2017.1月号(No.92)のこどもたっちコラムです。
来月は「立春」を迎えます。
旧暦では一年の始まりと考えられていた日です。
季節の節目を表す暦の言葉を知れば、花あしらいの楽しみも深まります。
太陽の動きに合わせた現在の“新暦”になる明治5年まで、人は月の満ち欠けを基準とした“旧暦”を使っていました。
これは季節と月日のずれが生じる暦なので、農作業をするのに支障を感じた昔の人々は、正確に季節を知る手段として一年を24等分する中国伝来の「二十四節気」を取り入れるようになったのです。
季節の変化を読み取る二十四節気・・さらにはこれを3つに細分化した七十二候に映し出される暮らしのことばには、季節の風物を喜ぶ人の心の豊かさも感じられます。
暦の春スタート前日の「節分」には、乾燥や冷気に強い生花を和皿にあしらって、生活空間の邪気も払いのけ。
ヒイラギの代わりは、自宅花壇から摘んできた“ナンテンヒイラギ”です。
スパイダー咲きの大輪糸菊“アナスタシア”や、トゲのある葉先と瑠璃色が目を引く“エリンジウム”に、鬼も退散してしまいそうな意志の強さと美しさを感じます。
参考)国立天文台ホームページ→ ☆
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