2017年2月13日月曜日

曲げわっぱ物語~くらし随筆(2) いわき民報~

本日は、我が家の昼食事情。
お弁当を作り出してもう何年になったでしょう。
冷やごはんなど食えるか!などとは決して言わない彼に感謝なのですが(笑)。
毎回入れる玄米や雑穀米も、天然材の調湿効果でふっくり香ばしく頂けます。
秋田杉のほのかな香りも魅力的。
使用後の汚れもさらりと落ちるのです。
日本の伝統技術・・曲げわっぱを使うようになってからは、今まで以上にランチタイムが楽しみになりました。
趣のある箱には私も五味五色を心がけて、目と舌で楽しめるようにおかずを詰めるように努力しています(笑)。
一つの箱に、和・洋・中・・なんて、テーマを決めて詰めるのもまた楽しい。
日本の「Bento」は、海外から見たらとても繊細で素敵な食文化。
今日は何が入っているのかな・・と聞いてくれる夫や子どもたちに、少しでも応えたいと思う気持ちが、早起きして頑張れる私の原動力なのです。
お値段こそ張りますが、お財布事情が許すのであれば心惹かれる方はぜひ‥お薦めです!



2017年2月8日水曜日

長女への想い

高校を卒業するまでのあと数週間、長女と過ごす時間がとても貴重です。
何だか、毎日夕食を作ってくれるのでありがたい。
お風呂掃除も、洗濯ものを畳むのも喜んでしてくれるのがありがたい。
次女、三女が帰宅すれば、母親の私は彼女にしたら「レンタル中」になるので、二人きりの時間は私自身も大切にしたいと思っています。

読み聞かせまでの時間・・。
今日は一緒に散歩。
土手の日本水仙が美しかった・・。


一時間近くはウォーキングしたでしょうか。
よし、ここを通って帰ろうか・・なんて寄り道。
そこは学校裏にある公園のどんぐり小径。
たくさん走って、凧揚げして、お父さんと鬼ごっこして・・。
いつの間にか思い出話に花が咲き、突如娘が覚えてる?と言い出しました。
「桜は、葉よりも先に花が咲く・・その理由を教えてくれたのはお母さんだよ。」

幼かった頃、満開の桜を見上げて話したことを、この子は覚えているんだ。
そう思ったら、私、泣けてきた。
見上げたら、まだまだ蕾は固くて開こうとしない。
でも、ちゃんと春は近づいているねって、また涙。
草花って、私はやっぱり好きなのです。


開店一番。
まだ誰も来ていないあの店で、今日は母娘ランチデート。
三人三様・・それぞれに娘を生んだとき、この子がいればもう私は何も要らない‥という気持ちを思い出して、また涙。
カフェの片隅にあった、誕生日大全なんていう分厚い占い本を眺めながら、食後は温かなカプチーノを頂きました。
生きていく道は自分で切り開く。
口に出して言ったことはないけれど、いつもあなたにはそう教えてもらっています。
どの子も、そこにいてくれるだけで、母は幸せです。
生まれてきてくれて、ありがとう!




絵本 ミロとまほうのいし

子どもたちが幼かった頃だから、もう10年以上は前になります。
友人が遠方より送ってくれた絵本「ミロとまほうのいし」。
今日はこちらを携えて4年1組に伺います。

この絵本に用意されている結末は、二つ。
“しあわせな終わり”と“かなしい終わり”。
お話の後半から、絵本が真ん中半分にカットされていてどちらの結末を選ぼうか・・と読む側に選択させるという凝った作りになっています。

作者のマーカス・フィスターは、夢のある絵を描く方だなと思います。
「にじいろのさかな」シリーズも、今回の絵本も、魚のうろこや光る不思議な石に、美しくきらりと光る細工をするから、それが特別なものだって・・我が家の娘たちはわくわくしながら絵本に釘付けでした。

谷川俊太郎さんの訳で広がるこの絵本には、自然の法則やいわゆる自然崇拝の価値観が分かりやすく描かれていると思うのです。

みんなの心にどんな思いがこだまするでしょう。
楽しみ(笑)。



2017年2月7日火曜日

南高梅

母の梅よりも先に花を付けた、夫の「南高梅」。
早くきてごらん!と嬉しそうに声をかける姿に、本当にこの人は「梅」が好きなのだなぁとつくづく思うのです。
結婚したての頃、ぷっくりとした南高梅を買ってきては、一つひとつ丁寧に拭き取って自家製梅酒を作り始めました。
それから、ゆとりのある年は時期になると楽しそうに仕込み出すので、いつの間にか私までも彼の梅エキスや梅酒を心待ちにしてしまいます。

二年前にいよいよ南高梅の苗木を購入しましたが、果たして実を結ぶかしら。

今年はたくさん花を持ったので、記念に一枚!


まだ背丈は1mぐらい。
とにかく素敵な樹形にするには、徒長枝をいずれは剪定しなくはならないし、そうしなければ彼の望む実もつくことはないだろうな・・。
たくさん出始めた若枝をぼんやり眺めた先の思いは、その手間のこと(笑)。

梅の隣にはさくらんぼの低木があって、やはりそれも彼が勝手に植えたものなのです。
まぁ、果実系は実をつける姿も楽しみだし、それを小鳥が啄みにやってきて、こっそり逃げていく姿を見るのも心が和みますけれど、ね。
そんな風に、彼が“何か”を買ってきて植えては、いつも心の中で一人呟くのです(笑)。

桜よりも、長く楽しめる梅。

寒さの中、百花に先駆けてぽっと花を付け、香り立ち、しばらくは美しく咲き続けるのだから、私はこの花に欠点など思い浮かびもせず・・。
あの神童と称された菅原道真公が梅をこよなく愛していたことは有名ですが、彼が時の左大臣 藤原時平の政略に人生を狂わされ、左遷されてもなお皇室と国の平穏無事を祈り、身の潔白を証明するのに真心で向き合った晩年を思うと、ぎゅっと胸が切なくなります。
美しい梅の花は、彼の心の拠り所だったのかな。

南高梅の足もとには、すでに開いた花がありました。

白梅を見て、思う人の心は様々です。



2017年2月6日月曜日

はじめまして~くらし随筆(1) いわき民報~

ご縁があって、本日の夕刊(いわき民報)より三か月間、毎週月曜日の「くらし随筆」を担当することになりました。
たっちコラムよりも原稿を仕上げる期間が短い。。。
一週間はあっという間に過ぎるので、気が付けは週末の〆切日。。。
これも、人生・・己の修行でしょうか(笑)

お目に留まりました時は、主婦の呟きにお付き合い頂ければ幸いです。


2017年1月31日火曜日

「いわき WOMAN FESTA」参加者募集について

いわき市男女共同参画センターからのお知らせです。
今年の「いわき WOMAN FESTA」は、2月25日(土)開催します。

第一部は、キャスター 国谷 裕子氏をお招きし、“女性が輝ける社会を目指して~今、伝えたいこと~”と題してご講演頂きます。
23年間キャスターとしてご出演されていたNHK報道番組「クローズアップ現代」では、時代の変化と社会問題について、ひとつのテーマを深く掘り下げて視聴者に分かりやすく伝えて下さる国谷氏の姿がとても魅力的でした。
今回どのようなお話を伺うことが出来るのか、とても楽しみです。

第二部のワークショップでは、テーマに基づき、4~5人単位のグールプ毎に成果発表を行います。
昨年の女性限定フェスタとは異なり、今年は人材育成講座(夫婦編や男性編)に参加された男性も参加できるフェスタであること。
女性も男性も、このいわき市で自分らしく輝ける日々を送るには・・。
参加者同士の交流と意見交換を楽しみに、私も当日は参加したいと思います。

※申込み受付は、2月3日(金)9時から。
 申込み方法、その他当日の内容について、詳しくは、こちら↓
 いわき市ホームページ「いわき WOMAN FESTA」参加者募集についてをご覧ください。 







2017年1月24日火曜日

アナスタシアの節分プレート ~たっちコラムvol.12~

2017.1月号(No.92)のこどもたっちコラムです。


来月は「立春」を迎えます。
旧暦では一年の始まりと考えられていた日です。
季節の節目を表す暦の言葉を知れば、花あしらいの楽しみも深まります。
太陽の動きに合わせた現在の“新暦”になる明治5年まで、人は月の満ち欠けを基準とした“旧暦”を使っていました。
これは季節と月日のずれが生じる暦なので、農作業をするのに支障を感じた昔の人々は、正確に季節を知る手段として一年を24等分する中国伝来の「二十四節気」を取り入れるようになったのです。
季節の変化を読み取る二十四節気・・さらにはこれを3つに細分化した七十二候に映し出される暮らしのことばには、季節の風物を喜ぶ人の心の豊かさも感じられます。



暦の春スタート前日の「節分」には、乾燥や冷気に強い生花を和皿にあしらって、生活空間の邪気も払いのけ。
ヒイラギの代わりは、自宅花壇から摘んできた“ナンテンヒイラギ”です。
スパイダー咲きの大輪糸菊“アナスタシア”や、トゲのある葉先と瑠璃色が目を引く“エリンジウム”に、鬼も退散してしまいそうな意志の強さと美しさを感じます。

参考)国立天文台ホームページ→