2017年5月10日水曜日

Tokyo Story ② ~晴海からタワーへ~


晴海から始まった二日目の朝。
爽やかな潮風を頬に受けると安心するのは、私が生粋の浜っ子だから?(笑)

目的の違う子どもたちに、彼と私・・それぞれが役割受け持って、別行動の半日でした。
私は次女と都内散策、彼は三女とキッザニア。
娘たちは、いつも私と行動を共にしたがりますが、今回三女の気持ちを惹きつける・・彼がそんな声かけをしてくれたおかげで、私は次女と時間をたっぷり使えました。
彼の理解と優しさには、本当にいつも感謝なのです。

さて、どれだけのパビリオンを回ったことか。
目を輝かせて話す彼女が愛おしい(笑)。
懐かしいな・・。
末っ子が生まれるまでの間、上の子たちも行きましたっけ。
お仕事をしていただいた"キッゾ"。
この次行く時まで、銀行へ大切に貯金してあります(笑)。


 散策終わった私たちは、いざ、待ち合わせの東京タワーまで。
タワーの周りには、満開の薔薇が咲きこぼれていました。
絵的にステキ。
来年で竣工から60年目を迎える東京タワー。
本来なら無機質な鉄塔が、こうも写真で温かく見えるのは、取り囲まれた薔薇の効果ばかりでもなさそう。
東京タワーが出来てから、ずっと中のお土産屋さんを切盛りしている老婦人とお話をしました。

「土産もだいぶ変わってね。戦後だったから昔は家庭用品がよく売れたものだよ。」って。
たくさんの人と歴史を、高い場所から見守ってきたタワーは、人の心が宿っていそう。


タワーからのスタートでしたら、間違いなく階段を使って上まで歩いて行ったかも。
くたくたに疲れていた我が家は、エレベーターで上まで。

都心を一望できる展望台に到着しましたが、子どもたちは床のガラス窓の上に乗って早速肝試しです。
こちら、地面まで見下ろせる"ルックダウン・ウィンドウ"。
このぐらいの狭さなら・・・大丈夫?


もっと大きなガラスでは、彼も一緒に肝試し(笑)。
どちらかというと高所恐怖症ぎみなのに、比較的平気そう。
・・・私はもう、覗いただけで手に汗が滲んできました。
今でも、写真を見ただけでもドキドキします。


帰りは、セコイア林を抜けて・・。
高さ100M 近くにもなる大高木のヒノキ科植物"セコイア"。
首が痛くなるほど見上げた並木に、ルックダウン・ウィンドウとは異なる胸の高鳴りを覚えました。
樹木には、魂が宿っていると思うのです。
もちろん自然の蒸散やマイナスイオン効果もあるとは思いますが、それだけでは説明しようのない空気感。
汚してはいけないような、神聖なる場所でした。


「これから、どこへ行くの?」
生きている小さな社会の、さらに行動半径がまだまだ狭い末っ子にとっては、家族との遠出は夢であり冒険であり、発見と喜びの連続です(笑)。

彼女がまだ見ぬ場所へ、これから向かいます。
・・そうそう、私もまだでした。

旅日記は、③へと続きます^^☆



2017年5月8日月曜日

連休明けの"Iris"

連休明けの生活が始まりました。
ちょっぴり今朝は、私、声を荒げた(笑)。
母親業は、忍耐、体力、寛容、多様・・と、色々自分を試されるものだと思っています。
家族しか知らない私の顔は、百変化。
それでも慕ってくれる存在は、本当にかけがえのないものです。

気を取り直して、花レッスン前にちらりと外を眺めたら、"アイリス"と目が合いました。
5月の風と太陽が良く似合う、爽やかな色。

私同様に心なしかくたびれておりますが、この佇まい・・真似をしたいほど凜としています。
締め具合と緩さ加減と・・"ときにはいい気分になるために、ちょっと自分を甘やかすことも必要だね"って声をかけてくれているみたい(笑)。


帰ってきたら抱きしめる、帰ってきたら話を沢山聞いてみる・・。
今日一番に、私がやりたいことです。
素敵な花は、それからでいい。

連休明けの気だるさに、今日のアレンジが癒してくれると信じています。

2017年5月6日土曜日

Tokyo Story ① ~上野にて~

とにかく、今年の連休はよく歩きました(笑)。
日中は汗ばむほどの都内でしたが、雨が降らなくて本当に良かった~!
上野動物園から始まった初日・・午後は、楽しみにしていた"シャセリオー展"(国立西洋美術館にて5/28まで開催中)へ。
しばらくぶりに絵画を堪能。
前半の動物園と人混みで、かなりの脳疲労を起こしていたので、音声ガイダンスに助けられての鑑賞となりました。

1819年にカリブ海の島で生まれた"テオドール・シャセリオー"。
自分の容姿にコンプレックスを抱いていたと言いますが、幼い頃から絵の才能を発揮した彼は、父親の影響で旅に強いあこがれを持ち、異国の人々や風景を描きました。

フランスで活躍したロマン派の画家である彼は、37歳という若さで他界します。
私は、彼の描く女性画にうっとり。
恋愛関係にあったという女優"アリス・オジー" (「泉のほとりで眠るニンフ」)も官能的で素敵でしたが、私はやはりメインビジュアルのこちら「ガバリュス譲の肖像」。
モデルとなった"マリー・テレーズ・ガバリュス"が纏う淡いドレスとケープ、ソファーに寄りかかる姿が優しくて穏やかな気持ちになりました。
手にはスミレの花束、水仙の花の髪飾り・・甘い春の香りまで届きそう。
花と女性って・・やっぱり素敵な組み合わせ(笑)。



子どもたち・・特に下の子なんて疲れているでしょうに、とても良く頑張って歩きました。
夕方になると、外吹く風も涼しく感じて、もうひと踏ん張り行けるかな~!?
ロダンの前庭彫刻を見て、元気を出させる。
・・私が一番に、元気を貰いましたけど・・(笑)。


さてさて、国立科学博物館ですが、こちらも絵画鑑賞とは異なる濃密な内容でとても楽しむことが出来ました。
命の始まりから、今に至るまで歴史と科学の進歩。
一日中、この場所で過ごしたい私は、天井の美しさにしばし見惚れて気が遠のきました(笑)。
規則的な装飾、デコラティブな装飾が好きなのは、その光と影が美しいから。
このモノクロのワンショット・・葉書きに加工したいくらいお気に入りです。


旅の記録と写真の整理は続きます。
手の空いた時に気ままに・・ね。

ブログで思い出を綴るのも楽しいものです。
家族と過ごす時間もいつかは子どもたちが巣立ち、元の二人に戻りますから。

いつか過去を懐かしく振り返る時、楽しかった思い出が私を支えていたと分かる気がして・・忘れないように残しておきたい。

新緑の季節、素敵な三日間でした。






2017年5月2日火曜日

Sense of Fun

泣きたいほど、今日は空が晴れて心が弾みました。
外の空気が気持ちいい。
出先で園芸コーナーを覗いたら、色とりどりの花がポットに咲き乱れていたので、うっとり眺めること数十分・・。
お客さんは次々に花を買って・・人の心を癒す草花って、愛されているなぁと微笑ましくなりました。

明日からお休みが始まると思うと、やること済まそう!と小走りで過ごしますし、今日に限って何件も電話が入ったり、予定外の来客もあったり。
でも、オフになるなら頑張れる!そんな気持ちで、物事楽しみながら過ごしました。

"楽しみながら"って言うのが、いつも大切にしていること。
だって、楽しみながらやると、結果が全然異なるから(笑)。
得るものがとても大きいし、本来の目的とは違う付加価値もあるし。
そんな風に自分を持っていく・・気持ちを上げていくお気に入りの一角がキッチンにはあります。
心を離さない言葉、絵、小物、香りを置いておく、自分だけの特別空間。
きっと家族が見ても感じないかもしれません(笑)。
それでもいいわ。
大切なのは、他の誰でもなくスイッチ入れようとする自分だから(笑)。


レッスンで用いた花を、再利用したくてほぐしました。
我が家は、家全体が乾燥気味なので、一見プリザーブドフラワーに優しそうな環境に思えがちですけど、水分抜け過ぎて"からっから"。
でも束ね直したら贅沢なドライフラワーの様相です。
生花なら枯れてしまって破棄か、ドライかの最期ですが、プリザーブドフラワーの新たな発見がここにありました。
シャビーシックな楽しみ方。
モチベアップのコーナーに、アーティフィシャルも置いてみて、何を作ろうか・・とイメージを膨らませています。

でもね。
最終的には、結局フォト遊び(笑)。
コントラスト、色抜き、ハイライト、レタリング。。。
絵葉書のような1枚にするのが、私の遊び心。
物事に対して、好きなことなら詰められる・・遊び心から生まれる価値は、心の安定を授けてくれます。



2017年5月1日月曜日

砂糖菓子のような白小花たち~イベリス&雪柳~

大好きな5月に入りました!
始めて数か月たつ"Instagram"も、今日は"恋人たちの出会いの花"でもある"スズラン(muguet)"の写真が目につきます。
フランスで「ミュゲの日」の今日は、大切な人たちの幸せを願う日・・。
私も硝子のミュゲを見て、パートナーシップの大切さを感じているところです。

さて、春は花盛りで、写真のアップが追いつきません(笑)。
それはとても嬉しいことで、贅沢なことで、生きていて良かったな・・と思う細やかな悦び。
これまで使っていたカメラの最期を迎えてひどく私は悲しんでいましたから、サンタさんが新しいカメラをプレゼントしてくれたことは、年明け早々最大の悦びでした(笑)。
スマートフォンとデジタル一眼レフとの交互使いの毎日ですけど、決定的に違うのは、今回もファインダー付のカメラを選んで覗いて撮ること。
この"覗く"というアクションが、顕微鏡を覗いているようでワクワクするのです。
ミクロの世界までは到底到達しない、花を愛でる観察方法(笑)。
その子らしく撮りたくて、日々の写真撮影を楽しんでいます。

このイベリス・・その名も英名"Candy tuft"!
砂糖菓子のような小花特有の可愛らしさがたまりません。
陽の光が好きでくるっと顔をねじらせてみるので、当然まっすぐ伸びない。
花言葉"甘い誘惑"に負けそうな、小悪魔的な可憐さに惹かれます。


それから春を告げる花・・雪柳も既に写真のピークを過ぎて、新緑の季節に相応しい若葉一色になりつつあります。
手に取ると小指の腹の乗るくらいの、直径一センチにも満たない花形。
こんなに小さいのに、完璧なフォルムなのです。
先日の強風に煽られて散ってしまっても、こうやって写真に残した枯れない花図鑑を眺められるので嬉しい限り。

花と我が子が重なります。
花の成長は子の成長と共に・・私の悦びです。


2017年4月30日日曜日

ガーデン風シュトラウス ~たっちコラムvol.15~

2017.4月号(No.95)のこどもたっちコラムです。

フラワーアレンジを習う上で、ひそかに思い描く夢・・いつか自分で育てた草花で、自然を日常に感じられる「シャンペトル(田舎風)ブーケ」を作ること。

そこにはメインの花以外に、実もの、枝もの、小花たち、ハーブや蔓状のグリーンをたっぷり入れ、中でも欠かすことはできない“グラミネ”と呼ばれるイネ科やキビ科の穂状草で、エアリーな雰囲気を醸し出したいと思う・・。

そんな理想を胸に抱きながら、それとは対照的な基本の「シュトラウス(手の中で組む小さな花束」をサクサクと仕上げることが、先ずは小さな目標です。



完成後の花束自体が自立するように花材を螺旋状に、それから蝶が舞うようにゆったり組むのが作る上でのお約束。

張りのあるグリーン"マルバルスカス"や"ストック"の甘い香りを取り入れたら、どことなく庭から摘んできたイメージに・・。
実際花壇から頂いてきた"スノーフレーク"は、スズランと似ている可愛らしい別花です。
一見カモミールと見間違えそうな"マトリカリア"や"ホワイトレースフラワー"の小花で、優しさも加味してみました。

2017年4月29日土曜日

Original Cupcake

春休み中に伺いたかった、洋菓子レッスン
粉もの大好きな私と子どもたち、バタークリーム好きな彼の要望に応えたくて、ようやく伺えた先日です。
今回は愛しのカップケーキ作り♡
大好きな海外ドラマや映画にも登場したものですから、もう、気分はひとり"Magnolia Bakery"でした(笑)。
仕上がりのケーキは、こちら。
敷き紙を変えるだけでも雰囲気が変わります。


クレームパティシェールとイタリアンメレンゲを混ぜ込んだバタークリーム、これがまた美味しい!
惜しげもなくナッツをふんだんに使った焼き菓子とお茶のほろ苦さで、作りたてのカップケーキもさらりとお腹の中に消えてしまいました(笑)。



自宅で食すると、リラックスしているせいか・・また美味しさも格別です。
市販のお菓子にはない、味の優しさを感じます。

私も満足ですけれど、家族に喜んでもらえるのがやっぱり一番嬉しい。


お持ち帰り用として、ミニケーキをパッキングして下さった先生のお心遣いに感謝!
当日は、くらし随筆のご担当様と、バトンを渡す彼女も来てくれたので、ミニサイズを味見して頂きました(笑)。

それから久しぶりに、NY仕込みのカップケーキの本を読みたくなって、書棚から取り出してきました。
人生後半、これから大切にしたいことは、いかにストレスを溜めずして心地よく生きていくか・・。
そのお手伝いをしてくれる、洋菓子レッスンとなりそうな予感です。
またまた、来月へと続く・・。