ユリって、夏の花。
私の思い出のユリは、祖父が庭先に植えた“オニユリ(鬼百合)”のその姿。
オレンジ色の花弁に無数の褐色斑点が広がって、裏向きに反り返り咲いて立っているので、子どもながらにその花を見てドキドキするというか、異様に思うというか・・・。
夏休みの図画の宿題として、蝉しぐれをBGMに写生をした思い出も蘇りました。
正月のおせちでお目見えする“ユリ根”は、こちらのオニユリ系統だとか。
ほくほく美味しいユリ根を口にしたら、自然の貴重な恵みをいただいている感じがして、オニユリの見方が変わりました(笑)。
オルネの課題制作は、白い布を張り付けた小ぶりのユリです。
カサブランカを思わせる高貴な姿に、背筋が伸びます(笑)。
そういえば私の姉は、バラよりカサブランカが好きだそうで、彼女のいつもシャンとした後ろ姿を思い出しました。
(元気にしてるかな・・。)
ノウゼンカズラ、ユリ、ヒルガオ、ニチニチソウ、ガザニア等々。
夏の花は、春の花と違って強さを感じるものが多い気がします。
太陽の照り返しが強くても、夕立が起きて雨や風に叩かれても。
翌日には凜として咲いているので、美しいのに逞しいと思います。
現代を生き抜く女性の姿をも照らし合わせて、本当にそう思うのです。
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