2016年12月27日火曜日

真冬の“ひまわり” ~ゴッホとゴーギャン展~

10/8から12/18まで、2か月半近く東京都美術館で開催されていた「ゴッホとゴーギャン展」。
タイムリーに日記に載せられなかったことが悔やまれますが、今月初め母たちは美術鑑賞へと出かけました。

19世紀末に活躍した、ポスト印象派画家“フィンセント・ファン・ゴッホ(1953-1890)”と“ポール・ゴーギャン(1848-1903)”の二人に焦点を当てた、日本初の展覧会だったそうです。

オランダ出身のゴッホに、片や幼少期を南米ペルーで過ごしたゴーギャン。
生い立ちの異なる彼らが1888年に南仏で約2か月の共同生活を送りました。
絵画の表現方法も違う二人は、どんな風に互いに影響を与え合ったのか。


「ゴーギャンと私は、体中の熱が消えるほど感情を高ぶらせて、話し込んだものだ。」
~ゴッホの手紙(1889年9月)より抜粋~



東京美術館では、次回1/21からはヴェネツィア・ルネサンス美術の魅力を堪能できる「ティツィアーノとヴェネツィア派展」。
“ミケランジェロが嫉妬した、その色彩”・・って、何?
案内のキャッチフレーズがすごく気になります(笑)。

ゴッホ、ゴーギャンを楽しみたければ、モネ、ルノワール、ドガを代表する印象派から、20世紀のドイツ絵画・フランス絵画まで、ヨーロッパの名画に会える上野の森美術館の「デトロイト美術館展」へ。
こちらは、1/20まで開催されているそうです。

それにしても、真冬に“ひまわり”かぁ。
ゴッホの力強いタッチとゴーギャンの色彩を見ると・・心が熱くなって、丸めていた背中も心なしかシャキッとする感じです(笑)。
母たちの美術館散策、次回はどこへ行くのでしょう。
実際私は足を運んでいるわけではないのに、なぜかワクワク、心待ちにしてしまいます。

2016年12月26日月曜日

迎春スワッグ ~たっちコラムvol.11~

2016.12月号(No.91)のこどもたっちコラムです。


儚い花のいのちを心に留めておくには、花を押したり乾燥させたり。
季節の草花の色褪せる過程も楽しみながら作るドライフラワーをそっと壁に掛ければ、ノスタルジックな風合いの“スワッグ(swag)”が完成。
ドイツ語で“壁飾り”を意味するスワッグには、生命の象徴として邪気を払いのける魔よけの意味があるそうです。

さて、伝統的な純和風スワッグならば、正月のしめ飾りがそれに当たるのかもしれません。
幸せや心身の健康を授けて下さるという年神様を出迎えるために、神聖な場所を意味するしめ縄を正月飾りには使います。
今月は、「仕事場の壁面飾りを」というミッションが私にはありました。
室内なので、藁のしめ縄よりは繊細な慶事の水引きが相応しく思います。
松や竹の緑色、梅・椿・胡蝶蘭の紅白色にオンシジュームの黄色、末広がりの金色扇を添えて、キャスケードブーケの要領で流れるようにアーティフィシャルを組んでいきます。


日本に息づく文化と現代的な美の感性も子どもたちに伝えられたら・・今年出会えた人や花たち、夢や希望を忘れずにいようと思う年の瀬です。

2016年12月25日日曜日

Merry Christmas 2016

今夜はホームパーティ。
カレンダーの裏側に、クリスマス会のプログラムを書くのは末っ子の役目です。
彼女お手製のマイクを使って、はじめのあいさつからスタートしました。
食事をしながら、家族それぞれが今年を振り返って一言スピーチをした後は、余興に入って・・。
景品付きのビンゴゲームの他に、子どもたちのピアノ演奏もあり、それなりに形にはなっているクリスマス会です(笑)。

子どもの頃は、私自身もこんなことをするのが好きでした。
学校でのお楽しみ会のように、折り紙で輪つなぎを作り、ティッシュペーパーでは花飾りを。
紙面裏には家族みんなに知らせたいことをまとめて書いてみたり。
楽しかった思い出はずっと心に残っているので、ささやかながら子どもたちと毎年催しています。

それから決まって一言スピーチに盛り込むことは、自分の今年を振り返ったとき漢字一文字で表すとしたら何になるか?というもの。
私の今年は「動」です。
とにかく家の中でも外でもよく動いたな・・と思うから(笑)。
ここ6~7年、じっと思い考えるだけだったことも、自分の意志で行動を起こしました。
動けば・・見えなかった気持ちも分かるものなのです。


クリスマスが終われば、一先ず今年は終わった感じで、家の中も雰囲気が変わります(笑)。
新年へ向けて仕事場の飾りも、お正月テイストに変えました。

人の数だけ、沢山の今日があって明日があって。
その中で、自分というものが何なのか・・自身に与えられた役目を全うしようと思う今年のクリスマスでした。


2016年12月24日土曜日

木の実のツリー~ORNE~

オルネフラワーの宿題・・“木の実のツリー”が仕上がりました。
クリスマスにぎりぎりで間に合った感じです(笑)。

木の実とスパイス、それにワイヤーで作ったベルルドラードを入れての壁掛けツリーは、スリムな形なので僅かなスペースに飾れそう。
プランター部分に白樺の樹皮を用いているので、ナチュラルな雰囲気が強まって素敵です。


今日はクリスマスイブです。
サンタさんが誰であるのか分かっている上の子たちは、今年は物欲がないのか、お願いすることは目に見えないこと。
まだ何も知らない末っ子は、数週間前に手紙を書いてからずっと今夜を待ち望んで、朝からソワソワしています。
そんな姿を見ていたら、子どもの時に姉がサンタさんへ手紙を書いて送り、届いた返事のことを思い出しました。
(あの当時・・サンタクロース中央郵便局は存在していたのだろうか。)


今年もあと一週間で幕を閉じます。
一年間を振り返って・・思うことはいろいろです(笑)。
家族といつも通り過ごせる時間に感謝しつつ、自分の体を労わったり、来年の抱負を書き出してみたり。
先ずは、風邪をひいて声枯れしてしまったので、喉を大切にしなくては(笑)。
2016年のやり残しはあるかな・・。
キッチンに立ちながら、頭の中を整理しているところです(笑)。


2016年12月23日金曜日

絵本美術館のクリスマス~まどのそとのそのまたむこう~

さてさて。
本日最大の後悔は、只今カメラ代わりにしているスマートフォンを自宅に置き忘れて出かけたこと(笑)。

先日友人より、一枚の絵はがきを頂きました。
地元の幼稚園の園長先生が、園児たちのために建てられた絵本美術館「まどのそとのそのまたむこう」への招待状でした。(いわき市観光情報サイトより→
震災前に一度訪れたことはありましたが、今日は読み聞かせボランティアのママたちに声をかけて、我が家の末っ子も連れて行きました。

太平洋が一望できるアーバンな建物の中には、天井まで絵本が見事に並べられています。
「うわぁ・・。絵本がきれい・・。宝箱みたい。」
というのが末っ子の館内に入っての第一声でした。(現地ルポは、友人のブログにお任せ^^→
入口入ってすぐのクリスマスツリーは、不思議の国のアリスをテーマに装飾されていて、またこちらも素敵。
写真を撮れないもどかしさ・・。本当に歯痒かったです(笑)。
でもすぐにその後悔は、沢山の絵本を手にして喜びに変わりました。
世界の名物図書館に選ばれたこちらの絵本美術館は、子どもだけではなくて大人のオアシスでもあります。


あれ?カードの向きが逆になってしまったかな?(笑)。

4年前に他界された絵本作家モーリス・センダックの作品に『まどのそとのそのまたむこう(1981年)』があります。
彼の絵本は、非現実的で怖くてユーモアがあって・・作品ごとに絵のタッチも異なるのが魅了的。
『まどのそとのそのまたむこう』は、クラシカルな私好みの絵なので印象深かったのです。
館内を眺めていたら、この本にももちろん出会えます(笑)。

いつもの日常とは異なる風景に・・心癒されたひとときでした。

2016年12月19日月曜日

Fragrance of Spring ~Sweetpea Strauss~

実に困りました・・・。
いよいよ、私の相棒のデジタル一眼レフが最期の時を迎えた感じです(泣)。
不調を訴えてから、労わりながら使っていましたが、もう限界かな。
しばらくはスマホでの撮影・・。
とても便利できれいに撮れますが、一点をフォーカスするとき・・やはり物足りなさや限界を感じます。
どこまで美しく撮れるのか・・色々と挑戦ですが、その前にサンタさんにお願いしなければ(笑)。
クリスマス直前のこの願い、果たして聞き入れてくれるかなぁ~(笑)。

ということで、レッスン記録もその他も、しばらくはスマホフォトです。
今日は春の香りのする花束作りがお題でした。
何の香りかって・・。
大好きなスイートピーが入っています。
その名も“キャサリン”。
トルコキキョウとは一味違う花弁の柔らかさとフリルの美しさも、香り以上に大好きです。
花は全部好きですが、特に気になるものが入るとテンションが上がります(笑)。


間を埋めるグリーンはトゲトゲの雪冠杉なので、花を傷めないように注意を払ってスパイラルにします。
杉はしっかりとしたステムなので、とても組みやすく何となくスパイラルの要領も得てきた感じです。

店先には11月頃からすでにチューリップは出始めていますよ・・とのこと。
ケイトウだって夏の花なのに、未だにありましたし。
季節先取りのフラワーショップは、真冬でも花が枯れないように店内は冷え冷えとしていますが、色とりどりの花が並んでいて・・華やかです。

杉の香りとスイートピーの香り。
冬の厳しさとちょっぴり春の先取りした優しい花束が出来上がりました。


2016年12月13日火曜日

Brocante Style ~Under Proportion~

いわゆる低い位置に花材をアレンジしていく“アンダープロポーション”。
このタイプは受け皿をガラス製のコンポートにして、華やかな花材を置いていけば、エレガントな仕上がりになりそうな気がします。

昨日レッスンのフレッシュ花材はヒムロスギだけ。
あとはノイバラの実やコットン、ストローバインなど・・ドライを用いてアレンジしました。
容れ物には、ブロカントな雰囲気たっぷりのブリキ缶を。
“美しいガラクタ”が語源だという“ブロカント”には、物を愛して大切に長く使っていく、ヨーロッパ文化のこだわりや温かさを感じます。

今回は下地のオアシスには水を含ませていません。
ヒムロスギもいずれは枯れて、葉が茶色に変化していきますが、オールドライになったその時は、このアレンジも一層味わい深くなるのかな・・なんて思います。


一人暮らしを始めた学生時代。
AfternoonTea”で縁の柄が素敵なプレートを購入しました。
生まれて初めて自分用に買ったものなので思い出深く、結婚しても子どもが生まれても、とても大切に使っていました。

そして、今朝のキッチンで気付いてしまった(笑)。
プレートの縁が欠けていることを(泣)。
少しがっかりしましたが20年以上も私と共にあるので、多少欠けていようが、もうそのプレートのある景色が当たり前。
処分する気持ちには到底なれません(笑)。

花だけじゃなくて、物にも思い出がいっぱいです。
今夜は、初めてプレートを手にした時の気持ちが蘇りました(笑)。