2016.7月号(No.86)のこどもたっちコラムです。
夏休み。
子どもたちの賑やかな声が、暑さをさらに増幅させます。
打ち水、風鈴、よしずやすだれ、行水、夕涼み、夏野菜。
暑さをしのぐ昔ながらの知恵を総動員して、今年も思い出に残る夏の休日を過ごしたいところ。
花装飾も、涼を感じたくてひと工夫です。
金魚鉢のような丸いガラス花器に、クリスタルアイスを敷き詰めて「マジカルウォーター」と呼ばれる人工水を流し込みました。
この人工水の正体は無色透明なシリコーン樹脂。
固まるとまるで本物の水に見間違えるほどリアルで涼し気な様相になります。
使用するアーティフィシャルフラワーは、“つる状植物の女王”と呼ばれるクレマチス、プラチナのように光る渦巻き繊毛に覆われたクレマチスシード、糸状の繊細な葉が特徴的なニゲラ。
全てキンポウゲ科と呼ばれる植物で、多くは可愛らしい花を咲かせますが、アルカロイド(窒素を含む天然有機化合物)を含むものが多く、毒性と薬理性が表裏一体の種族です。
今回は涼を感じる色や葉の形に着目して、人工水との相乗効果を期待しました。
枯れない涼花アレンジの完成です。
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