2016年6月14日火曜日

構造的

昨日のレッスンお題は、「構造的」。
“植物の材質感によって表面構造を表現する構成”を学ぶものでした。
花、葉、茎の表面の材質感の特徴と違いを理解する。
それらを意図的に組み合わせて、効果的な配置・配列を理解する。

共同形態が自然的なら、こちらは人工的(非自然的)。
長方形の器に、オアシスをデザインカットするところから、繊細な作り込みが始まりました。


優しいピンク色スプレーローズの名は、サクラザカ。
繊細なグリーンは、アルケミラモリスとブプレリウム。
同じ色味は、スプレーマム。
木いちご“ベビーハンズ”の葉は器底に、微かに見える程度です。
紫系統の花材は、野趣あふれるアストランティア(名はローマという)、固い蕾はビバーナムティナス、そしてふわふわのスモークツリー。
特徴のある材質感をもった植物素材が勢揃いです(笑)。

器の形体と材質感も生かしながら、柔らかな茎が痛まないように優しく挿していきます。
出来上がった作品は、和と洋がほのかに調和した感じです。
どれか一つでも欠けてしまったら、きっと器の中が寂しくて完成しないアレンジかな・・と思います。

花材と質感のマッチングがとても新鮮な花時間でした。



2016年6月13日月曜日

雨・雨・雨 ~一文字レター~

雨の月曜日。
植物たちにとっては、恵みの雨。
今年も自然の恩恵を受けながら、雨による被害が出ないように・・と祈るところです。

毎週月曜は、予定がない限り楽しみにしている花時間を過ごします。
仕事や子育てで頭が凝り固まらないよう、心のストレッチを兼ねて足を運ばせています。
今日はお店の外に出ている草花がしっとり濡れて、とても美しく見えました。

母の描く一文字レター、5月から6月のカレンダーは、「雨」。
しとしと降る雨。ぱらぱら降る雨。ざあざあ降る雨。
雨にもたくさんの擬音語や擬態語があって、日本語のふくよかさを感じます。
これから迎える梅雨時期は、雨音に耳を傾けながら家事をするのも悪くはないものです。

どんな雨音が、好きでしょう?


雨音をBGMにあしらってみた本日の花時間作品は、また明日。
花を眺めながら、午後もしっとり頑張りますか。。。(笑)

2016年6月11日土曜日

もっと知りたい!女(わたし)のカラダ in いわき ~男女共同参画基礎講座~

本日の健康セミナー女性編は、2部講座。
第1部は、福島県立医科大学 地域産婦人科支援講座 本多つよし教授による、「女性のカラダとホルモンバランス」でした。
女性は男性に比べ、平均寿命が高い割に健康寿命(健康な状態でどれだけ長生きできるか)が短い。私はそのことを初めて知りました。
誰もが“Well-Aging(ウェルエイジング)”・・上手に老いていきたいところですが、女性はエストロゲンの低下で50代以降様々な疾患にさらされる可能性が大きいのです。
更年期障害、婦人科系癌、生活習慣病、うつ、不眠、神経障害等々。
そして、骨粗鬆症は骨折のリスクが増大しやすくなる疾患ですが、中でも椎体骨折(背骨の圧迫骨折)をしてしまうとその後の死亡リスクを高めるとのこと。
だから骨粗鬆症治療の最大の目的は、やはり何といっても骨折の予防になるわけです。
運動では日頃からの筋力トレーニングの大切さ、食事では大豆イソフラボンの威力を再確認出来ました。
この大豆イソフラボン中のダイゼイン。
腸内細菌によって女性ホルモン様作用を示す“エクオール”という代謝物質に姿を変えますが、日本人では2人に1人しか体内で作り出すことはできないらしいのです。
本日、参加された方のうち10人の尿中エクオール検査を行っていただきましたが、その中でご自身でエクオールを作り出せると分かった人は、たったの3人。
自己生成できなければ、積極的にエクオールを外部から摂取することが望ましいとのこと。
第1部終了後、大塚製薬さんのエクオール含有食品「エクエル」を、その場で試食させて頂きました。
気になる味は?食感は?きな粉のようなモソモソ風味が印象的。
延べ18年間の研究成果を味わえたことに感動しました。

後日、私は自宅でエクオール検査ソイチェックを行う予定です。




第2部は、ウィメンズセンター大阪スタッフ 卜部(うらべ)貴子氏よる、「からだと心の自己決定権~私のからだは私のもの~」。
「女のからだ110番」の電話相談員として活動をされている卜部さんのお話は、女性たちの声を如実に代弁して下さるので、心の問題、人間関係、DV・性暴力等々を赤裸々に知ることが出来ました。
・自分のことは自分で決めていい
・自分の望む性と体で生きていい
・他人の物差し・社会の思い込みを基準にしない生き方を選んでいい
辛いことを我慢する女性たちへの心強いメッセージは、参加者の胸に熱く届いたことと思います。

さらに卜部さんは、東日本大震災により被災地で保護された飼犬たちの里親もされているとのこと。
声を掛けるときは決まって、「めんこいね。めんこいね。」
故郷を離れた犬たちへの東北方言での愛情表現は、そのまま卜部さんのあたたかなお人柄を表しているようでした。


普段はなかなか話を伺えない今回のセミナー講話。
参加された女性たち一人ひとりの胸には、色々な思いがこだましていたと思います。

ご講演下さったお二人に心より感謝申し上げます。
素晴らしいお話を聞かせて下さり、本当にありがとうございました。



2016年6月10日金曜日

Green apple & Roses ~Garland~

今日は暑かった~!
ノースリーブを着ていた人もいてさすがに驚いたけれど、徐々に夏が近づいてきた感じです。

私用で今朝は早めに家を出たので、普段は見られない光景を目にすることが出来ました。
窓を開けて朝礼をしていたカーディーラーさんの活気ある一場面。
営業や整備の男性、事務の女性も皆一同に、躍動感ある声でトーク練習(に見えました)をしていました。
大人が一途に打ち込む様子は、とても美しかったです。
きっといつもと同じ朝の職場風景なのでしょうけれど、初めて見た私は酷く感動(笑)。
子どもたちにもこういった大人の本気度を直に触れさせたいな・・と思いました。

さて、話は変わって。
暑くなると花飾りも涼しげな物が欲しくなります。
昨年カリキュラムで作った花鎖・・真っ直ぐなガーランド。
青りんご入りなので、どことなく美味しそうでフレッシュ感があります。
キッチンのテーブル横カウンターに置きました。
飾っていると末っ子が青りんごを、つんつん。
食べ物のフェイクって、子ども心をくすぐるのかな(笑)?


本の中やフェイクではなく、“本物”を手に取り味わうことは、やっぱり大切だな・・と思います。
香り、重み、味わい・・。
本物の青りんごを口にすると、“これが青りんごなんだ!”って説明なしに分かるから(笑)。

子どもたちの“キャリア教育”や“職業教育”もまた、必要不可欠だと感じました。
私が今朝見た光景。
知らないことを知って得た感動は、ずっと心に残ります。



2016年6月8日水曜日

Dreamy Angel ~ORNE~

可愛らしいモチーフの完成!
スケルトンリーフ、四つ葉のクローバー、それから天使ちゃん。
合わせるビーズの色で、色々なイメージに仕上がるオルネフラワー。
幸せモチーフはどこまでも甘く、その雰囲気を壊さぬようピンクを挿し色にしました。

女子ばかりの我が家では、小さくて可愛いものが好き。
ペンケースやポーチのチャームを、よく雑貨屋さんで見つけてきます。
今日の天使、勝手に名付けた“Dreamy Angel”は、壊れてしまったら悲しいからしばらくは鑑賞用(笑)。
いずれ一人ひとりに作ってあげようかな。

オルゴールの中からは、二つのリーフの顔をのぞかせて、上には“Dreamy Angel”を座らせました。
天使が夢見るのは、欲しいもの?なりたい未来?理想の王子さま?
想像は、娘たちや見る人の心にお任せします(笑)。


カリキュラム作品を完成させるまでの時間は、毎回穏やかで幸せな時間です。
反対にいつもの日常は、私が子どもの頃よりも、待ったなしに時間が流れるように感じます。
大人になったから?それとも、夢見ることを忘れかけているから?

大人になっても始められることがある限り、好奇心と一歩踏み出す勇気を、いくつになっても忘れたくないな・・と思います。

2016年6月7日火曜日

NaNa ~Spray Carnation~

完成したアレンジも好きだけれど、実は“ちょこっと飾り”も大好き。
昨日使えなかった短めステムを寄せ集めたら、形になりました(笑)。

オレンジ色のスプレーカーネーションの名は、“ナナ”。
昨日の主役“ダーリン”不在でも、存在感があります。
きっと、花器に用いたフルートグラスの水色部分が、反対色のナナを淡く受け止めているから(・・と自分なりに解釈。)

窓際にぴったり。
フレッシュフラワーの“ちょこっと飾り”は、何てことはない空間を生かすために必要な飾りです。


カーネーションやトルコキキョウ。
店先で花処理をしていると、寒い間潜っていた虫が花弁の間から顔を出すとのこと。
昨日先生からそんな余談を伺って、ぎょっとしました(笑)。
でも、どちらの花も見るからに柔らかそうな花弁だから、虫が好むのも分かるような気がします。

“ちょこっと飾り”に目を止める時間は、数秒間。
それまでのイライラや寂しさ、喜びや楽しさ等々、花を見てフッと自分の内側を知る“和みのひととき”です。

2016年6月6日月曜日

Darling ~Strauss~ 

記念日に、ささやかなお祝いに、花束を頂いたときはとても嬉しいもの。
小さな子どもが手にしたら、大人が持つより愛らしさも倍増するけれど、その分いたわりながら持つことはしなそうな気がします(笑)。

シュトラウス(花束)レッスン時には、貰う側がどんな状況下であっても解れずきれいな状態であるように、子どもが手にしたことも想像しながらラッピングまで練習します。
赤ちゃんをおくるみで包むように、仕上がった花束を優しくホールド。


このままの姿も絵になるけれど、可哀想なのですぐ水に浸けてあげました。
水を吸い上げて嬉しそうなおすまし顔も、記念に一枚。
本日のメインカラーは、シャンパンを思わせる大人上品なサーモンピンクの色味。
眺めていると日常を忘れてしまいます(笑)。



花材は、カスミソウのような可憐な小花ミスティーブルー(スターチス系)。
グリーンは、ブプレリウムで。
コットンカップと呼ばれるスプレーバラに、スプレーカーネーション。
そして主役のバラは、その名も“ダーリン(=最愛の人)”。
周りはほんのり頬を染めたようなピンク色。
遠目には、クリーム色に見えるのに、中を覗くとメインのシャンパンカラーがお目見えします。
透明感に溢れていて、ふんわり甘い香りです。
鼻を近付け過ぎて、花弁にキスをしてしまいました(笑)。

時間とともに、“ダーリン”が開いてきました。
優しくも華やかな雰囲気です。

愛しい人へ。もしくは愛しい人から。
柔らかでロマンチックなこんなバラを一輪でも贈ったり頂いたら、もうそれだけで胸がキュンとなる美しさです。
ダーリン”恐るべし、花の力(笑)。