2017年3月13日月曜日

花コラム~くらし随筆(6) いわき民報~

ようやく"くらし随筆"も、折り返し地点。
三か月というスパンを走り続けることに、当初は緊張もありましたが、何だかこの頃は力が抜けてきました。
自分の経験からでしか生まれない言葉なので、もうそこは・・本当にありのまま、心赴くまま(笑)。
今夜はここ一年掲載し続けている、たっちコラム「恋する花時間」について。
花への憧れは・・子育ての忙しさの中では、私は胸にその想いを秘めていました。
再び花に触れ始めると、忘れていたときめきを思い出させてくれ、娘たちの声援も受けながら、結果・・ブログまで書くことに至っております(笑)。

アパート暮らしの日々は、とても孤独でした。
でもそこで過ごした時間は、今に至る全ての原点で、心地よい懐かしさすら感じています。
・・あれから二十年かぁ。
寂しさも、花雑誌を眺めて笑顔になれた時間も、花屋さんとの出会いも、母親になったばかりの私には全てが必要なことでしたし、支えでもありました。

人生八十年ちょっとと考えるのなら、私自身の一生も折り返し地点。
随筆も人生も後半を走る上で、今、脳裏に浮かんでくることは・・。

幼少期からこれまでの生きてきた道を思い返しています。




2017年3月11日土曜日

寒緋桜

いわきの勿来発電所では、"河津桜(カワズザクラ)"が八分咲き。
明日は桜まつりがひらかれるそうです。
今年我が家が愛でる最初の桜は、"寒緋桜(カンヒザクラ)"。
沖縄の桜と言ったらこちらだそうで、冬の真っ只中の1~2月には、沖縄では桜のシーズンを迎えるらしいのです。
元々は台湾が原産国だという寒緋桜。
こんなに鮮やかな色を纏うのに、花房は下に俯き加減なのです。
情熱的な色とは裏腹に、控えめに花を咲かせる姿が愛おしい。
人目を惹く色味の美しさが、『風と共に去りぬ』の主人公"スカーレット・オハラ"を彷彿とさせます。

昨日、公民館の先生が思いがけずこの桜を自宅まで届けてくださいました。
お心遣いがとても嬉しかった・・。
震災から丸6年、今年もやってきた桜の季節です。



今日という日を迎えられることが、とても嬉しい。
心の声に耳を傾けて、ただただ生きるのみ。

今、この時に、素敵な桜をありがとうございました。

2017年3月9日木曜日

いちごのカメリアケーキ~L’Atelier Gateau~

今日はステキpicがいっぱい(笑)。
いつもこんなお菓子が作れたらいいのに・・なんて、私は教室で作られるスイーツの写真を情報紙で見つけては切り抜いておりました(笑)。
何度もフラワーアレンジレッスンをご一緒させて頂いている中で、弾む話はもちろん花の美しさ、そしてそこからマインドマップの如く広がる心地よくて美味しくて・・本当にためになるお話。
今日は"à noeud(はなcafeア・ヌー)"の先生とお昼過ぎまで洋菓子の勉強をしてまいりました。
いざ、"L'Atelier Gateau(アトリエガトー)"の先生の元へ!
私の琴線に触れる素敵な空間に、もう、クラクラ。
花時間同様、ときめいてしまって気持ちが落ち着くまでしばらく・・ポ~っとしていました(笑)。
早速レクチャーして頂いたのは、とてもガーリーな「いちごのカメリアケーキ」。
デモして下さった先生の美味しいそうなフォトを、先ず一枚^^♡
(ブログへの写真掲載許可を頂いております。)

 
ジュイ柄のファブリックは、早春の今時期にぴったりな萌黄色。
BGM、空間の香り、インテリアマテリアル、美しい花々・・。
先生の素敵な価値観に、じっくり触れさせて頂きました。


国際色豊かなお話に、終始感動しきりの私。
環境は人をつくるし、人は環境に適応していくもの・・。
でも「その環境を変えることは出来る」・・カメリアケーキの苺の香りと甘酸っぱい美味しさを頂きながら、なぜか昨年聴いた"竹下和男先生"の食にまつわる講演会での一言を思い出しました。

さて、美味しい紅茶を頂きましたが、その中にはゲルストナーのスミレ砂糖漬けを入れて。
"シシィ"の愛称で親しまれるオーストリア王妃"エリザベート"が宮殿を抜け出してまで求めに行ったものだとか・・。
季節のおもてなしをしてくださる先生のお心遣いが、美味しくて、嬉しくて。
とにかくこの紅茶がとても香り高いので銘柄を伺いましたが、それもそのはずでした(笑)。
ノーベル授賞晩餐会で飲まれている北欧紅茶だそうです。
"セーデルブレンド"と呼ばれる、ヤグルマギク入りの芳しく優しい味わいでした。


美味しい時間を帰宅しても味わえる喜びは、ブログでなかなか伝えられるものではありませんが、我が家には首を長くして待っている女子揃いですので(笑)、大事に持ち帰りました。

美味しいとこ取りの三女は、装飾のバラやリボン。
無くてはならない次女の役目は、抹茶のスポンジ生地。
全体を包む甘く優しいいちごのクリームは、長女かな。
そんな想像をかきたてられる仕上がりです。
動物行動学者、ジェーンの一言を思い出す(笑)。


ひとりひとりが重要であり、
それぞれに役割があり、
だれしもに現実を変える力がある。
By ジェーン・グドール


それから、こちらのチョコレートは彼へのお土産。
カラーホイルに胸打たれた彼は、是非とも味見したいと言っておりましたから・・先生のお心遣いで叶ったわけです。
仕事休みの彼へ、甘いあま~い差し入れ(笑)
明日もお仕事、頑張ってください♡


本日は心の充電日となりました。
素敵なご縁を下さったお二人の先生に感謝しております。
また、洋菓子を学びに・・。
先生、本日は私のドッキリもありましたけれど・・本当にありがとうございました!
次回もどうぞ宜しくお願い致します。
はぁ・・。楽しみ♡

2017年3月7日火曜日

素敵なしおり~PASTEL 和 ART~

彼女の特技を生かせないかな・・とずっと思っていました。
"パステル和(なごみ)アート"という、素敵な趣味をお持ちのお友達。
学校の図書室の飾りを作るときも、皆を取りまとめてくれる人。
図書ボランティアの仲間でもあって、いつも気さくに声をかけて下さる方なのです。

昨日卒業お祝いの壁面飾りを作る際に、思い切って気持ちを伝えてみました。
「6年生に、しおりをプレゼントしてみない?」
すると彼女も同じことを考えていたとのこと(笑)。
こういう時って、すご~く嬉しい!
早速、もう一人のお友達も交えて、彼女に教えて頂きました。
心がとても和みました。
束の間の楽しいパステルタイム・・。
今日は本当にありがとう♡



土曜学習の時もそうですが、図書ボランティア(読み聞かせ+飾り作り)のお母さん方は、いつも気持ちの良い方ばかり。
想いが同じ者同士だと、心がす~っと溶け込んでいきます。

取りあえず今年は有志で集まり、試しに贈ってみることに。
どうか子どもたちが、心の支えとなる本・・"運命の一冊"にめぐり会えますように。

「不思議の国のアリス」の著者、ルイス・キャロルの名言を私は贈りたい(笑)。


教訓はどこにでも転がっているさ。
あなたが見つけようとさえすれば。
by Lewis Carroll



2017年3月6日月曜日

思いのまま~くらし随筆(5) いわき民報~

今月11日で、震災から丸6年。
自分の意思とは無関係に失われたたくさんの命を思うと、今生きている私は、私たちは、一瞬たりとも無駄に時間を過ごすことは出来ないと思います。
この6年間、我が家も本当に色々なことがありました。
それでも生きてればこそ、思える感情や出来事なわけで・・過ぎた時間を振り返れば、そこにあるのは感謝だけです。

それからずっと私が思っていることは、人はどうして生きているのかということ。
そもそもそこに命あるだけで、価値のある存在。
これはもう、人生最大のテーマですが・・こちらも私が思うことは・・。
人に必要とされないことほど、辛く悲しいことはないということ。
人は誰かのために生きていて、ひいてはそれが自分のために生きるということ。
これからこの気持ちが変わるとしたら、その時はまた自分の気持ちに素直でありたいと思っています。

娘に贈る言葉は、便箋に書き写しずっと冷蔵庫に貼っていた言葉でした(笑)。
私もくじけそうな時は、いつも思う。
大切な人のために生きる、自分を必要としている人がいるから生きてみる・・自分が出来ることは何でもしよう・・と。
花梅「思いのまま」の香りが、私の記憶からなかなか消えません。
東日本大震災は、「生きること」を、立ち止まり考えさせてくれました。
子どもたちが夢を追い、人のために生きる未来に幸あれ。
だれもが、「思いのまま」それぞれの能力を活かせる世の中であれ。
一緒に学び舎を巣立ったお友達に、沢山の熱意を注いで下さった先生方に、心からの感謝を申し上げます。




2017年3月5日日曜日

SprayRose"Sara"

アレンジを作る上で、どうしても隙間を埋めたくなる私の心理。
折角の空間が息苦しく感じられて勿体ない‥と先生は仰います。
おそらく小説なら、何も書かれてはいない"行間を読む"に値するのか、はたまた恋人同士の会話なら無言の"間"を愉しむことにあるのか・・。
それはアレンジも言えるようで、何も花のない"空間"はとても大切なのだそうです。

先日のアレンジに使用したもので、その空間を作るのに余計だなと思う花材は無駄に入れずに持ち帰りました。
仲間に入ることのなかった一輪。
花瓶にいれてあげて、ひとり佇んでいるスプレーローズ"サラ"です(笑)。


このスプレーローズ。
色を写真で忠実に再現するのが、若干難しく思われる絶妙な色を持っています。
アプリコット色を混ぜ込んだようなカスタードクリーム色・・とでもいうのかしら(笑)。
この曖昧カラーがとても素敵で、暖色として取り入れやすく感じるのです。

幾重にもなる花びらが繊細でまたいい。
ころんとしたカップ咲きの可愛らしさに見惚れ、癒されています。

2017年3月4日土曜日

Printemps〜Free Style Lesson~

フレッシュフラワー以外のお稽古ごとロスに陥りそうな・・そんな状態がここしばらく続いています(笑)。
先生とのタイミングがなかなか合わないので、予定が立つまであと少しの辛抱。
どの日に行こうかと手帳を眺めることすら・・今は楽しみになっています。
やりたいことが出来ないと思うほど、心の渇きを充たしたくなるものです(笑)。

さて、その渇きは花で潤しましょうっと。
今週のフレッシュは、フリースタイルレッスンでした。
春の花材を自分で選んで、自由に思うままアレンジするというもの。
もちろん、フラワーアレンジメントのポイントを押さえつつあしらうのですけれど、やはり先生のデモがないというのは、不安になります。

このアレンジにテーマを自分で付けるとしたら、"Printemps(プランタン=春)"。
春花の戯れは、揺れるもの、咲き誇るもの、添い遂げるもの、色々ですから・・。


このところチューリップの可愛さに目覚めました。
フォルムの幼児性に、これまでは私の中では心惹かれるものがなかったのに(笑)。
こちらの"ストライプフラッグ"は、首をうなだれて咲く姿がとてもエレガントに感じます。
水の中に絵の具を流してマーブリングする、美術の・・あの技法。
花弁自体がこのマーブリングを施した素敵な芸術品のようで、うっとりします。
しかもこのチューリップ、とても長持ちするのでお得感が倍増です(笑)。



ラナンキュラス、アネモネ、福寿草、ニリンソウ・・
春咲くキンポウゲ科の花弁の儚さや、可愛らしさには脱帽です(笑)。
でも、意外なのは、こういった集合体花弁を好まない人もいること。
ミツバチのハニカム構造とか、魚の鱗とか、昆虫の卵とか。
我が家にもそう感じる人がいるので理由を聞いてみると、花の生気がとてつもなく強くてたじろぐのだとか。
分かる気がします。
そのくらい、生花って切り花なのにもの凄く強いエネルギーを持っている(笑)。

まだ風は冷たいですが・・窓から差し込む陽の光に、早春の悦びを感じずにはいられない午後です。