2016年4月26日火曜日

進級祝いのブックコサージュ~たっちコラムvol.3~

2016.4月号(No.83)のこどもたっちコラムです。


コサージュ・・というと。
アクリルケースに大事そうに納められた“大人女性の特別な美装飾品”というイメージが真っ先に浮かびます。
七五三や入学・卒業式などでは、胸元に造られた花を添える女性のたしなみが素敵だし、結婚式で男性がタキシードの左胸に飾る小ぶりのコサージュ(ブートニア)も繊細な華やかさを感じます。
ヨーロッパでは昔、女性の家までの道に咲く野花を男性が摘んで束ねたあと、プロポーズするのにその花束(ブーケ)を用いたそうで、女性はそこから抜いた花を男性の胸に挿して(ブートニア)、想いに応えていたとのこと。
美意識を形にした“コサージュ”には、それを目(手)にした相手を思いやる“小さな愛”を感じます。


進級・入学した娘たちに、コサージュ添えの洒落たノートを贈りました。
枯れないアーティフィシャルフラワー(自然の形になぞられて造られた花)を用いたのは、この時を思い出に残したいから。

花材には彼女たちが幼かった頃一緒に積んだ野花や、今春のプランターに溢れる花々をイメージしました。

小さな愛が届けば、私も幸せ。

2016年4月25日月曜日

黒×銀×白~ORNE~

黒色と銀色と白色。
これら、どれを掛け合わせても好きな組み合わせ。

例えば、ドキドキするものはこんなもの。
黒のタートルネック×パールネックレス。
黒または白の文字盤にステンレスベルトの時計。
クロムパーツと黒ボディーのオートバイや車。
モノクロ写真。
柄がパールホワイトのシルバーカトラリーやカフェトレー。
あ、黒縁メガネも大好きでした(笑)

どれもすっきり潔い感じがするので、この3色の掛け合わせは大好きなのです。


花は花でも、オルネフラワーを被写体に撮るのは、またひと苦労(笑)。
作ったものを記録に残したくて写真を撮りはじめると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
それでも、好きなことをしているときは気にならない(笑)。

レッスンも中級に入りました。
アップしきれていない初級作品は、また後日。



2016年4月23日土曜日

ディプロマ取得~花・芸術文化協会~

昨年から始めた花・芸術文化協会のプリザーブドフラワーのレッスン。
アトリエNATURAの先生のご指導のもと、ひと通りカリキュラムを終了しデイプロマをいただきました。
ようやく、夢へ向けての最初の一歩を踏み出せた気分。
とても嬉しいです。



作品の幅を広げて、迷いなく作れるようになりたいです。

花時間中心の日常からスタートして、暮らしを彩る“モノ作り”も少しずつ始めたい。

子育て、仕事、社会参画・・限られた時間の中で、趣味のひとときは素の自分になれます。

バランスを保ちながらその時々で出来ることを楽しむ・・。
人生後半の外郭がうっすらと見え始めたような、見えないような(笑)。

ともあれ、心と体の健康あっての毎日です。

自分自身をも労わって、進んで行きたいと思います。

2016年4月22日金曜日

幸せの青い鳥~L'écrin~

昨日は、2度目のレカンフラワー(ブルジョンコース)レッスンでした。
自分でテーマを決めて、少し奥行きのあるケースに乾燥花を装飾。
表現したかったのは“幸せの青い鳥”です。

チルチルとミチルでお馴染み、詩人&劇作家“メーテルリンク” の童話劇『青い鳥』。

“幸せの青い鳥”を探しに、思い出の国、未来の国など数か所の国を訪れては“青い鳥”見つけるけれど、そこを出るときには色が変わってしまったり、死んでしまったり。
とにかく内容がファンタジー。
どれほどの想像力をもっていた方なのだろうかと、驚きです。




「青い鳥=幸福」のイメージが強いけれど、原作はちょっぴりシビアな結末。

童話は大人になって読むと、人のコア部分を読み取ることが出来るので、心が洗われる気がします。
(幸せってなんだろう・・。)

作品を仕上げたら、とても満たされて幸せな気持ちになりました(笑)。

私にとっての“青い鳥”、完成です。


2016年4月21日木曜日

To the bright ~置き型アレンジ~

春の花、アネモネを入れました。
麗らかな陽射しは、橙色ローズで。
さほど背は高くない置き型アレンジです。
春分の日を待って、先月のうちに仕事場へ納品です(笑)。

明るい光が欲しいとき、華やかさはあまり求めていません。
作っている間は、とても静かな気持ちでした。

(自分の後ろ盾が欲しい。)
(柔らかな陽だまりの温かさが欲しい。)
(あと少し頑張れる強さが欲しい。)

葉も虫も人も向かうのは、明るいほうへ。
イメージは、“童謡詩人 金子みすゞ”さんのポエムです。




明るい方へ 明るい方へ。
一つの葉でも、陽の洩るとこへ。
やぶかげの草は。

明るい方へ 明るい方へ。
はねはこげよと、灯のあるとこへ。
夜とぶ虫は。

明るい方へ 明るい方へ。
一分もひろく 日のさすとこへ。
都会に住む子らは。

『明るいほうへ』 金子みすゞ


2016年4月20日水曜日

花盛り~Tulips~

昼過ぎには帰宅する末娘のお迎いがてら、ご近所を散歩するのがこの頃の楽しみ。
何気ない普段の景色が、春色に溢れています。
車の行き来がなくなると、向かいの山から鳥のさえずりが聞こえてきます。
ほんの一か月前は、何となくたどたどしかった鳴き声の鶯も、今日は立派な「ホーホケキョ」(笑)。
春満開です。

外顔で歩いていると、よく「~ちゃん」と声を掛けられます。
私を子どもの頃からよく知っているご近所の方たちばかりなので、私自身も歩いていた通学路を進んでいくととても懐かしい気持ちになります。

大人になるとよくわかること。
こうやって地域の人に守られて、どうにか無事大人になれたんだなって。

冬の間は暮れ易かったのに、今ではずいぶん日が長くなってきました。
何だかほっとします。
変わらずに忙しい日常だけれど、心地良い陽気のおかげで穏やかな気持ちになれます。
プチ花壇も花盛り(笑)。



まだ春にならない冬の終わりに、芽を早々と出してしまった球根たちです。
母が「お布団かけてあげて」と面白いことを言いました。
土=布団だそうで、顔を出し始めたチューリップが早く咲き始めないように、重みをかけて寝かせておく独自の工夫だとか。
効果的かどうかは、果たして疑問・・(笑)。
冬の間、地中であたためていた活力が一気に溢れだした感じで咲いています。

チューリップって繊細さに欠けるフォルムであまり好きになれなかったけれど、今春その思いが変わりました。
可愛くて、温かさを持った花。
懐かしさと笑顔をもたらす花。
“two lips”・・ちょっぴり恥じらいも感じる花(笑)。

2016年4月18日月曜日

共同形態

昨年秋に作って以来、二度目の“共同形態”レッスンとなりました。
「わずかな主張の植物を群生させることで表現する構成」を学ぶのが、今日の目的です。

庭先に植生している部分を、くり貫いてそのまま植え直したようなイメージ。
平皿に可愛い箱庭が出来ました(笑)。

花材は、“リューココリーネ”、“忘れな草”、“マトリカリア”、“アイビー”、そして“手毬草”。
まりものような“手毬草”は、美女撫子の園芸種です。
別名:グリーン トリュフ
花言葉:才能、純粋な愛、思慕

ふわふわっとしたところがまさに“花”部分だそうで、仲間に入れた途端小さな庭の雰囲気が変わりました。
色花以上に可愛らしいな・・と思う、今日のお気に入りです。



華奢なステムは、オアシスに挿すもの一苦労です。
水分が抜けやすいので、手際さも大切だと実感。

生花レッスンは、毎回“命”を感じる時間です。
その時、その時を、大切に生きようと再認識する時間でもあります。
先生からはもちろんのこと、花たちにも教わって、今日も花時間を持てたことに感謝。