2017年6月16日金曜日

一番咲き~琉球朝顔~

一昨日、今年最初の琉球朝顔が咲きました。
それが、朝ではなく夜に一輪狂い咲き。
普通は早朝に、パッと開いたら徐々に赤紫色に変化して、夕方には窄むのですけど・・。
毎年一輪とんでもない時間に咲きます。
そして早速彼が摘んできた(笑)。
今年一番咲きの朝顔のフレッシュさを喜ぶ感覚は、ボジョレー・ヌーボーを楽しむ感じに似ているかも(笑)。
花が咲くって、毎年のことですがやはり嬉しいのです。
何年も前にグリーンカーテンを始めた時、見よう見まねでオリジナルブレンドの土壌を、何日もかけてふんわりと作っていた彼。
その姿を知っているので、今年も無事咲いてくれたか~!という安堵感が手を取るように分かるのです。

コップに浮かべて感謝!
色んなことに感謝!
夜の灯りの下で取ったので、クリアさには欠けるかも・・。
花弁がちょっぴり擦り切れているのもご愛嬌。



今でこそグリーンカーテンは地域の夏のエコ対策として、ごく身近に感じられますが、当時彼のこの発案に、私はとても不安でした。
彼の思考はどちらかと言うと、いつもマイノリティー。
壁面緑化の話も雨水タンクも、それこそ環境保全の話、子どもの未来を思うことなら、とにかく私が想像できないことを語り始めます。
でも実はそれが当たり前。
目先の利益だけにとらわれる経済発展はいつかは限りがくるし、争いも心の豊かさも失われていく懸念を抱きます。
地球環境を本気で考える企業に、私はやはり投資したくなりますもの・・。

私に出来ることって何だろう。
琉球朝顔を眺めると、いつも心の中でそんなことを考えます。


2017年6月15日木曜日

Seed Germination

小グループに分かれて、自分の町を探検!
昨夜から末っ子は今日を楽しみにしていました。
もちろん、私も見守りに・・とついて行きたいところですが、あいにく今日はPTAの研修日。
定期試験も終わった高校生と、小学生と、私と、オフの彼。
今日は何を見て何を感じたかを、報告し合う夕どきが今夜は楽しみです。

さて、高校生の次女ですが、相変わらずこれが好き。
植物や動物に、可愛らしさと命を感じる彼女の趣味。
今回は私の化粧パウダー容器を使って・・愛でています(笑)。
長女もよくこんなことをして、生き残ったブンタンを鉢植えさせて、立派に育てています。

姉妹だから似ているのかな(笑)。


よく見れば、何やら果物の種尽くし。
小学校で習ったのでしょうけれど、発芽に必要な条件は、①水 ②空気 ③適切な温度。
芽を出すことだけでいうならば土も要らない、立派なハイドロカルチャーの手始め的な楽しみです。
メロン、さくらんぼ、デコポン、よく見れば・・・パイナップルまで入っています(笑)。


ここからどうするの?
誰もが気になるところ(笑)。
実ものが好きな彼は、真顔で娘に聞いているので可笑しくなります。

更に逞しく成長させるには、④日光 ⑤肥料 が必要だから(笑)。
赤ちゃんのように、いつまでもママの手の中で育てる訳にはいかないのです。
もう少し育ったなら、長女と同じように鉢植えし育てるつもりだそう。

以前、贈り物として頂いたとてもジューシーで、素晴らしい香りのする"マスカットオブアレキサンドリア"の種を、こんな風に発芽させて育て始めた時がありました。
でも・・。
結構育ったのに、私の知識不足で剪定を誤り、逝ってしまった高級葡萄・・。
それ以来、この類に関しては、怖くて手も口も出せない私です(笑)。

それはそうと、好奇心と探求心があるって素敵。
怖いもの知らずって、思い込みや既にある価値観に縛られない発想って、とても大切だと思います。

学童期、サイエンスキッズアカデミー(福島県学術教育振興財団助成事業:いわき明星大学薬学部H25年度実施)で学ばせてもらった彼女の今。

興味のあることには、とことん突き進んで欲しいものです。

今朝見る簡易シャーレは、突如スイカも仲間入り!?。
すっかりレイアウトも変わっていました。
細胞がたくさん分裂して、芽を出すって・・たくさんの可能性を秘めた子どもたちを見ているようで、うん、可愛い!

元気をもらっています。


2017年6月13日火曜日

オリーブの花 〜この時期に想う平和〜

平和を願って植栽したオリーブ。
数年経ってようやく花が咲きました。
同じ仲間だという金木犀に、確かにそっくりの小さな小さな花。
大好きな香りに似ているかな・・なんて、匂いを確認したけど、青っぽい香りがしただけでした(笑)。

花が咲けばいずれは実がなるのかな。
自分自身では受粉しない(他家受粉)この木。
我が家も念のため、すぐとなりにもう一本植えてみましたが・・相性合うかしら(笑)。

丸々としたオリーブの、あの姿を早く見たいものです。


理由は自分でもよく分かりませんが、この梅雨時期になると、常に思っている"幸せって何よ・・?"という心の中の声が、より一層こだまします。
マザーテレサの一冊を手にし、購入したのもこの時期でした。
偉人の言葉を噛み砕いて飲み込み、カラダに自然と染み込んでいくまで、私は結構時間を要しますが、雨音をBGMにうたた寝前のその時間が、結構お気に入りです。
少しひんやりする曇り空を見上げながらしみこむ今日の言葉は、これでした。

「世界平和のためにできることですか? 家に帰って家族を愛してあげてください。」

当たり前が当たり前じゃなくて、それを言語化された彼女のひと言を知ると、自分自身の幸せに対する確固たる想いを再確認出来ます。
幸せの青い鳥は、遥か遠い国ではなく、いつも自分のそばに・・。)

あっという間に散ってしまった、僅かなオリーブの花。
また1年後に咲いてくれることを心から願っています。

2017年6月11日日曜日

Saint-Honoré

初めてのシュー生地、そして本格的なフランス伝統菓子作り。
今月もまた、私だけではなくそれを食べてくれる家族にとっても、心ふくよかな時間となりました。
今月の洋菓子レッスンは"サントノーレ"。
フランスでは特別な日に食べられるケーキらしく、お店によってもオリジナルの飾り方を大切にするそう。
焼きあがったプチシューに、キャラメルをからませていきます。
見るからに艶々で香ばしそうな色。
レッスンを受けながら、この日を楽しみにしてくれる家族の顔が浮かびました。


特別感は、サントノーレ用の絞り口金を用いたクリームを見ただけでも感じられますが、やはり何といっても美味しかったのは、イタリアンメレンゲとカスタードクリームを一体化した、シブーストクリーム。
バニラビーンズたっぷりの贅沢な風味とまろやかさでした。





いつも美味しいお茶を入れて下さる先生に感謝!
今回は、ベルガモット、バニラ、ラベンダーの香り高い"エデンローズ"という茶葉でした。

レストランデザートともいうべき、サントノーレ。
私にとっては非日常の・・プチリュクスなひとときとワンレッスンを受けることで、またひと月頑張れそうな気がします。




2017年6月10日土曜日

モン・サン=ミッシェルの夜

昨日の朝、姉からメールが届きました。
日本とフランスとの時差は7時間。
つまり私の方が、7時間進んだ今を生きていることになる訳です(笑)。
加えて、あちらは夏至が間近の今時期、と~っても昼間が長い。
送られてきた写真は夕方?と思ったら、夜の10時半!
もうすぐライトアップされるというモン・サン・ミッシェルは8世紀の初めに建てられたと言われている世界遺産です。
島自体が修道院のこの場所、長い歴史の中ではある時は監獄(フランス革命時は刑務所)にもなったと言います。
主要部分はゴシック様式、内部は様々な建築様式だとか・・。

夜なのに夕暮れとしか思えない、アンニュイな空と島のコントラストが素敵です。



旅ガイドを拝見する限り・・潮が満ちてきて海に浮かぶ孤島は、外からも中からも感じ取れる神秘的なその美しさを、訪れる人の心に焼き付けてくれるのかなと想像します。

訪れたい場所へ行ってみる、そこで見るだろう風景や歴史、人や文化に触れてみる・・。
人生は一度きりだから、動くことを恐れていてはチャンスを失うし、それ以前にもったいないな・・なんて、一枚
の写真から、彼女の行動から、そんな事を思います。
そして、そんな勇気が欲しいものです。


う~ん・・・旅に出たい(笑)。

2017年6月9日金曜日

Fantasy Flower Cocktail ~Flower Barの愉しみ方~

日中は一気に気温が上がりました。
代謝が良いのか、年齢的なものなのか(笑)・・発汗しやすい体質になったのか。
このぐらいの体感温度になると、私は水の中が恋しくなります。
そして、いつもの天然炭酸水(・・炭酸少な目)がいつも以上に美味しい!

泳ぐことがとても大好きでたまらない時期は、週に2回は必ず水遊び。
呼吸をするように、ウォーキングするように、自然に一キロ近くは泳ぐことが夢です。
でもね、これが出来ない(笑)。
そんな夢を叶えたくて、泳ぎに出かけました。

そして帰宅時は、"Flower Bar" 立ち寄り。
Drink Bar・・Salad Bar・・ならぬ、Flower Bar!
買い物ついでに必ずと言って良いほど覗き込むスーパーの花コーナーを、娘たちといつからかこう呼ぶようになりました。
(今日はどんな新鮮な花があるかな、珍しいものは見つけられるかな。)
もうそれは、自分の感性で手に取るカジュアルなスタイル。
決して形式ばらないイマジネーションを存分に働かせることの出来る、自由で遊び心の満載の時間なのです。
既に傷み始めているこれまでのピオニーとデルフィニュウム、まだまだ元気なスプレーローズ(どちらもFlowerBar)に、今日は新顔を投入。
先生おすすめのJAさんが、本当に穴場でした。


JAさんは、生産者の顔が見れる場所。
家に持ち帰り包みを開き、葉を落とすと・・植物の芳香をとても強く感じました。
いつもの花レッスンでもそうですが、それよりも花の生気をダイレクトに感じます。
虫食いの葉も愛おしくて、嬉しくなる。
生鮮食品と同じように、いのちを頂く神聖な花時間です。
花を咲かせるまで、その人の命を費やして育ててくれたことに、また心を和ませてくれる花たちに感謝して・・。

ふわふわ金魚草入りの、豊かなフラワーカクテルになりました(笑)。


2週間も生花レッスンがお休みだと、私の場合・・本当に花ロス。
Barをはしごする楽しみ、彩りカクテルにアレンジする悦び、傷んだ花をもっと生かすアイディア・・それらを自分の手で作り出せる嬉しさ。
これらを知ると、どうにか心も落ち着きを取り戻せます。


花に出会った20年前では考えられない今現在の日常に、改めて驚きながらも心の拠り所となるこの子たちには、たくさんのありがとうを言っても言い尽くせるものではありません。
素敵な花写真に、孤独な子育ても、心の寂しさも・・たくさんのことを救ってもらいました。
写真を撮り続ける日常を、喜びを伝えられる瞬間を・・出来る限り続けていきたいと思います。



2017年6月8日木曜日

モネの睡蓮~Schone Arbeiten~

何を作ろうかと・・そんな選択するゆとりなどは私にはなく(笑)。
作れること自体が幸せです。

昨日のシェーネアルバイテンは、"モネの睡蓮"。
"いま、この瞬間"を、モザイク風の筆タッチで繊細に描き出す、印象主義の絵画。
その第一人者、クロード・モネの世界を波打つワイヤーと植物とで再現しています。

青みがかった藤色の植物"フィビキア"が、スエード素材のような手触りでとても愛らしく素敵。
種の入った薄皮部分も剥がして、作品素材にしてしまう無駄のなさにもちょぴり感動しました。
伝わるかな、静かな水面のきらめきに浮かぶ睡蓮の美しさ。


モネは晩年を過ごしたフランスパリ郊外のジヴェルニーにおいては、40年をかけて自分の庭を一から作り上げたと言います。
自分は何を見ているのか、そしてどうすればそれを絵に描くことができるのかを探求し続けた彼。

出来上がった作品をファインダー越しに見て思うのは、近頃胸に響くこんな言葉です。
見ようとしなければ見えないし、聞こうと思わなければ聞こえない。
感じようと思わなければ心で感じることはできない。
先日の娘の土曜学習で、校長先生から頂いた言葉です。

お日さまの見えない今日は、何を感じただろう・・私。
シェーネの世界から、たくさんのことを思います。