さんの片付けの基本は、ものに対して"ときめく"か否か。
彼女の本が英訳された中で、翻訳された方がこの"ときめき"を"Spark Joy"と表現されたことに、素敵~♡!と感動したのです。
作りそびれたこちらのアレンジは、私にとってはまさに"Spark Joy=ときめき"そのモノでした。


ときめきって、その瞬間心の中で放たれるまばゆいばかりのきらめきを、心で感じ取れる幸せ(笑)。
こんまりさんの仰る、ときめくか、ときめかないかは、自分に関わる全てにおいて大切なことだな・・って思います。
物を手にするとき、人と接点を持つとき、会話するとき、何か道を選ぶときも。

逆に残念ながら元々ときめかないときもあるけれど、そんな時は私はしばらく注視して様子を伺うことにしています。
目の前にあるもの、ひと、道に、本当に"ときめき"は見つけられないのだろうかと。
自分の未熟さや未知の部分が"ときめき"に変わる時もあって、それはまた新しい世界を知る一歩に繋がるので、自分の価値観だけに閉じこもるのも、もったいないなと思ったり(笑)。

さて、明日はどんな花たちに出会えるかな・・。
レッスンに行けるとなれば、前日からワクワク。
もう休みましょう・・おやすみなさい^^☆


2017年2月22日水曜日

RosePetalCake ~たっちコラムvol.13~

2017.2月号(No.93)のこどもたっちコラムです。


洋服、コスメ、インテリア、花束など。
どのような色合わせを好みますか?
花雑誌を眺めると、鮮やかな色づかいに憧れ、素朴な自然色の重なりに癒され、パステル同士の甘さに心奪われ・・。
あれこれ惹かれてしまう女心は、つくづく欲張りだなと思います(笑)。
心が安定する色は人それぞれ異なるので、本屋さんで手にした色彩心理効果の手引き書を片手に、花材をあれこれ考えるのがこの頃の楽しみの一つです。
私が惹かれる安定色の一つに、ピンクとグリーンの配色があります。
両方の色味を味わえるワイヤー入りリボンが今回の主役です。



淡いカラーのローズペタル(花びら)を貼り付けて、ケーキ仕立てのアレンジを作りました。
今月のバレンタインから雛祭りまでは、スイーツもチョコレートから桜餅へと変化する甘いひと月。
朽ちにくく可憐なプリザーブドペタルのケーキは、どちらのイベントにも飾り通せるような雰囲気です。
今年もささやかながら、黒一点の夫も巻き込んで、娘たちと春の女子祭り。
リアルなスイーツの誘惑には、いつもながら勝てないのですけれど、ね(笑)。


2016年11月16日水曜日

Dammann Fréres~Caddy Arrangement~

紅茶缶ってとても好き。
そこに佇んでいるだけなのに、どうしてこんなに素敵なのでしょう。
頂いた紅茶、自分で購入した紅茶・・茶葉もすっかりなくなると、ちょっとお洒落な菓子缶同様に大切に戸棚にしまってしまいます。

先日誕生日を迎えた一番上の子のお祝いの際に、茶葉も残り僅かな紅茶を淹れました。
銘柄はダマン・フレール(No17)の“7PARFUMS”。
ベルガモット、レモン、ハスの花、ピタンガ、イチジク、バラの花びら、オレンジピール・・7つの香りを閉じ込めた美味しい紅茶でした。

空っぽの缶の残り香も甘酸っぱく、“サヨナラ17歳”の想いを込めて紅茶缶アレンジを贈りました。
真ん中にはオルネフラワーを添えて。
早速、部屋の片隅に置いてくれたようです(笑)。


中に入れたオルネフラワーは四つ葉模様(Quatrefoil・・クアトレフォイル)。
この4っていう数字。
あまり好まれていないようですけれど。
3、5、8(これは偶数)の黄金比をもつ花弁数とは別に、例えばハナミズキのようなあのフォルム・・私は安定感があって好きです(笑)。


きちんと製造された花器も好きですが、身近な何かに入れるのも好き。
ジャムやワインの空き瓶、ガラスピッチャー、ティーポット。
紅茶缶なら、ペン立てにもしています(笑)。
よく母が割れてしまった陶器やガラスの容れ物に、観葉植物やハーブを飾っていました。

使い終えた後のお気に入りの行く末を、日常に見届けられれば私も幸せ(笑)。
素敵な紅茶缶に出会い、そこにアレンジを入れてみる・・そんな楽しみをひとつ見つけました。

2016年9月13日火曜日

Mint Pot ~for my dearest~

誕生日、記念日、その他諸々のライフイベント。
今月からそれらがコンスタントに巡ってきて、気がつけば年の瀬・・と感じることの多い我が家です。

最初に誕生日を迎える次女に、彼女が好きなグリーンカラーのアレンジを作りました。
大きなお腹を抱えていた15年前のこの月は、アメリカで同時多発テロが起きた月。
メディアで知る惨い現実と、それから数日後に生まれてきた命の尊さとを共に感じて過ごした時代でした。

子育て中の記憶・・というのは、忘れまいとしても所々飛んでいてまだら模様です。
母親として心が折れそうな出来事がある時は、記憶欠如の部分を埋めるべく時折アルバムを見返しています。


彼女に助言を求められる時、この頃思うのはこんなこと。
それは、私自身のこれまでの経験で感じ得た事柄でしか話を持ち掛けることが出来ないということに、ジレンマを感じている・・ということです。
だからどうしても話も考えも偏りがちです。
出来れば親も子もちょっと世界を広げて、それぞれに異なる場所で過ごして感じたこと共有したいな・・と思います。

学校以外の場所で、お盆明けから弓道を始めた彼女。
ずっとしたいと思っていたことに、勇気を出して挑戦し始めました。
家庭でも学校でもないコミュニティで、何を感じているのか。
これからも成長を見守りたいです。


2016年8月25日木曜日

夏の思い出リース~たっちコラムvol.7~

2016.8月号(No.87)のこどもたっちコラムです。


考えてみたら、長女と四六時中過ごせる夏は今年が最後。
生まれて初めて経験した子育ての楽しみ辛さ、それから彼女とのたくさんの思い出が蘇ります。

幼少期の夏休み終わりごろ、沈みかけるオレンジ色の夕日から夜が始まる空のグラデーションに、二人で感嘆の吐息をもらしたことがありました。
太平洋沿いに位置するいわき市は、海から朝日を望み山間への日暮れを確認しますが、これが水平線への日没だったらどれほど美しいだろうかと、娘とよく想像と期待に胸を膨らませたものでした。
海と空と太陽、それから彼女が時間をかけて集めた貝殻が今回のアレンジのヒントです。



花時間を楽しむ中で「補色調和」を知るようになりました。
補色とは、ひと言でいうと反対色のこと。
虹色の順番に赤紫を加えて輪にした色相環の中で、三角や四角を形作る色同士を組み合わせると調和のとれた配色になります。
今回は赤みを含むオレンジ色の反対色、ターコイズグリーンで思い出の色を再現しました。
でも一番の教科書は、自然が作り上げた日常の色かも。
あの日胸をときめかせた夕日のような。

2016年7月21日木曜日

Compote Arrangement

葡萄好きにとっては、店頭に並ぶ旬の季節が待ち遠しいです。
デラウエアよりも、大粒の巨峰やマスカットが好み。
まさに夏から秋にかけてのこれから、滴るような瑞々しさを求めて買い物の度に陳列棚を覗き込みます。
昨年は、シャインマスカットに魅了されました。
数年前の夏に、生まれて初めてマスカットの名産地・・岡山を訪れたことがあります。
時間的に許されれば、もっと滞在して果樹園めぐりをしてみたかったし、晩夏の候に葡萄狩りも愉しみたい(笑)。
個人的にはそれほどに大好きなマスカットだけれど、長女的には芳しい葡萄の香りは少々苦手なのだとか。
人の好みは色々別れるものなのです(笑)。

ガラス製のコンポートに、フェイクのマスカットを入れてアレンジしてみました。
食べ物が入ると、心なしかキッチンに溶け込みます(笑)。
ニゲラの葉が、今回は“キモ”でしょうか。


共に合わせたアジサイやデルフィ二ウム、ニゲラの青紫色は、私にとっては心地よさという点で強く惹かれる色。
遠い昔の記憶を辿って見たら、幼いころの衝撃的な(・・とまで言うのかな)色との出会いがありました。
この色って、ハチアズレ(アズレン含嗽用顆粒)のなんとも形容しがたい色です(笑)。
実家の薬用の引き出しの、鮮やかなコバルトブルーの薬袋に入っていた綺麗なうがい薬。
溶かしてうがいする行為も、幼心に不思議に感じましたが、溶けた後の水の色は、まさにこんなきれいな青紫色です。
心地よい色の記憶は、子どもの頃に作られるのかな・・などと考えてみたり。
心の琴線に触れるきっかけは、どこに潜んでいるか分からないものです(笑)。

自宅でちょっと愉しんだら、いつもの如く仕事場へこっそり搬入。
今日は不気味なくらいに涼しいですが、足を運んでくださった方に夏の暑さを一瞬でも忘れてもらうために(笑)。






2016年7月16日土曜日

魅惑のJewelry Petal ~ORNE~

豊潤でこっくりとしたマジェンタカラーのローズ。
この色に触れると、とても満たされた気持ちになれるし、もう何もしたくなくなります(笑)。
バラ一輪に似合いそうな大人の週末には、赤ワインにジャズかな。
季節は秋の実りを経て、晩秋の薫りがしてきそう。

花びら(petal)の間に、オルネペタルを忍ばせる・・。
今日は、主役のバラを引き立てる脇役のオルネフラワーです。
小粋でちょっと贅沢な“Jewelry Petal”の出来上がり。


作りはシンプルなのに、仕上がりはラグジュアリー(笑)。
迷いなくゴールドのワイヤーを合わせて正解でした。
マシュマロやシュガークラフトのようなパステルカラーのバラも愛らしいけれど、深みのあるこういったカラーは、とても落ち着きがあって女性的に思えます。

自分の気持ちに合わせて花色を選ぶ、反対にたまたま手にした色から、その日の自分の気持ちを後から知ることが出来る・・。
毎朝手に取る洋服の色で、自分の心の状態が分かるような色彩心理が、どうやら花時間にも当てはまるような気がしています。

2016年7月11日月曜日

Floret Party ~ORNE~

切り花たちにとってもまた、夏の暑さはこたえます。
来月の生花レッスンは1か月間お休みなので、今日は貴重な花時間でした。
ですが急用によりあいにくの不参加。
ちょっぴり残念な気もしますが、趣味の時間は無理なく続けられることが大切なのかな・・という気もします。

花が放つエネルギーという視点では、ワイルドフラワー(自然環境で自生する野生の花たち)がNo.1!
次いで、庭や花壇で戯れる草花(植栽・プランターなど)、切り花、特殊加工花、人工花・・と、私の中では位置づけていますが、メンタルヘルスを考えると、装飾を施さなくてもただそこにあるだけで人を癒してくれる花が大好きです。

今回オルネの小花は、BOXアレンジに忍ばせました。
特殊加工を施したプリザーブドフラワーは水を必要としないので、生花のように朽ちる姿を目の当たりにすることもなく何だか安心(笑)。

そういえば、ファインダーを覗いていたら、ニコライ・バーグマンの“フラワー・ボックス”が脳裏をかすめました。
以前知り合いの方に見せて頂いた生花を敷き詰めたその箱は、ふたを開けるとまさに花の宝石箱。
フラワー・ヒーリングともいうべき、幸せなひとときでした(笑)。


夏休み突入まで、あと10日。
まだ少し手のかかる末っ子との日常が待ち構えているので、私自身の生活リズムが崩れることは必至です(笑)。
だから今のうちに消化したいことを箇条書き。
予定通りに進むかな?
日常に疲れたら、花を眺めて頑張ります(笑)。


2016年6月23日木曜日

幸せのウエディングトルソー~たっちコラムvol.5~

2016.6月号(No.85)のこどもたっちコラムです。


小道具を使ってアレンジする・・。
頭の中に浮かんだプチギフト計画は、手元に届いた一通の封書から始まりました。
子育て真っ只中の今、友人はウエディングドレスを身に纏い挙式。
その後は幸せを分かち合う食事会へ仲間をいざなうセレモニーへの招待状でした。
夫婦として信頼関係が培われてからの結婚式は、お互いや子どもたちを思いやるだけではなくて、過去とこれからも描くだろう愛の軌跡を確かめ合うひとときのように感じました。

トルソーに用いたプリザーブドフラワーの色名は、インド洋の宝石・・海の浅瀬を連想させる“モルディブブルー”と、ちょっぴりオレンジ色を含んだ“ブライダルピンク”です。
どちらも控えめなペールトーンなので、甘く溶け合い柔らかな雰囲気に仕上がりました。


高温多湿を嫌うプリザーブドフラワー。
湿度の多い日本で長く楽しむためには、夫婦同様気遣いも必要です。
花弁が透きと通ったり割れていたら、お疲れ気味のサイン。
そんな時は、袋や保管ケースの中に乾燥材や除湿剤と一緒にアレンジをしばらく入れておくと元気になります。

2016年6月17日金曜日

Amethyst color wreath

季節の花は、バラから紫陽花へ。
仕事場の飾りを変えようかな・・と思って作りはじめた紫陽花リースがようやく完成しました。
作りはじめるとわくわくするので、制作するときはひたすらその時間を大切にします。

メインカラーは、“sweet lilac”なる甘いアメジストカラー。
明るいグリーンやブドウの葉も溶け込ませたので、ナチュラル感も出るかな?(笑)
手持ちのストライプリボンでおめかししました。
ピンク色のニッチ壁紙も、リースを引き立てるのに一役買っています。
大きさは直径30センチぐらい。
プリザーブドとアーティフィシャルの量感あふれるリースです。


ぐるっと一周まわって、途切れることのないリースは、平和の象徴。
角のない丸いフォルムは、作っていても仕上がりを見るときも終始穏やかな気持ちです。

毎度のことながら一番難しいと思うのは、自分の持つイメージ通り写真に収めること。
被写体をそのものらしく撮るのが目標だけれど、自己流フォトには限界が(笑)。
少し色を抜いて遊んでみたら、祈りたくなるような一枚になりました。
マザー・テレサの言葉を添えて。


Peace begins with a smile.
平和は微笑みから始まります。

自然の奏でる美が、もっと多くの人の心を穏やかにしますように。



2016年6月10日金曜日

Green apple & Roses ~Garland~

今日は暑かった~!
ノースリーブを着ていた人もいてさすがに驚いたけれど、徐々に夏が近づいてきた感じです。

私用で今朝は早めに家を出たので、普段は見られない光景を目にすることが出来ました。
窓を開けて朝礼をしていたカーディーラーさんの活気ある一場面。
営業や整備の男性、事務の女性も皆一同に、躍動感ある声でトーク練習(に見えました)をしていました。
大人が一途に打ち込む様子は、とても美しかったです。
きっといつもと同じ朝の職場風景なのでしょうけれど、初めて見た私は酷く感動(笑)。
子どもたちにもこういった大人の本気度を直に触れさせたいな・・と思いました。

さて、話は変わって。
暑くなると花飾りも涼しげな物が欲しくなります。
昨年カリキュラムで作った花鎖・・真っ直ぐなガーランド。
青りんご入りなので、どことなく美味しそうでフレッシュ感があります。
キッチンのテーブル横カウンターに置きました。
飾っていると末っ子が青りんごを、つんつん。
食べ物のフェイクって、子ども心をくすぐるのかな(笑)?


本の中やフェイクではなく、“本物”を手に取り味わうことは、やっぱり大切だな・・と思います。
香り、重み、味わい・・。
本物の青りんごを口にすると、“これが青りんごなんだ!”って説明なしに分かるから(笑)。

子どもたちの“キャリア教育”や“職業教育”もまた、必要不可欠だと感じました。
私が今朝見た光景。
知らないことを知って得た感動は、ずっと心に残ります。



2016年6月3日金曜日

学ぶ意味

(今日は、ちょっぴり長め・・笑。)

世の女性たちは、スケジュール管理をどうしてるのかな?
フューチャーフォンを愛用する私は、今のところすべての予定は手帳に書き込む派。
情報を一元化すると頭がすっきり、更に予定通り一日を終えられるともっとすっきりします(笑)。
でも、手帳の使い勝手を良くするためには、まだまだ改善する必要性はありそうです。

今週は飽和状態の毎日に近かった気がします。
さすがに今日は予定を一つキャンセルして、その分空いた時間を共同参画の原稿書き(宿題)、来月の読み聞かせ絵本選び、それから本業のミーティング資料作りに充てました。

どうして、自分で自分を動かすのか?
学校教育から社会教育、さらに生涯教育へ、子どもから大人になっても学ぶことの本質はあまり変わらない気がします。
子どもも大人も“学ぶ意味”は何なのか?
以前出会った言葉に、私なりの答えがあります。


人は自分でなければ果たせない使命をもって生まれてくる。
今、学び、身につけていく能力を、
自分のためだけに使うのではなく、
周りの人たちのために使うこと。
大きくなって人の役に立つ仕事をすること。
そのために、今、勉強をする。
(将来、人のために尽くすには、自分は何をしたいか、
早いうちから故や志を持たせる子育てを。)

何となく受け身で生きてきて、勉強し、結婚し、子どもを産み育て・・。
そして、見つけられずに大人になった今、少しずつ分かる色々があり、動くわけです。
子どもの頃にこんな文章に出会って、ビビッとくる自分でありたかった(笑)。

気に入った言葉は、メモして手帳に入れたり、マグネットボードに貼ってみたり。
行き詰っているとき、自分が信じるものを確かめるとき、原点に戻るような感覚で心読みします。


やりたいことは、学ぶこと。
学ぶことは、使命を見つける自分探し。
よって、やりたいことは“あるべき自分探し”。
心理学者マズローの欲求5段階説(自己実現理論)の第5段階・・自己実現の欲求が、これなのかなと思います。
でもね。 やりたいことは多くても、手帳を眺めながら“遊び=時間的ゆとり”の大切さも感じているこの頃です。
自分自身のことと並行して、まずは子どもたちが人の役に立つ仕事を出来るような能力を身につけるために。
母として人として、やっぱり私も学ぶ意味があるのかな・・と感じています。

2016年5月20日金曜日

招待状

最近の嬉しいこと。
このところ、10年ぐらい前に親交のあった人たちと立て続けに会いました。
どの方も少し離れている場所に住んでいるのに、何故か私がいつも利用するこの辺りの買い物場所で、思いがけず再会。
お互い驚いて、さよならした後も胸がドキドキしたままでした。
偶然が続くと、何かあるのかな~なんて思ったり、その当時の自分や日々の出来事を懐古してみたり。
あれから変わらない日常の中で、確実に変わった今はこれで良いのかと心の中で確認してみたり。

そんな中、こちらも思いがけないお誘いで驚きました。
今日は平日の金曜日、知人がチャペルで挙式です。
先ほどまで仕事関係の来客があったので参列できなかったけれど、これから食事会へ行ってきます。
皆が集まる素敵な機会を作ってくれた彼女に感謝。
10年前には想像もしていなかった“今”のフィールドで、繋がる人の縁もまた大切にしたいと思う今日です。

2016年5月19日木曜日

Pretty Angel ~Baby Gift ~

自分自身がどうだったかと言えば、妊娠中も産後も大変だった気がします。
体のしんどさも去ることながら、母親になっていくこと。
今年3月の“いわき WOMAN FESTA”での、吉岡さんのお話”が心に染み込んでいったのは、そんな理由からです。
子どもと一緒に泣いたり喜んだり・・自分の成長は我が子といつも一緒です。

身近な人が、昨年の暮れに可愛い赤ちゃんを無事出産されました。
里帰りもされていたし、会えるタイミングがなかなかなかったけれどようやく贈れます(笑)。

淡い3色プリザを入れて、優しい雰囲気の鳥かごギフトを作りました。
羽ばたくまでそばで大切に見守られて、すくすく育っていくのでしょう。
我が家にはいない男の子。
優しく逞しく生きていってね!


母親になってきっと戸惑うこともたくさんあるだろうけれど、会える時間は彼女の話したいことはいろいろ聞いてあげたいなと思います。
答えが出なくても、気持ちを抑えず吐き出すことは、母親となった自分を癒せる時間につなげられると思うから。

ともあれ、今日も可愛い赤ちゃんと彼女に会えて嬉しかったです。
抱っこした柔らかさとぬくもりと、優しい匂いがまだ残っています。
時々成長を見届けられることに感謝して・・。
これからもよろしくお願いします(笑)。