2016年9月16日金曜日

第22回福島県PTA連合会郡市P母親代表者懇談会

今日は漢字だけの長いタイトルに、かたい印象を受けなくもないですが。
実際はとてもためになる研修の多い、母親委員会。
小学校でのひとり役員からスタートし、私はかれこれ7年目の在籍になります(笑)。
今朝は8時ごろ家を出て、本宮へと車を走らせました。
向かうは福島県農業総合センターです。
初めての施設訪問と、ちょっと泣き出しそうな空にお出迎えされて不安で胸がドキドキ。
でも、足を一歩踏み入れたら建物の素晴らしさと出会った人の温かさに、とても癒されました。



ご講話頂いたのは、福島大学うつくしま未来支援センター特任准教授 大瀬健嗣氏による、「放射線の基礎と食品中の放射能」。
続いて、消費者庁消費者安全課 政策調査員 野田健氏による「食品中の放射性物質の評価と管理の現状」について情報提供がありました。

昼食後のグループ別懇談会では、「放射線による食品リスクについて」語り合い、様々な価値観を共有しました。
ご一緒した同テーブルのお母さん方との出会いに感謝!
浜通り(私)・中通り・会津地方のコラボトークは、とても実のあるものでした。

安心(主観)と安全(客観)は異なること。
人の数だけ、安心だと思える基準にも違いがあって当たり前なのかも。
確かな情報を知り得ることと、自分なりの物差しを持ち合わせることが大切かなと思いました。

震災から5年。
これまでもあれからも、ここで暮らしているのです。



敷地内の植栽が早くも真っ赤だったので、目を惹きました。
昨年我が家でも、このハート形の葉が欲しくて、まだ小さい株立ちの“カツラ”を植えました。
こちらは一本立ちのカツラ?それとも、マルバノキ?
♡の葉、やっぱり可愛い!


子どもたちのお弁当を毎日早起きして作り、朝ひと通り家事を済ませて、こういった場へ向かおうとする自分の原動力って何だろう・・と、家路に向かう車中でフッと考えました。
子どもが好きなこと、子どもを通してみる学校が好きなこと、向上し合える出会いが好きなこと。
自分で直接足を運んで、自分の目で見ることが好きなのかも。

確かな情報、ずっと気になる問題の突破口は、見ようと思わないと見えないものだし、そうやって直接目で見て、触れて、確認するしか方法はないような気がしています。

センター出入り口には、あまり目立たないアベリア(エドワード・ゴーチャー)の花が可憐に咲いていました。
ずっと見てみたいと思っていた、小さな花に出会えたことも今日は幸せでした。






2016年9月15日木曜日

中秋の名月~一文字レター~

外の虫の音が心地よいです。
明後日の満月が十五夜だと思っていたら、今年は今夜が中秋の名月。
うっすらと雲のかかったお月さまを、ちょっとだけ見ることが出来ました。
日中も夏の匂いが遠のいてきました。
このまま、秋へまっしぐら・・となるかな。

母の描く一文字レター、9月~10月のカレンダーは、“月”。
流れる文字に、金の絵の具をうっすら一塗。
よく見るとキラキラと細かな輝きが見えます。

春や夏とは異なる秋の月。
もっともっと夜空が美しい冬に向かう途中の、穏やかな月。
毎夜、表情の異なる月を見るのが楽しみです。


昨夜は久しぶりに遠くに住む実姉と長電話をしました。
姉妹・・というのは、本当に話が尽きないもので、近くに住んでいたなら手に取って共有できるモノだらけだっただろうと思います(笑)。

月見、読書、DVD鑑賞、長電話、・・ちょっとのお酒?
秋の夜長にしたいこと、頭の中で色々と挙げているところです。


2016年9月13日火曜日

Mint Pot ~for my dearest~

誕生日、記念日、その他諸々のライフイベント。
今月からそれらがコンスタントに巡ってきて、気がつけば年の瀬・・と感じることの多い我が家です。

最初に誕生日を迎える次女に、彼女が好きなグリーンカラーのアレンジを作りました。
大きなお腹を抱えていた15年前のこの月は、アメリカで同時多発テロが起きた月。
メディアで知る惨い現実と、それから数日後に生まれてきた命の尊さとを共に感じて過ごした時代でした。

子育て中の記憶・・というのは、忘れまいとしても所々飛んでいてまだら模様です。
母親として心が折れそうな出来事がある時は、記憶欠如の部分を埋めるべく時折アルバムを見返しています。


彼女に助言を求められる時、この頃思うのはこんなこと。
それは、私自身のこれまでの経験で感じ得た事柄でしか話を持ち掛けることが出来ないということに、ジレンマを感じている・・ということです。
だからどうしても話も考えも偏りがちです。
出来れば親も子もちょっと世界を広げて、それぞれに異なる場所で過ごして感じたこと共有したいな・・と思います。

学校以外の場所で、お盆明けから弓道を始めた彼女。
ずっとしたいと思っていたことに、勇気を出して挑戦し始めました。
家庭でも学校でもないコミュニティで、何を感じているのか。
これからも成長を見守りたいです。


2016年9月12日月曜日

Art de Vivre ~Strauss~

20年ぶりに花と向き合う時間を持ち始めてからは、折に触れて“Art de Vivre (アール・ドゥ・ヴィーブル)”という耳慣れない言葉に出会うことが多くなりました。
このフランス語を直訳すれば、“生きること(生活すること)はアート(芸術)である”という意味らしいのです。
暮らし方も生き方も心豊かに過ごそうとするフランス人の、美意識の高さを感じずにはいられない言葉のように受け取られます。
日本的な美の概念ならば、“わびさび”や“あいまいさ”が代表的なところなのかな。
その国の、その人ごとの、こだわりや好きを追求して生きていく小粋なライフスタイルは、フランス人でも日本人でも常々私は憧れを抱きます。

(自分の好きって何だろう・・。)
心地よいもの、こだわりを持つもの、恋い焦がれるもの。
ほぼ直感的に目と心を奪われる有形無形のモノたちが頭に浮かんできます。

今日の生花レッスンは、“花の都”パリを感じさせてくれるような素敵な色使いと個性的な花材でシュトラウス(花束)を形作りました。
ダマスク柄のシートやサテンリボンでのおめかしも、レッスンの一部です(笑)。



青ドラセナと華やかなバラ(ザ・テレサ)のコントラスト、それから柔らかな花弁を持つトルコキキョウとのコンビネーションにうっとりします。
個性的で美しいな・・と思うのは、粒々のベンケイソウと小ぶりのカラー(ピンクハート)。
薄黄色のガーベラ(マリブ)も、程よいアクセントになりました。


今日も花たちは定位置へ。
涼しい一日だったので、持ち帰り後もくたびれていない様子で嬉しいです。
久しぶりに、フレッシュフラワーの“気”をいただきました(笑)。

花の美しさ、個々の尊さ、好きにはなれなかった切り花になぜか“命”を感じること。
聞いてくれる誰かに、言わずにはいられない今日です。


2016年9月9日金曜日

Antique Mauve Color ~Frame Arrangement~ 

とあるご縁で、花に触れてみたいというお子さんと、ここ数回ほど一緒に花時間を過ごしています。
予め好みの色を聞いて生花を用意したり、手持ちのプリザーブドフラワーを持参したりしてのお宅訪問。
私は隣に座り、お互いに好きなように花を挿していく・・とても穏やかな時間です。

今日はお礼に音楽を聴きに来てくださいと、市内で開かれていた方部音楽祭へ招かれました。
人混みの中でその子を見つけて大きく手を振ったら、満面の笑み。
子どもたちが斉唱した歌声と詞が胸に響いて、少し涙が出ました。

私は花時間の愉しさを贈り、彼女からは音楽を奏でる喜びを伝えて貰いました。

彼女は淡い色が好きらしいけれど、私はちょっとくすんだ色が好きなのだと話たら、何故か目を丸くします。
何故だろうと思って理由を聞いてみると、“くすんだ色は、汚れたイメージがある・・”とのこと(笑)。
心にほんの一滴墨を落とした色が、きっと彼女にとってはくすんだ色なのかな。

(ピンクや紫、茶色のアンティークカラーを素敵だな・・と思い始めたのはいつ頃からだっただろう。)
音楽祭から戻ってきて、以前教室で作ったフレームアレンジを眺めながらそんなことを考えていました。


くすんだ色は、花の陰影が多くて奥行きを感じます。
フレームにモーブ色のアーティフィシャルを集めたら・・何となく絵画のように見えなくもない(笑)。
きっと彼女がたくさんの経験を積んだ後、花に触れたならくすんだ色の魅力を知るのではないかと思います。
経験値の低い私も、彼女と同じです。
生きる場所も年齢も異なりますが、いつも会うたびに胸の奥に何かを感じる花時間です。

2016年9月8日木曜日

Bouquet of Ribbon cufflinks ~ORNE卒業課題~

前回の平窪でのレッスン(アトリエNATURA)から、1か月以上が経ちました。
久しぶりに先生に会えて、とても嬉しかった(笑)。

車のちょっとしたトラブルがあって、今日は慣れない代車で伺いました。
いつもより排気量の少ない車でしたけど・・帰宅時には少し愛着がわいて、天候優れなくても何故かほっこりとした気持ちでした。

本日のレッスン作品は制作途中なので、後日記録するとして・・。
オルネフラワーもひと通り基礎的なモチーフ作りは終わりました。
只今協会へ提出中なのは、ディプロマコースの卒業課題です。
ジュエリーローズ、重ね花、リボンワークも取り入れて、花を一切用いないオルネフラワーのみのブーケを作りました。
どんな評価になるでしょう。。。
ドキドキして返却を待っています(笑)


 シルバー色のワイヤーであれば、迷いなく純白のリボンを選ぶのですが、先生が用意して下さった生成り色のリボンを合わせてみたら、予想外にしっくり馴染みました(笑)。
色って実に不思議。
リボンのわずかな黄味が加わると、シャープな印象のシルバー色が柔らかく感じます。
加えてストライプのオーガンジーも、私の心を鷲掴みに(笑)。

セルフフォトレッスンも兼ねたこちら“リボンカフスの花束”の記録は、これからの励みにしようかと思います。





2016年9月6日火曜日

ちいさな かがくのとも

福音館書店さんには、我が家もとてもお世話になりました。
添い寝しながら読み聞かせをすると、いつの間にか寝落ちしていて私自身の顔の上に絵本を落として目が覚める始末。
巷にはたくさんの絵本がありますが、手に取る私も広げる我が子も、情緒が安定するのを感じます。
月刊絵本“こどものとも”は、創刊60周年。
かがくのとも”(1969年に世界で初めて刊行された「月刊科学絵本」)に関しては、6年前に500号を迎えたそうで。
特に知的好奇心を刺激する科学絵本は、身近な事柄が優しくわかりやすく描かれていて大好きです。

明日は、2学期最初の読み聞かせで、私の担当は特別支援学級です。
顔見知りのお友だちもいて、会うのが楽しみ。
どんな絵本に興味を持ってくれるのか事前に担任の先生に確認したところ、何でもOKです!とお返事をいただきました(笑)。
ならば・・と、今回は手持ちの科学絵本をセレクト。

虫のお腹の後ろって見たことある?
トンボってどこで生まれて、どうやって羽をひろげて空を飛ぶの?

きっと生き物の見方が変わること間違いなしです(笑)


教科の中で、私はやはり一番に理科が好きでした。
祖父にプレゼントしてもらった顕微鏡で、付属のプレパラートだけでは物足りず、台所からは野菜、庭から草花をもらって・・どうにかピントを合わせて覗き込みました。

年頃になると、さすがに図鑑関係だけでは知力も低下の一途をたどるかな・・と書物を手に取るも、国語嫌いの私が読みたいと思うのは、やはり科学偉人の伝記もの。
ご想像通り読み解くまでには至らないまでも、彼らの努力と後世に受け継がれた偉大なる業績には感動しきりでした。
中でも、ダーウィンの名言は胸を打つものがあって、今に至ってもそこから生きるパワーを貰い続けています。
※チャールズ・ダーウィン
1809年~1882年。イギリスの自然科学者・地質学者・生物学者。“種の起源”著し、進化論を提唱。)

生き残るのは、最も強い種でも、最も知的な種でもない。
最も変化に適応できる種が残るのだ。
by Charles Darvin

個々の多様性を受け止めあい、共生していくこと。
明日会える子どもたちに贈るばかりではない、私たち個人へのメッセージのように感じます。