2016年7月27日水曜日

Carmen ~color of mind~

心の中を、色で表現するのは楽しいです。
その人の持つ感性が、色を通して形になるから。
何色の花材が良いか・・先生に問われる中で、今回末っ子は「黒と赤」をリクエスト。
私の知る限り黒花材は、カラー、チョコレートコスモス、バラ、ペチュニア、チューリップ・・。
もっと調べたらありそうだけれど、ざっとこんな感じ。
残念ながら黒花がなかったので、純黒のリボンを頂きました。
赤花は、スプレーバラとガーベラを。
グリーンアイビーが、フラメンコ特有の手の動きに見えます。
イメージは、「カルメン」(笑)?
黒と赤って、とても素敵です。
娘のアレンジを見て、純粋にそう思う母でした(笑)。


リボンは私も手伝いましたが、今回以前と比べて成長したな・・と思う箇所が2点ほど(笑)。
花顔を正面に振らせて斜めに挿すことを覚えた模様。
それから、前回習得した記憶が蘇ったのか、アイビーでアーチを形作ることも、黙々としていました。
当日いつもの私と同じく5時に目覚めた彼女は、11時前には空腹と眠気で「お昼ごはんにしたい!」の連発です。
教室の花カフェで、早目のランチ。
デザートまで美味しく頂いて大満足で帰宅しました。

子どもの頃の一緒に過ごした花時間が、大人になってからの心地よい思い出に変われば良いな・・と思っています。
そして、花を、自然を愛する子になって欲しいなと。
もっと早くから花時間を知りたかった私が、彼女に密かに望むことです。


2016年7月26日火曜日

薔薇のようなEcheveria ~Succulent Plant~

とても乾いた印象の強い多肉植物。
ガラス容器の中に自分だけの自然空間をつくりたい次女は、癒しの園芸スタイル“テラリウム”に夢中です。
店先でプ二プ二したミニプランツを見つけては、どんな世界をつくろうかと想像に胸膨らませています。

生き物、植物を好む彼女を見て重なるのは、やはり私は亡き祖父の園芸姿しか思い浮かぶものは他にはありません。
小さな石や岩を配置したり、小道を造ったり、水甕や骨董品を置いてみたり。
鮮やかなピンク色のクジャクサボテンの花を拝ませてくれたのも祖父でした。
庭を壊してから残った鉢植え中で、思い出の多肉植物はまるで薔薇のような“エケベリア”。
何十年と生きているので、茎は蛇のように伸びてきて、ただただ驚きです。


ぷっくりした葉に、十分な水分を蓄えているようなので、耐久性は抜群(笑)。
次世代まで生き抜いてしまう目の前のエケベリアに、熱帯植物の底力を感じずにはいられません。

そういえば“テラリウム”に心奪われている彼女は、小さなカメも飼っているのでした。
日中彼女不在の際は、専ら私が子守しますが。
カメも多肉植物も、どちらも生命力の強いお二方。
世話をする一方で、家族の成長を逆に見届けてくれそうな頼もしい存在です。

2016年7月25日月曜日

和涼華 ~十草の花装飾~

今日の生花レッスンは夏休みということもあり、末っ子同伴で。
NFDのカリキュラムは一先ず置いて、涼を求める花あしらいとなりました。

古くから日本人が親しんできた縞模様でお馴染みの、十草(トクサ)。
シダ植物だというけれど、所々の節がアクセントになって、竹にもアスパラにもツクシにも見えて仕方ない“和”を感じる植物です。
こちらを用いたアレンジは、私にとってはアートです(笑)。
トクサの中は空洞になっているので、針金を通しての形作り。
全体のシルエットは、こんな感じです。



ベージュピンクのバラ“デザート”は、古代ギリシャのローマ時代から人が愛でていたという歴史を感じる美しいバラ。
微かに酸味のある芳香がします。
外花弁が淡いグリーン、中へ行くほどベージュピンクの色味が濃くなって、クラシカルな雰囲気です。



“ドラセナ” や“ゲイラックス”のグリーンの間からは、紫色の花材を配色して。
とげとげの真ん丸姿は、ハリネズミみたいな可愛らしさ(笑)。
鮮やかな瑠璃色がきれいなキク科の“ルリダマアザミ”です。


今日はどの花材も甲乙つけ難いくらいに、素敵です。
“テッセン”は、その細くて張りのあるステムと垂れ下がる花に心惹かれます。
クレマチスは種類の多さから、一年通して楽しむことが出来ると言いますが、私にとっては夏の花かな(笑)。
くいっと持ち上げられた蕾が、とてもクレマチスらしく感じます。

次回の生花レッスンは、9月から。
それまで子どもと過ごす夏休みと暑さを乗り切る活力を、今日の花時間からフルチャージしました(笑)
ちびっ子の作品は、また後日。




2016年7月22日金曜日

マジカルウォーターで涼花アレンジ ~たっちコラムvol.6~

2016.7月号(No.86)のこどもたっちコラムです。


夏休み。
子どもたちの賑やかな声が、暑さをさらに増幅させます。
打ち水、風鈴、よしずやすだれ、行水、夕涼み、夏野菜。
暑さをしのぐ昔ながらの知恵を総動員して、今年も思い出に残る夏の休日を過ごしたいところ。
花装飾も、涼を感じたくてひと工夫です。
金魚鉢のような丸いガラス花器に、クリスタルアイスを敷き詰めて「マジカルウォーター」と呼ばれる人工水を流し込みました。
この人工水の正体は無色透明なシリコーン樹脂。
固まるとまるで本物の水に見間違えるほどリアルで涼し気な様相になります。



使用するアーティフィシャルフラワーは、“つる状植物の女王”と呼ばれるクレマチス、プラチナのように光る渦巻き繊毛に覆われたクレマチスシード、糸状の繊細な葉が特徴的なニゲラ。
全てキンポウゲ科と呼ばれる植物で、多くは可愛らしい花を咲かせますが、アルカロイド(窒素を含む天然有機化合物)を含むものが多く、毒性と薬理性が表裏一体の種族です。

今回は涼を感じる色や葉の形に着目して、人工水との相乗効果を期待しました。
枯れない涼花アレンジの完成です。

2016年7月21日木曜日

Compote Arrangement

葡萄好きにとっては、店頭に並ぶ旬の季節が待ち遠しいです。
デラウエアよりも、大粒の巨峰やマスカットが好み。
まさに夏から秋にかけてのこれから、滴るような瑞々しさを求めて買い物の度に陳列棚を覗き込みます。
昨年は、シャインマスカットに魅了されました。
数年前の夏に、生まれて初めてマスカットの名産地・・岡山を訪れたことがあります。
時間的に許されれば、もっと滞在して果樹園めぐりをしてみたかったし、晩夏の候に葡萄狩りも愉しみたい(笑)。
個人的にはそれほどに大好きなマスカットだけれど、長女的には芳しい葡萄の香りは少々苦手なのだとか。
人の好みは色々別れるものなのです(笑)。

ガラス製のコンポートに、フェイクのマスカットを入れてアレンジしてみました。
食べ物が入ると、心なしかキッチンに溶け込みます(笑)。
ニゲラの葉が、今回は“キモ”でしょうか。


共に合わせたアジサイやデルフィ二ウム、ニゲラの青紫色は、私にとっては心地よさという点で強く惹かれる色。
遠い昔の記憶を辿って見たら、幼いころの衝撃的な(・・とまで言うのかな)色との出会いがありました。
この色って、ハチアズレ(アズレン含嗽用顆粒)のなんとも形容しがたい色です(笑)。
実家の薬用の引き出しの、鮮やかなコバルトブルーの薬袋に入っていた綺麗なうがい薬。
溶かしてうがいする行為も、幼心に不思議に感じましたが、溶けた後の水の色は、まさにこんなきれいな青紫色です。
心地よい色の記憶は、子どもの頃に作られるのかな・・などと考えてみたり。
心の琴線に触れるきっかけは、どこに潜んでいるか分からないものです(笑)。

自宅でちょっと愉しんだら、いつもの如く仕事場へこっそり搬入。
今日は不気味なくらいに涼しいですが、足を運んでくださった方に夏の暑さを一瞬でも忘れてもらうために(笑)。






2016年7月20日水曜日

一学期終業日

幼稚園卒園から、無事に入学して元気に過ごすこと3か月半。
一学期は今日で終わりです。
毎日登校できたことが凄いと思うし、学校での出来事を教えてもらうことがとても楽しみでした。
当たり前に思えることを、そうではないと感じて子どもと一緒に過ごすと、また新たな発見があって喜びの子育てに変わっていくのを感じています。
手一杯だった上の子たちの子育てから学んだこと。
加えて年の離れたびっくりっ子からも、これから学ぶこと。
まだまだ色々なことが待ち構えているのだろうな・・と思う日々です。

さてと、明日からの夏休みはどう過ごしましょう(笑)。
先ずは、休みを待たずして、一昨日から咲き始めた彼女の朝顔観察が日課になりそうです。


宿題を早めに終わらせるのは、もちろんお約束。
ゆとりのある夏休暇にしたいと、末っ子以上に身構えてしまう私がいます(笑)。
彼女に向き合う母親の自分をクールダウンさせながら、色んな発見を愉しみたい夏にしたいかな。


2016年7月19日火曜日

Winter's Tale ~ORNE~

可愛らしいオルネフラワーを作って持ち帰ると、特に末っ子は大喜び。
興味本位で覗いてきた後は、いつの間にか自分の空間へ持ち込み、私の手元から消えています。
お星さまエンジェルに続いて、気がつけばこちらもその流れです(笑)。

ティファニーブルーのバック幕に登場するのは、ペープサートのようなオルネ三種。
“ヒイラギ”・“雪だるま”・“星のしずく”を並べたら、「冬物語」が仕上がりました。



ホワイト×シルバー×ミントグリーンの組み合わせは、私がイメージするところ冬の色。
肺の奥まで届きそうなキーンと冷たい外気と、真冬の静かさを象徴するクリアな色相が好みです。

真夏に冬モチーフを見ると、冬生まれの彼女は大騒ぎ。
クリスマス&誕生日プレゼントに、今年は何をリクエストしようかと考え込む様子が可笑しいです。
じっくりじっくり考えて、今年もお手紙くださいな(笑)

それにしても、暑いです。
どちらかというと夏より冬が好き!
・・・梅雨明けも、間近かな。

2016年7月18日月曜日

Morning Glory ~CapeTownBlue~

琉球朝顔が、今年も開いています。
仕事場の夏の午後の日差しは厳しくて、どうにか遮る術はないものかと考え始めてみた“グリーンカーテン”。
かれこれ7年ぐらいになります。
苗の購入も、植え付けも、ネットの設置も、すべては夫が始めたことでした。
宿根草の“ケープタウンブルー”は、種をつけることもなく毎年健気に花を咲かせます。
一か所からその数多い時で10個近く!房状に花をつけるので、初めて見た時はとても驚きました(笑)。
アスファルトに潜り込んで根を張らせた部分からは、とても逞しいツルが育ち伸びて、極端な話“ジャックと豆の木”を彷彿とさせるほど。
きっと地植えしたら、雑草化して家ごと持ち上げられてしまいそうなほどの繁殖力があるので、程よい大きさのプランターに植えてちょうど良いくらいです(笑)。



そしてここは、小さな生き物たちの住み家。
カマキリ、バッタ、ダンゴムシ、スズメガ(幼虫はお尻に一本突起があって、子どもたちからの呼び名は“とんがりむし”)の他に、夏の終わりからは、コオロギ、スズムシのオーケストラが始まります。
今日は蜂がお目見えです。
花から花へ、蜜を求めているのか、出たり入ったり。
奥まで潜り込む後ろ姿が可愛くて、思わずシャッターを押しました(笑)。



それから微かな動きを足元で感じて、何かな?と覗いてみると、小さなお客さま。
こちらの気配を感じ取られないように、そっと一枚。
朝一番の水あげで、思いがけない生き物に遭遇しました。



アマガエルは小さいだけに、ぴょんとその場から離れて隠れるのも天才級。
かくれんぼが始まって、見つけてはまた逃げて。

人が植え込んだ場所にも、きちんと生態系をつくって生活していることに小さな感動を覚えます(笑)。
日差しを和らげるだけではない、“生きること”を直に感じとれるグリーンカーテンでもあります。

今日も既に気温は上昇・・終日蒸し暑くなりそうです。
アマガエルは樹上性のカエル・・というけれど、暑さや乾燥にどこまで耐えられるだろうかと少し心配。
(干乾びないように、木陰で過ごしてね。)



2016年7月16日土曜日

魅惑のJewelry Petal ~ORNE~

豊潤でこっくりとしたマジェンタカラーのローズ。
この色に触れると、とても満たされた気持ちになれるし、もう何もしたくなくなります(笑)。
バラ一輪に似合いそうな大人の週末には、赤ワインにジャズかな。
季節は秋の実りを経て、晩秋の薫りがしてきそう。

花びら(petal)の間に、オルネペタルを忍ばせる・・。
今日は、主役のバラを引き立てる脇役のオルネフラワーです。
小粋でちょっと贅沢な“Jewelry Petal”の出来上がり。


作りはシンプルなのに、仕上がりはラグジュアリー(笑)。
迷いなくゴールドのワイヤーを合わせて正解でした。
マシュマロやシュガークラフトのようなパステルカラーのバラも愛らしいけれど、深みのあるこういったカラーは、とても落ち着きがあって女性的に思えます。

自分の気持ちに合わせて花色を選ぶ、反対にたまたま手にした色から、その日の自分の気持ちを後から知ることが出来る・・。
毎朝手に取る洋服の色で、自分の心の状態が分かるような色彩心理が、どうやら花時間にも当てはまるような気がしています。

2016年7月15日金曜日

Columbine ~ORNE~

今年も見ずに終わってしまった、オダマキ(苧環:Columbine)。
花びらに見える部分は、紫陽花と同じように萼(がく)だそうで、くいっと持ち上がった内側部分がとても特徴的な花。
“苧(お)”は“麻”のことを言うらしく、紡いだ繊維はくるくる・・くるくる・・芯を空洞にしながら環状に巻き上げて、その巻き上げたものを“巻子(へそ)”または、“おだまき”というらしい。
花の中心の立ち上がりは、その“おだまき”に似ているからこの名前がついたのかな。

オルネでは、波状のワイヤーをうまく持ち上げてその形状を再現しています。
来年こそは、拝みたい“オダマキ”です(笑)。


オダマキはキンポウゲ科の花だけれど、それにしてもこの科の花は、馴染み深いし本当に素敵。
クレマチス、アネモネ、クリスマスローズ、デルフィニュウム、ニゲラ、ラナンキュラス、等々。
トリカブト・・なんて言うのもありました。
ざっと名前を並べただけでも、特徴的で美しい花が思い出されるので、それだけ人を惹きつける不思議な魅力に溢れているのだと思います。

学生の頃、キャンパス内には生薬研究をするための薬用植物園がありました。
今すぐにでも観察しに行きたいほど、花時間を愉しめる今なら植物園の良さが理解できる気がします。
過ぎてから気がつく物事の大切さ。
それが人であり、行動であり、植物園であり(笑)。
人生後半は、出来ればそれを極力減らしたいな・・と思うこの頃です。

2016年7月13日水曜日

Lily ~ORNE~

ユリって、夏の花。
私の思い出のユリは、祖父が庭先に植えた“オニユリ(鬼百合)”のその姿。
オレンジ色の花弁に無数の褐色斑点が広がって、裏向きに反り返り咲いて立っているので、子どもながらにその花を見てドキドキするというか、異様に思うというか・・・。
夏休みの図画の宿題として、蝉しぐれをBGMに写生をした思い出も蘇りました。
正月のおせちでお目見えする“ユリ根”は、こちらのオニユリ系統だとか。
ほくほく美味しいユリ根を口にしたら、自然の貴重な恵みをいただいている感じがして、オニユリの見方が変わりました(笑)。

オルネの課題制作は、白い布を張り付けた小ぶりのユリです。
カサブランカを思わせる高貴な姿に、背筋が伸びます(笑)。
そういえば私の姉は、バラよりカサブランカが好きだそうで、彼女のいつもシャンとした後ろ姿を思い出しました。
(元気にしてるかな・・。)


ノウゼンカズラ、ユリ、ヒルガオ、ニチニチソウ、ガザニア等々。
夏の花は、春の花と違って強さを感じるものが多い気がします。
太陽の照り返しが強くても、夕立が起きて雨や風に叩かれても。
翌日には凜として咲いているので、美しいのに逞しいと思います。
現代を生き抜く女性の姿をも照らし合わせて、本当にそう思うのです。



2016年7月12日火曜日

大型絵本 せんたくかあちゃん

今月の読み聞かせ、明日は1年2組の担当です。
我が子のクラスではないので、彼女はちょっぴり残念顔ですが今夜は寝る前に大きな絵本を広げました。
練習も兼ねた家での読み聞かせは、子どもの表情をつぶさに伺いとれるので、毎回欠かせません(笑)。

母親のルーティンワークは、毎日とても多いわけで・・この本の中の“かあちゃん”のように洗濯も楽しくこなせたら良いだろうな(笑)と思います。
何でも洗ってしまう“せんたくかあちゃん”、空から落ちてきたかみさりさんまでも洗ってしまって・・。
一年生の子どもたちには、夢や想像力をた~くさん働かせて色んなことに取り組んで欲しいな!との願いを込めて。

明日の天気は、くもりのち雨の予報。
梅雨時期の蒸し暑さも、せんたくかあちゃんで吹き飛ばしてしまおう(笑)。


それにしても、洗濯物って本当に多くて大変。
我が家の女子は、なにゆえあれだけタオル類を使うのか!?
きっとね、母親になったら家事の大変さが分かると思うので、今はまだ黙っていようかと思います(笑)

2016年7月11日月曜日

Floret Party ~ORNE~

切り花たちにとってもまた、夏の暑さはこたえます。
来月の生花レッスンは1か月間お休みなので、今日は貴重な花時間でした。
ですが急用によりあいにくの不参加。
ちょっぴり残念な気もしますが、趣味の時間は無理なく続けられることが大切なのかな・・という気もします。

花が放つエネルギーという視点では、ワイルドフラワー(自然環境で自生する野生の花たち)がNo.1!
次いで、庭や花壇で戯れる草花(植栽・プランターなど)、切り花、特殊加工花、人工花・・と、私の中では位置づけていますが、メンタルヘルスを考えると、装飾を施さなくてもただそこにあるだけで人を癒してくれる花が大好きです。

今回オルネの小花は、BOXアレンジに忍ばせました。
特殊加工を施したプリザーブドフラワーは水を必要としないので、生花のように朽ちる姿を目の当たりにすることもなく何だか安心(笑)。

そういえば、ファインダーを覗いていたら、ニコライ・バーグマンの“フラワー・ボックス”が脳裏をかすめました。
以前知り合いの方に見せて頂いた生花を敷き詰めたその箱は、ふたを開けるとまさに花の宝石箱。
フラワー・ヒーリングともいうべき、幸せなひとときでした(笑)。


夏休み突入まで、あと10日。
まだ少し手のかかる末っ子との日常が待ち構えているので、私自身の生活リズムが崩れることは必至です(笑)。
だから今のうちに消化したいことを箇条書き。
予定通りに進むかな?
日常に疲れたら、花を眺めて頑張ります(笑)。


2016年7月8日金曜日

Cort of Arms ~ORNE~

今までのオルネフラワーとは、ちょっと趣の異なる今回のオルネ。
課題は、“紋章”。
カーヴィーラインが優しさをも感じさせますが、シンメトリーの姿は威風堂々としています。
“Arms”とは武器を意味するので、元々はお互いの利益をめぐって戦い合うために用いた“盾”が紋章だったらしいのです。
日本と世界の歴史を振り返ってみても、戦いの絶えなかった時期と平和だった時期を繰り返して今日に至りますが・・。
もっと宇宙規模で考えたなら、どの時代も生きている人の一生は、刹那にすぎないのに。
無慈悲で凄惨な新聞記事を読むたびに思うこと。
愛ある日常であれ・・と、懇願せずにはいられません。
課題制作を振り返り備忘録としてこちらに記すと、たった一つの作品から色々なことを考えます。

さて。
日本なら、その家系を意味する家紋があるけれど、我が家の家紋が意味するところは・・?
上の子が幼かった頃、お盆に墓参りへ行くと、決まって家紋の話になるのが今では良い思い出(笑)。


淡いピンクと濃紺のビーズの組み合わせも、思った以上に素敵に感じます。
優しさと凜々しさの両方が見え隠れする今回の紋章は、紺色のジャケットに添えたい気分(笑)。
ブローチ仕立てにしてみましょうか。

2016年7月6日水曜日

初雪草&初雪カズラ

草花の発育が旺盛。
よって、家周りの雑草も伸び放題(笑)。
地中に水分が程よくあると、するりと抜けやすいのでやっぱり雨上がりが最適?
重い腰を上げて、早く雑草処理をしなくては・・と気持ちばかりが急いています。

雑草だろうと何だろうと、外に出て私が気にかけていると決まって母に声を掛けられます。
草花を介しての親子コミュニケーションです。

今時期の彼女のおすすめは、ポインセチアと同じ仲間のユーフォルビア属“初雪草”。
葉の縁はまるで雪が積もったように白くなって、二色カラーが爽やかです。


同じ初雪つながりでも、こちらは白い斑入り“初雪カズラ”。
新芽はピンク色なので、初雪草とは違い三色カラーで賑やかです。
しばらくすると緑色が濃くなってしまうので、時期を見ながら年に数回は刈り込んでいる模様。
暑さにも寒さにも強い、タフな子です(笑)。


彼女は、初雪カズラの蔓状の特性を生かして、アイアンスタンドに鉢を入れて垂らして楽しんでいます。
でも強い植物ならば、地面にそのまま這わせてもイケるはず(笑)。
私はグランドカバーにしたくて、密かにこの子を狙っています。

そのためにも、雑草むしり・・頑張らないと(泣)。


2016年7月5日火曜日

Ribbon ~ORNE~

リボンモチーフは、ハートモチーフに並ぶガーリーなアイテム。
こういった可愛らしいオルネには、どんなフラワーアレンジが似合うだろうかと頭を悩ませます(笑)。

合わせたビーズは、8月の誕生石を思わせる美しい黄緑色の“ペリドットカラー”。
春に制作した蝶々と同じビーズを用いています。
爽やかな甘いリボンが完成しました(笑)


“夜のエメラルド”の異名を持つ「Peridot」って、鉱物(有色)で言うところの「カンラン石」。
高校理科の地学辺りで、さらりと学ぶのかな・・。
大人になってから、改めて長女の教科書を見せてもらうと楽しい(笑)。
尚且つ日本は火山列島なので、経験を積んで視野が広がった今なら、教科書の中身や参考書を見せてもらうと、日常の更に奥深くが分かってためになります。

オルネフラワー→ペリドットカラー→高校地学・・・。
趣味から広がる境界なき好奇心に、娘たちがほくそ笑むのが分かります。
いつものお母さんが始まったねって。
私の行動は、子どもたちにとっては想定内ってことかな(笑)?
私にとっては、その作り方も好奇心だらけのオルネフラワー。
随時、更新していきます(笑)。

2016年7月4日月曜日

交差 ~Dainty Flowers~

先週の月曜に引き続き、今週も。
Wing秋号のための、2週連続の取材となりました。
先週は前日の娘の高熱騒ぎで、あいにく私は行けませんでしたが、今日はいざ出陣(笑)。
ですが、彼女の早めの下校に合わせて、あっという間の退陣。。。(泣)
他の編集委員さんや職員さんに後ろ髪ひかれながら、(やる気とは裏腹に、なかなか状況は整わないなぁ・・)と帰宅しました。
社会の見聞を広げたくて仕事の片手間に始めた編集も、覗いてみると世界は広がり、実際に足を運んで情報を得ることの大切さを痛感するこの頃です。

さて、午前中の花時間では、柔らかな生花に触れて心を充電してきました。
今日のアレンジは、NFD(日本フラワーデザイナー協会)らしいな・・と思うのです。
華やかさではなく、繊細さが前面に出ているところ。
植物の生長の姿・形と動きを把握して、交差の表現を理解するの目的です。


線の美しい花は、ラインフラワーとしてその流れを活かします。
今回はピンクのレースフラワーがまさにそれ。
パラレル(平行)を意識して、ベアグラスを入れていきます。
他の花材は、デルフィ二ウム、ヒペリカム、アイビー、モス。
そして今日の注目は、グリーンカラーが爽やかなスプレー咲きのバラ“エクレール”。
とても持ちが良いらしく、他の花が傷んでもしばらくは“エクレール”だけ移し替えて楽しめそうです。

交差を学んで思ったこと。
これまで花雑誌やWEB上で見る、私が繊細で美しいと感じていたフラワーアレンジの数々は、植物本来の動きがありました。
草花が生い茂って、風に揺れて、葉を落として枝だけになっても。
そこにはいつも自然的な交差があって、その繊細さに心奪われています。
自然界のありのままの草花の姿が、何にも勝る教材かな・・と思ったりします。







2016年7月2日土曜日

Ring ~ORNE~

このところ連続投稿の中級オルネフラワーも、終盤に差し掛かってきました。
今回課題の“Ring”を作るための、私の頭の中の閃きは“モロッカンスタイル”。
以前プリザーブドフラワーのコサージュでも、強くイメージした海外ドラマ“SEX AND THE CITY”がやはり脳内をうろうろ(笑)。
6年前の夏封切りされた劇場版は、バカンス先がアブダビ設定のオール“モロッコ”ロケだったそうで、当時は異国情緒溢れるビビットな色彩とデザインは、何をとっても新鮮でした。

今回のオルネフラワーは、ちょっぴりそのエッセンスを取り入れて。
コールド・パープル・イエローで、オリエンタルなリングの完成です。


自分の惹かれるテイストって何だろうか?と思います。
プリザーブドやアーティフィシャルで作るときも、オルネフラワーで課題作品を仕上げるときも。
用いる色と同じくらいに、やはりテーマが大切に思えてきます。
そこから、マインドマップの如く、自分の心地よいが広がって、最初に輪郭がぼんやり見えてくる感じです(笑)。
色や素材が最初で、テーマが後についてくるときもありますが、どちらにしてもまとまりの良さがあれば、たとえ自分のおきまりの好みから外れていても素敵だな・・と思うのです。

映画、本、音楽、ファッション、インテリア、歴史、香り、出会う人、普段の風景、その他諸々。
インスピレーションを形にするは、難しくて・・でも嬉しくて、くせになる愉しさです。


2016年7月1日金曜日

7月の朝

快晴、7月初日の朝。
立哨当番だった昨日は、子どもたちの傘の花が開く小雨の晦日でした。

末っ子をちょっと離れた登校班の集合場所まで毎朝見送りますが、太陽が顔を出すと子どもも大人も今日一日分の活力を貰える感じです(笑)。

見送りながらの毎朝の楽しみは、ご近所の草花を眺めること。
青空目掛けて、両手広げて・・この季節の植物は、育つ勢いが違う気がします。
エネルギッシュで、見ていて気持ちが良いです(笑)

一方、紫陽花は徐々に七変化が始まっています
先日の柏葉紫陽花は、真っ白からピンク色へ。
こちらは遅めに開花した、もう一つの紫陽花。
朝露に濡れて瑞々しいです。
もうしばらくは楽しめるかな?


昨年から始めたコアトレーニングも、今月で丸10ヵ月になります。
体を動かすことが出来るうちは、この先も体を支えられるように体幹を鍛えましょうと言うコーチの教えです(笑)。
今日は家業の仕事を終えたら、合間にジムへ行く予定です。
さり気なく徐々に負荷も加わって、終わるころには汗だくになる45分間。
我が家は、おそらく私が倒れたら機能しなくなる可能性が、非常に高い(笑)。
私以外の家族の機能も鍛えながら、自分の健康も考えなくちゃ!と本気で思います。

草花も人も四季があって、全盛期の後は、実っていつかは葉を落とす・・。
私の世代は、子育ても仕事も全てが忙しく、徐々に親の介護問題が顔を見せ始める時期ですが、多忙でも動ける時期だからこそ、鍛えようかと思います。

今年も後半突入。
年末には、一年間頑張れた自分を振り返って充足感を得たいものです。
7月の朝、進んでいこう!