サン・サーンスの白鳥・・。
三女の曲目は、死を悟った白鳥の、切なくも優雅な旋律。
彼女といつもお世話になっている先生へ。
好きな花材を入れてみて、いつもの私の好みとは異なる雰囲気で束ねています。
秋らしくワレモコウを入れてみて。
白のアストロメリアや斑入りのグリーンが、一層華やかにしてくれました。
曲を弾きこなすというのは本当に大変なことです。
子どもがその情景を思い浮かべるのに、バレエ動画を見せたり、私も弾いてみたり(笑)。
でもピアノって、練習しただけ応えてくれる楽器。
それまで、何度も何度も躓きながら弾いていたのに、お盆明けと先日の私の不在時に彼女なりにしっかり練習をしてくれていたようで・・。
するとある日を境に、必ずその成果が音となって表れるているから不思議です。
そこまで行くのに励ますのが、私の仕事・・(笑)。
さて、発表会では、一度もミスタッチなく奏でてくれました。
それには、先生も私も、本当にびっくり。
どんな演奏でも私は嬉しかったけれど、一番嬉しいのは、本人が満足していることです。
また小さな山を、一つ越えることが出来ました。
昨日、私の住む地域のPTA研修会を終えたばかり。
講師は、福島県骨髄バンク推進連絡協議会運営委員の 志賀 としえ 様。
白血病を患い、骨髄移植を受けられて回復されてから現在に至るまで、命の大切さや当たり前ではない毎日の儚さを、ご自身のまさに生死を賭けた体験から美しい声でお話しくださいました。
さらにこの研修の場では、小学校生活が始まり、わずか三か月で、白血病でこの世を去った7歳の光祐(こうすけ)くんの軌跡を綴ったDVD『いのちのアサガオ』を鑑賞しました。
生きたいと思っても生きられない命がたくさんあること。
苦しみを乗り越えた先は、大きな力に変えられること。
どうしてこうなってしまったんだろう・・と過ぎたことばかりに目を向けるのではなく、どうしたら今を変えていくことができるだろうか・・と未来へ目を向けること。
志賀さんのお話からは、たくさんの気付きがあり、会の終了時には私なりの言葉でお礼の気持ちをお伝えしました。
今日はもう一度私自身が、この曲を弾いてみました。
瀕死の白鳥の、命の儚さ、美しさ、嘆き、悲しみ。
講話を聴いたばかりだからか、旋律がとても切なかったです。
でも、白血病を発病した白鳥は・・回復して美しく今を生きています。
発表会を終えて、今日もちょこちょこ三女はピアノに向かっています。
音楽が心を揺るがすように、毎日が愛おしい・・。
この子の人生のどこかで・・音楽が支えになってくれると信じています。
生きていればこそ、出来ること。
毎日が、毎日が本当に大切です。
毎日を生きられる幸せを噛みしめる。
もちろん、昨日も今日もこれからもずっと・・。
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