2017年8月17日木曜日

睡蓮と小葉擬宝珠

ふぅ〜、夏休みも終盤(笑)。
お盆辺りからとても涼しくて、梅雨へ逆戻りか、早くも秋の訪れかと思うほどでした。
宿題を仕上げるのには、凌ぎやすくて助かりますが、夏らしさに欠けるのも何だか寂しい。
暑さが苦手なのに・・人間って、身勝手なもの(笑)。

さて、今年の夏の思い出は、車での走行距離950キロの近県の旅でした。
地図上で眺めると大した距離はなさそうですが、極力ハイウェイを使わないで移動したので、一般道路も裏道も・・それから山あり谷あり、ワインディングロードもどこでも通る数日間でした。

突如道端に現れた睡蓮の沼。
辺りはとても静かでした。




旅の初日に出会った、潤いの花。
気の向くままに車を停めて、その土地ならではの風景をカメラに収める楽しさは、いつにも増して膨らみます。
この辺りを散策すると、寛ぎ中の蛙くん発見!
茶色の保護色に身を包み・・本当にリラックスしている様子です。



そして・・こちらでも(笑)。
蛙って、どれだけ色が変わるのでしょう?
とても素朴な疑問が湧いてきて、末っ子と考えていました。



睡蓮と言ったら、私は白色しか思い浮かばなかった貧弱な頭の中・・。
こっちにおいでよと彼に誘われ付いていくと・・初めて見たピンク色の睡蓮を見つけて感動♡

厳かで・・とても美しい!



地面の至る所には、小葉擬宝珠(コバギボウシ)が咲き乱れていました。
ギボウシ(ホスタ)と言ったら、私は真っ先に斑入りの清々しい葉を思い浮かべますが、この小さな葉と下向きの紫花の美しさには、本当にうっとりします。

露に濡れた野生の花の美しさ。
日当たりのよい湿地に生える多年草だそうです。



花とともに始まった夏の数日間。
記録できるときに、思い出を綴ることにします。



2017年8月8日火曜日

絵本 世界が見える 地図の絵本

夏休み中なので、午前中は末っ子と一緒に編集会議へ。
リュックの中には時間を潰すお道具持って、保健センターの会議室へ向かいました。

次女を見送った後はずっと泣いていて、昨日は目を腫らして起きてきたほど。
たとえ歳が離れていても、近くにいたら喧嘩をするのに、離れてみると急に恋しくなるのです。
 そんな彼女に、昨夜と今夜はこんな絵本を読んであげています。
「世界が見える 地図の絵本」。
 世界国々のイラストマップが、ちょっぴり立体的で見ていてとても楽しいのです。
泣き顔にも笑顔が見え始めて、私も少し安心しました。



母親になりたての頃は、子どもの泣き顔がとても好きにはなれませんでした。
自分の心が犠牲になる感覚を受け入れられなくて、結局はそんな母親としての自分にも自己嫌悪。
手探りで向き合って、ようやく泣き顔が愛おしく思えるのは、なぜでしょう。
今は、子どもは泣きたいだけ泣けば良いと思うし、いつでも動じないで向き合えそうな気がしています。
背中に羽が生えて、ふわっと心が軽くなり始めた子育て。
ベッドの中で一緒にこの絵本の中を飛び回り、次女のいる場所までたどり着きました。

さよならしたばかりなのに、あと何日経てば帰ってくるかな・・。
末っ子は指折り数えて、カレンダーとにらめっこしています。
自由研究も読書感想文も、まだまたゴールは見えてきません。
大丈夫かな・・と心配になるけれど、今日も私は言葉を飲み込んでしまった(笑)。
明日は、先日お宅にお邪魔させてもらった仲良しのお友達が、いよいよ遊びに来てくれる日です。
一緒に遊んで元気をチャージしたら、あとは頑張れるかな~。

何歩も先を見渡して、私はいつも頭がフル回転の毎日です。
夏休み・・無事終わりますように。
私も爆発・・しませんように(笑)。

2017年8月7日月曜日

カナダへ

何度も空を見上げた昨日。
忘れられない一日となりました。



朝からマイカーで成田空港へ。
次女がカナダへ向かう出発の日でした。
この夏休みを利用してのホームステイは、本人にとっても家族にとってもちょっとした冒険です。
カナダは今年、建国150年。
大自然と人と触れ合って・・いつかは訪れてみたいと、私も心底思える国です。

まずは、旅立ち前の腹ごしらえ(笑)。
高速道路を途中で降りて、彼女の大好物のドリアランチを皆で頂きました。




家庭的でクリーミーな優しい味わい。
熱々フーフー・・皆のお腹も満たされて、いざ空港へ。



出発まで時間を持て余す三女と私は、飛行機見学。
各社の航空機を眺めながら、震災後、北海道を旅したことを思い出していました。
爆弾低気圧に押される形で、千歳空港へ向かい、そこからさらに女満別空港へ。
レンタカーを借りて網走→知床→摩周湖→阿寒湖→十勝→富良野→旭川→札幌と・・走行距離800キロを超える、思い切った家族旅行でした。
三女がちょうど2歳のころのお話。
自分でもそれだけのパワーがよくあったものだと・・、当時を振り返って懐かしくなります。

飛行場には私たちが知らないたくさんの人たちが働いていて、無事私たちを目的地まで届けてくれるんだね・・なんて、目の前の大きな翼を見て感動しておりました(笑)。




搭乗券を確認して、いよいよ出国です。
ゲートをくぐれば、しばらく会えなくなるね・・。



いわき市とは姉妹都市の、宮崎県延岡市へ。
それから友情の船で、沖縄へも・・。
これまでも次女を見送りましたが、初の海外は私の気持ちも特別で複雑です。


いってらっしゃい。

限られた時間の中で、お世話になるご家庭の方々と、現地のお友達と、同じようにステイする日本のお友達と素晴らしい思い出を作ってきてね。



彼女を見届けながら、私たちは家路につきました。
帰りの空をながめたら、日も暮れてきてきれいなお月様が・・。




いつも目が合うときは、満月前のこの形(笑)。
十三夜だったようで、深夜すぎ床に就くころにはきらきらと、南西の夜空に輝いていました。

サービスエリアでの夕どきは、そろそろに離陸したかな・・と大空が気になって仕方なく。
十三夜の反対側の空を見上げたら、飛行機を見つけました。
未来はどんな風に変わっていくんだろう。
どう変えていくんだろう。
大人も子どもも、これからをどう生きていくんだろう。

子どもが懸命に生きるなら、私も精一杯の日常です。
いつも私は、子育ても自分育ても模索しています(笑)。
その時々で出来ることを無理なく、長く。


2017年8月3日木曜日

Lifelong Love ~アンスリウムと夏の花~

ようやく梅雨が明けました。
そして、8月になってしまった(笑)。
・・なってしまった・・という表現のほうが、ふさわしいこの頃です。
時間に追われるのは好きではないけれど、実際急き立てられるように動いているのでちょっぴり諦めてもいますが。
性格と時代の流れが相まって、ぐるぐる目の回る感じを覚えます。
そんなだから、余計なものも脱ぎ捨てて、もっと身軽になりたいとも思うのです。

あれもこれもやりたいではなく、どれを省いて生きていけるかな・・と。
もっとシンプルに、身動きとりやすい引き算的思考(笑)。


頭の中のスイッチを入れ替えながら、日中はコアトレーニングへ。
夏休み中は、子どもの体操教室の合間に、私も全身リフレッシュ時間をとることにしてみました。
これが一石二鳥でとても快適、合理的。
なぜに今まで気が付かなかったんだろうかと、不思議で仕方ありません。
きっとどこかで、子育てと私的楽しみを完全に分けていた考えがあったから。
ちょっと視点を変えたら、気持ちも時間の使い方も生きてきました。

ジムの廊下で迎えてくれた夏の元気花は、艶々のアンスリウムです。
花言葉は"情熱"だという、真っ赤なハートの艶めかしさ。
私の思う情熱は、生涯変わらぬ愛を抱けるものがそれ(笑)。
ずっと愛を持って動き続けられる日常のいろいろが、それに当たるかな・・。




夏の花は、情熱的で元気カラーが多いですね。
春先のプランターとはまた異なる素敵さ。
自己主張があって、可愛らしくて、見ているこちらまで活気づきます。

もう8月だけど、まだ8月(笑)。
暮れに向けても何かと予定が重なるこれからです。
できる限り、シンプルに、シンプルに。
これまでの枝を束ねて、進んでいきます。




2017年7月29日土曜日

A Dream Is A Wish Your Heart Makes ~ランチとドレスと~

今週のオフは、娘の自由研究のための研究でほぼ一日を費やした感じです。
興味のあることを、どうやって研究につなげようか。
我が家では毎年恒例の、父娘ふれあい学習の一つです(笑)。
面白いのは、いつの間にか大人も研究に没頭してしまうこと。
予測通りの結果にならなくても、何かしらの学びがあってとても楽しいのです。

さて、お昼は三人で、ボンジュールへ。
美味しい時間を過ごしてきました。


三人で出かけると上の姉たちがいない寂しさに、末っ子はつまらないを連発していた時もありました。
私自身も、数年後の次女の巣立ちからのこれからを、幾度となく想像しているので、心の準備はしていても、三女が素直に寂しいと口にすると、やはり切なくなります。

いつかは私たち三人の生活にも慣れるのかな。
買い物をすると姉たちの分も・・とカゴに入れてくる末っ子ちゃん。
気配りと優しさ忘れずに、これからますます頑張ろう!

食後は、ワシントンホテルのブライダルコーナーを眺めてきました。
ドレスがね、とても素敵。
私は先日観てきたばかりのディズニー映画を思い出し、三女はしきりにシンデレラの話をし続けて、しばらく二人でうっとりしていました(笑)。




その中でも、私がどきどきしたドレスは、サーモンピンクの一枚。
元々大好きな色・・というのもあるけれど、なぜ惹かれたのかは不明です(笑)。
一枚だけ別に飾られていたからかな。
柔らかく穏やかで、心に安らぎを感じます。

「お母さんも、着てみたいの?」
おしゃまな彼女との女子トークは、姉様譲りか・・とても楽しいです。
夢はひそかに抱こうか(笑)。
それから、ウォルト・ディズニーが言っていたよ。
「夢見ることができれば、それは実現できる」って。
二人でそんな会話を楽しみました。


もちろん私は、もう一度ドレスを着ることはなくていい(笑)。
でも結婚に限らず、人は何度でも何度でも目標に向かって、進むことができると信じています。
修正もやり直しも利く・・そう思います。

人生って、本当にすごろくのようです。

たくさんの胸の高鳴りを覚えた時間でした。



If you can dream it ,you can do it .
Walt Disney




2017年7月28日金曜日

瑠璃色のボトルアレンジ ~たっちコラムvol.18~

2017.7月号(No.98)のこどもたっちコラムです。


学生時代に初めて買った瑠璃色の花瓶。
薬瓶にも似たこの深い色には、訳もなく惹かれてしかたありません。
でも悲しいことに、私が好むインテリアには合わないのです。


好きなのに調和しない・・そんなジレンマは、生活空間のちょっとしたスペースに部分使いすることで、どうにか解消しようと試みました。

深海や宇宙を連想させる瑠璃色には、ブルー系統のプリザーブドや、シルバーリーフのアーティフィシャルで涼やかさを添えて・・。



「瑠璃(るり)」という言葉の持つ響きも素敵。
紺碧色が美しい宝石「ラピスラズリ」は、瑠璃(青金石という鉱物)が主成分の希少な石。

遠い昔、エジプトでは王朝古墳から見出されたり、ヨーロッパではこの石をすり潰して顔料にしたり。
日本では、正倉院の宝物に「瑠璃坏(るりのつき)」が納められています。

生花のあしらいでも、青色は貴重な花材です。
直観力や集中力を高め、心身を安定させ、冷静な自分へと向かわせる瑠璃色

我が子と向き合い過ぎて心が波風立つ時には、このボトルに目をやって、ひとつ深呼吸・・かな。

2017年7月27日木曜日

Lady's Tresse ~思慕の捩花~

もうすでに盛りは過ぎた捩花(ネジバナ)。
乙女の巻き毛(lady's tresse)こと捩花が、昨年突如、1本だけ蘇鉄の鉢に姿を現しました。

今年の夏も咲くだろうかと心待ちにしていたら、同じ場所に4本も!
とても嬉しくて、この花の育ちをこれからも追いたくなります。
一年のうちでこの時期にしか会えないけれど、子どもたちの登下校の見守りで、道端にこの花を初めて見つけた時の喜びは、特別なものがありました。

花言葉は、思慕。
思い慕う、恋しく思う・・。
一見雑草のような面持ちなのに、らせん状に巻き付くピンク色の花に、心が惹きつけられます。
捩れた姿がそのままの花言葉。

自然界の中の、たくさんの土壌の中の・・様々な鉢の中でも、ここにやってきたこと。
ひょっとしたら、花開かなかったかもしれないこと。
様々な天候の一年後に、今年も咲いたこと。
そもそも、花に興味を抱かなければ、私が捩花に気を留めなければ、こんな想いにもならないこと。
たまたま見つけたことや、根を下ろし花を咲かせる確率や、そこに想いを寄せる心情などなど。

何か1つでも欠けていたなら、私は捩花には見向きもせず、この花を思い慕うことなどなかったかもしれないのです。
だからたくさんの人が生きゆく中で、出逢い、一瞬でも想いを共有出来ることは、奇跡に近いなと思います。

偶然がいくつも重なって、めぐり逢えた捩花。
今は、もう枯れてしまって今年はその姿を消しました。
来年も逢えますように。
私が捩花を忘れない以上、いつも心の中にはこの花があります。

咲いてくれて、本当にありがとう。
今年も姿が見れて、とても嬉しかった・・。